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スホーイSu27フランカー

Su27 flanler

名称 スホーイSu27

NATOコード名 「フランカー」

形式 単座全天候制空戦闘機及び単座/複座対地攻撃機

複座練習戦闘機

翼長 14.70m
翼面積 62平方メートル
全長(機首ブローブ除く) 21.935m
全高 5.932m
胴体最大幅 1.50m
水平尾翼幅 9.90m
垂直尾翼幅 4.30m
総重量 30.5トン
自重量 16.0トン
平均重量 23.3トン
エンジン リュ−ルカAL−31、推力12.5トン×2

総推力 25トン

最大離陸重量 22000kg〜30500kg
最大翼面荷重 491.9kg/平方メートル
最大推力荷重 124.4kg/kN
最大兵装搭載量 6000kg(13228ポンド)
翼面推力 403kg/平方メートル
最大水平速度 (高高度) マッハ2.35(1350kt=2500km/h)

(海面高度) マッハ1.1(725kt=1345km/h)

横転率(ロール率) 約毎秒270度
実用上昇限度 18000m(59055ft)
最大上昇力 13400m/分
戦闘行動半径 810nm(1500km)
航続距離(最大燃料) 2160nm+(4000km+)
荷重制限(実用) +9G
離陸滑走距離 500m
着陸滑走距離 600m
原型初飛行 1977年5月
主な配備国 ロシア(410機)

ウクライナ(45機)

中国(30機)

ウズベキスタン(防空軍に少数配備されている模様だが詳細は不明)

RCS(レーダー反射面積) 15平方メートル

注:データは「フランカーB」

 

 

<計画>

バーベル・スホーイの主導により1969年に開発が始まり、試作機T−10−1(Su−27フランカーの最初の

15機)の製造が、ミハイル・シーモノフの監督によって1974年に開始され、ウラジミール・イリューシンの

操縦により1977年5月20日に初飛行した。

試作機は、曲線の主翼端、後方引き込み式の前脚、エンジン収納部中央上に装備された垂直安定版、などという

特徴を有していた。開発は容易ではなく、量産型の仕様となった主要な機体フレームの再設計ができあがる

までに、パイロット2名が命を落とした。

母体になったのはプロトタイプのT−10と呼ばれる機体で、現在のSu−27と比べるとかなり異なったスタイルを

しており、むしろ同時期に開発されたMig−29に似ている。その後航空力学的に問題が生じたためおおはばな

改修がほどこされている。

量産は1979年に開始され、1985年に就役した。

現在の生産は、輸出用のみが行われていて、ハバロフスク地方にあるコムソモルスク工場で集中して作られ

ている。

 

<設計の特徴>

防空軍(APVO)で使われていたYak−28P,Su−15,Tu−28P/128迎撃機の後継と,Su−24による深部

侵攻ミッションの護衛用に設計され、F−15やF−16やその他の将来の戦闘機や巡航ミサイルの捕捉能力が

要求された。

2枚の大型垂直尾翼と胴体下面に配置された2基のエンジン、機首からのびるストレーキはMig−29と同じ

デザインであるが、機体全体の寸法はSu−27のほうが大きく、搭載されている電子機器や各種システムも

高価なものとなっている。出現当時は、同時代のF−15にくらべて制空能力はすぐれているといわれており、

アメリカ空軍を驚かせた。

機体形状はソビエト中央流体力学研究所が提供した「次期戦闘機の形態」にかんする基本データでスホーイ、

ミコヤンがそれぞれ設計を開始したことから、おのずと似たような形となった。

ただ、スホーイとミコヤンとは目標となったニーズが異なり、スホーイは長距離制空戦闘機、ミコヤンは局地制空

戦闘機というコンセプトから開発されたために、スケールや搭載機器もだいぶ異なったものとなっている。

機内燃料のみで優れた航続能力を有しており、Su−24が空中給油を受けるまではSu−27も空中給油の

必要はない。現在も、増槽の装備は考えられていない。後退角の付いた主翼を中翼形式で胴体と一体化して配置

してあり、主翼付け根前縁は長い曲線になって延長されて胴体につながり、追加揚力を発生している。2枚の

垂直安定版とエンジンは広く間隔をとって配置されていて、ウェッジ型空気取り入れ口が先端に付けられている。

取り入れ口内の後ろにはヒンジの網状の扉があって、離着陸時の異物吸入を避けている。

主翼は前縁後退角として約42度となっており、アスペクト比は3.5とMig−29の3.2より大きくなっている。

胴体上部には大型のエアブレーキが取り付けられている。

Su−27は機首にMig−29のN−019から発達した大型のレーダーを搭載しているが、探知能力はMIGより

大幅に優れているといわれ、ルック・ダウン能力にもすぐれている。機首上部の中央部分には赤外線探知装置が

配置され、キャノピーも大型の全範囲視界を確保している。操縦系統もSu−27では、ソ連機としては実用機

として初めてフライ・バイ・ワイヤを採用している。ただし、アナログ系のもので、デジタル化されるにはSu−35

まで待たなければならなかった。

火器管制装置は、パイロットのヘルメット装着型目標指示器と統合化されている。主翼は前縁後退角が42度で、

上反角や取り付け角は付けられていない。

コックピット部分は初期型はアナログ計器が多用されていたが、デジタル化がすすめられており、今後は西側機

と同様な装備が行われるこことなろう。

 

