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 えもじならべあそび番外編 - DVD版Knoppixで親指シフト(とJISかな)を利用するためのメモ (2005/10/09-) 

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2006年6月4日1:47:07追記。

 Fedora Core 5 を使用してみたところ、一部SCIMとSCIMAnthyの挙動が変わっていましたので、その点について追記しておきます。

【SCIMの呼び出し方法】
今までのLinux-IMでは「Ctrl」キーを押しながら「スペース」キーを押す必要がありましたが、新版では「半角/全角/漢字」キー一発で呼び出せ るようになりました。

【親指シフトへの変更方法】
SCIMAnthyが起動している状態で、「Alt」キーを押しながら「ひらがな/カタカナ/ローマ字」キーを押すと、押す度に
(デフォルトでは)【ローマ字入力】→【かな入力】→【親指シフト入 力】→(ローマ字に戻る)
と変移するようです。
 設定ダイアログを出さなくても切り替えできますので、覚えておいて損はないかと。


 #そのうちMS-IMEあたりでも、こういう挙動をサポートするようになるのでしょうか……?よく解らないのですが。

おことわり。

 2005年10月06 日以降に発行されたKnoppix (Knoppix-on-DVD、円盤一枚で起動するLinux)にて、親指シフトが使用可能になりました。
 そんなわけで、「DVD版Knoppixで親指シフトをするためのメモ」をまとめてみました。

 学校などでKnoppix-on-DVDを使用しており実際に親指入力を用いる場合、親指設定を行う前に管理者(学校の先生など)にご確認いただき、 「SCIM-Anthyを用いること」「親指シフト入力を用いること」の2点について、予め承諾を頂きますようお願いいたします。


 この文書は、2005年10月09日時点での「Knoppix-on-DVD親指化設定方法」について記録しています。
 文書は将来的に風化するものと思われますが、逐一内容を更新できるとは限りませんので、その点についてはご了承いただきたくお願いいたします。

 また、この文書は「Linuxで親指シフトを試してください!」などという目的は持っていません。
 とりあえず写真を見ていただいて、「こうやれば親指シフトでき るんだ…ふーん」という感じで「流れを掴んでいただく」事が重要だと考えています。
 もしこの文書を見て興味がわきましたら、その時点でお試しいただければ幸いです。

(2005/10/09)


Knoppix-on-DVDにおける親指シフト(NICOLA;ニコラ)利用方法

 Knoppix-on-DVDは、産業技術総合研究所(産総研、 www.aist.go.jp )の手により日本語版が作成されている、Linuxディストリビューションの一つです。
 とりあえず、Knoppix-on-DVDのダウンロードから起動までを、順を追って説明します。


【必要なもの】

【産総研からDVDを焼くためのデータを取得する。】
 
 頒布元はhttp://unit.aist.go.jp/itri/knoppix/で す。
 従来は直接ダウンロードできたのですが、最近の大容量化・高頻度リクエストが災いして、リリース直後は直接ダウンロードを行うことが出来ない状態となっ ています。
 そのため、Azureus などのBitTorrentクライアント(これはWindows用、Javaが必要)を用いてダウンロードします。

 産総研側では、BitTorrentクライアント用の定義ファイル(ファイル名の最後が「.torrent」なもの)のみをダウンロードして来ます。
 そして、このファイルをBitTorrentクライアントに読み込ませて、ダウンロードが完了するまでしばし待つことになります(数時間かかります…た ぶん)。


【産総研から取得したファイルをDVDに焼く。】

 BitTorrentクライアントを用いてダウンロードしたファイル(ファイル名の最後が「.iso」になっているもの)は、DVDを焼くためのソフト ウェアを用いて焼いてください。


【焼いたDVDを用いてDVDブートを行う】

 焼いたDVDをPCに入れて、ディスクによるブートを行います。
 東芝製ノートPCの場合、起動中に[ F12 ]キーを押し続けることで「ブートデバイスの選択画面」が出ますので、ここで左から二番目(ディスクブート)を選択します。

 他の機種では…大抵は起動中に[ Del ]キーを押して、BIOSメニューからブートデバイスの起動順序を選択できる画面になります。


【起動時オプションの選択】

 大抵は、そのまま[ Enter ]キーを押せば大丈夫です。
 上手く起動しない場合には、http://unit.aist.go.jp/itri/knoppix/の 「動作実績」ページを参考にしてください。