<各タイプ>

Su−27S: 前線航空部隊に配備されている=フランカ−B

Su−27P: 防空部隊で運用されている=フランカ−B

Su−27UB: 複座練習機タイプ=フランカ−C

Su−30: 電子機器の最新化、対地攻撃能力の強化、空中給油装置をもたせたSu−27PUのアップグレード

        タイプ。主翼部分にはハードポイントを各1ヵ所ずつ追加しており、攻撃能力をも向上させている。

Su−33: Su−27から発展した艦上型。現在60機を運用。

Su−34: 複座型のSu−27から発展した戦闘爆撃機。

Su−32: Su−34と同様の構造で、海軍仕様の戦闘爆撃機。また、対潜任務なども行うことから、胴体下面に

         ソノブイ投射用のポッドを装着することが可能。

Su−35: Su−27Mとして開発された性能向上型の機体で、搭載電子機器の最新化や、爆撃能力の向上を

       はかった本格的マルチロールファイター。コックピット内部も近代化され、CRTディスプレイの採用や

       デジタル化されたフライ・バイ・ワイヤが搭載されている。

Su−37: 推力偏向装置を取り付けた、世界初の実用推力偏向戦闘機。

 

<降着装置>

油圧引き込み式の3脚で、ハイドロメッシュ製。各脚とも単車輪装備。主脚は前方に上げて主翼付け根後部に

収納され、車輪に泥除けの付いた操向可能型の前脚も後方引き込み式である。主脚タイヤは寸法が、

1300mm×350mmで圧は12.25〜15.7バール。前脚タイヤは寸法が680mm×260mmで、圧は

9.3バール。2信号系アンチスキッド・システム付きの油圧ブレーキが付いている。

胴体のテールコーン内には、制動傘が納められている。

 

<発動機>

サチュルン/リューリカAL−31Fターボファン2基

アフターバーナー時推力、122.6kN(A/B)

通常推力、76kN

 

一時ウェッジ型空気取り入れダクト下面に、大型のルーパー式補助空気取り入れ口がある。

ウェッジ側面には、小型の垂直ルーパーが2列に並んでいて、上面にもある。

細かな網目状の情報ヒンジ式スクリーンが各空気取り入れ口にあって、エンジンを離発着時の異物吸入から

守っている。

F−15Jに搭載されているF100−PW−220の10800kgをはるかにしのぐものとなっている。

直径は1220mm、全長4950mm、重量1530kg。

給油は加圧あるいは重力式。

 

<仕様>

パイロット1名が、後ろ開きの透明ブリスター型キャノピーの下に、K−36MDゼロ/ゼロ射出座席に座る。

操縦席の側壁は低い。

 

<電子機器>

コヒーレント・パルス・トップラーレーダー NATO名「スロット・バック」

捜査中の追跡(TWS)と

ルックダウン/シュートダウン能力を有する。

アンテナ直径は1.0m

探査距離130nm(240km)、追跡距離100nm(185km)

赤外線探査/追跡(IRST)センサー 風防前方にある透明のハウジング内に納められている。
シレナー3 360度レーダー警戒受信機 各空気取り入れ口リップ下と尾部に装備
統合型火器管制防御システム レーダー、IRST、レーザー測距装置と、

パイロットのヘルメット装着型照準機及び、

広視野型ヘッド・アップ・ディスプレーとリンクされている。

自動操縦装置 「パニック・ボタン」が押されると、どのような姿勢からも機体を

右上がりの水平飛行に戻す機能がある。

 

<搭載兵装>

空戦任務時に最大10発の空対空ミサイルの搭載が可能

エンジン・ダクト間のタンデム式パイロン、両ダクト下、主翼中央下および外側下、主翼端に取り付けられる。

セミアクティブ・レーダー誘導空対空ミサイルR−27R 中・長距離用、射程50km

NATO名 「AA−10AアラモA」

2発を胴体下にタンデム装備

赤外線誘導空対空ミサイルR−27T 中・長距離用、射程40km

NATO名 「AA−10BアラモB」

2発を主翼中央下パイロンに装備

セミアクティブ・レーダー誘導空対空ミサイルR−27ER 長距離用、射程75km

NATO名 「AA−10CアラモC」

またはR−27ET2発をエンジンダクト下に装備する

赤外線誘導空対空ミサイルR−27ET 長距離用、射程70km

NATO名 「AA−10DアラモD」

装備数は上記の通り

赤外線誘導空対空ミサイルR−73A 中距離用、射程20km

NATO名 「AA−11ア−チャ−」

またはR−60を合計4発装備

赤外線誘導空対空ミサイルR−60 短距離格闘戦用、射程5km

NATO名 「AA−8エイフィド」

装備数は上記の通り

アクティブ・レーダー誘導空対空ミサイルR−33 長距離用、射程100km

NATO名 「AA−9エイモス」

R−33の装着も可能

アクティブ・レーダー誘導空対空ミサイルR−77 中距離用、射程50km

NATO名 「AA−12アダ−」

R−77の装着も可能と見られる

130mmロケット弾、5発入りポット  
レーザーロケット弾ポット  
Gsh−301 30mm機関砲 主翼付け根部に固定装備

携行弾数150発

毎秒発射速度30発

 

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