【起動中の画面】
 とりあえず放置推奨。








 コレで起動しました。


【SCIMの起動】

 SCIMとは、見た目がIMEツールバーの様な代物の プログラムです。
 SCIMは色々なIMを選んで使用することが出来ます(…大変乱暴な説明ではありますが、説明すると長くなるのでお許しを)。

 下の写真は[ Ctrl ]キーを押しながら[ Space(空白) ]キーを押すと出てくるツールバーです。
 Windowsですと、[Alt] + [全角/半角]で出てきますよね、アレと同じです。



【IMの変更…PRIMEから、親指シフト対応のAnthyへ】

 SCIMは色々なIMを選んで使用することが出来ます。
 上の写真で「PRIME」と表示されていますが、この「PRIME」は親指シフトに対応していません。
 それでは、親指シフト対応の「Anthy」に切り替えてみましょう。

 「PRIME」の上で、マウスの左ボタンを押します。



 「日本語」にマウスカーソルを合わせてマウスの左ボタンを押します。



 「Anthy」にマウスカーソルを合わせてマウスの左ボタンを押します。
 そうすると、IMがAnthyに切り替わります。




【Anthyの設定を「ローマ字入力」→「親指シフト」へ切り替える】

 「Anthy」にマウスカーソルを合わせて、今度はマウスの右 ボタンを押します。



 そして、「SCIMを設定」を押して、マウスの左ボタンをクリック。



 SCIMの設定画面が出ます。
 ここで、「IMエンジン」の「Anthy」にマウスカーソルを合わせて左クリック。



 「一般」というタブが開きました。
 「入力方式(M):」という枠内に、「ローマ字入力方式」という表示があります。
 で、その右隣に「▼」というタブがあります…コレにマウスカーソルを合わせて左クリックします。



 すると、「ローマ字入力方式」「(JIS)かな入力方式」「親指シフト入力方式」の3つが出てきますので、「親指シフト」にカーソルを合わせて左クリッ クします。



【親指シフトキーの割り当て変更】

 キーボードによって「親指シフトキーに割り当てるべきキー」は異なってくると思います。
 (人それぞれによって、どのキーに右シフトを・どのキーに左シフトを割り当てるか…は違います)
 で、これを変更する画面は「かな入力」タブ内にあります。
 必要に応じて、各シフトキー表示の横にある[ ... ]ボタンを押して設定を変更してください。
 ([ ... ]ボタンを押した後の操作については、下方写真の『ここからキー割り当て共通の設定』という部分以下の写真を参考にしてください)




【変換キーの割り当て変更】
 2005年10月09日時点でのKnoppixに収録されているAnthyは、右シフト(変換とキーコードを共用)を押しても、変換をしてくれません (USB接続の親指シフトキーボードを使うばあい、ちょっと混乱するかもしれません)。
 今後の版では、下記の手順を踏まずとも「変換キーを押せば変換 できる」ように設定が変更されるそうですが、とりあえず現状の版でテストしやすいように設定方法を書いておきます。

 まず、「キーバインド」タブを選択します。



 次にキーバインドタブの直下にある「グループ」項目の[モードキー]というボタンを選択します。
 そうするとリストが出ますので、「編集キー」を選択します。



 出てきたリストの下方に「変換」設定がありますので、そこまでスクロールさせます。



 ここで「変換」を選択します。



 次に、その右下にある「キーを設定」ボタンを押します。



 現在は「space」のみが選択されています。
 この状態で、「キーコード: space」の横にある[ ... ]ボタンを押します。
 ※『ここからキー割り当て共通の設定』



 ここで、キーボード上にある[ 変換 ] キーを押します。



 キーコードの部分が「キーコード: Henkan」となりました。
 この状態で、その下方にある「追加(A)」ボタンを押します。



 「設定済みのキー」欄に、[space]とともに[ Henkan ]が追加されました。
 [ OK ]ボタンを押して設定を完了させてください。



 最後に、「適用(A)」→「OK(O)」と押すと、下記のような警告が出ます。
 実際に操作する限りでは問題ないようです。とりあえずそのまま「OK(O)」を押して、SCIM入力メソッドの設定画面を閉じてください。



 さて、最後に実際の親指シフト入力をしてみました。
 私は飛鳥 かな配列とQwertyローマ字(と、思い出し中のJISかな)しか使えないので、配列表を片手に入力してみました。
 漢字辞書がDVDディスク上にあるので変換には時間が掛かって しまいますが、とりあえずは「NICOLAがばっちり使える」状態であることは確認できました。
 (このほか、OpenOffice.orgでも入力を行えることを確認しました)
 






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