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虜屋視聴記 (aka 鳥小屋視聴記 ) - ヘッドフォン -
密閉型
密閉型
Audio-Technica/ATH-T2 [基準機器]
※32Ω・108dB/mW・ほぼ密閉型・ミニプラグ+ミニ→標準変換
装着性:★☆☆☆☆ 【←他器評価用の評価基準、変
更しません】
遮音性:★★★☆☆ 【←他器評価用の評価基準、変更しません】
音楽性:☆☆☆☆☆ 【←基準器機からの除外に伴い変更】
推奨度:☆☆☆☆☆ 【←他器評価用の評価基準、変更しません】
テクニカ製のウイングサポート非搭載機。装着する事自体は比較的容易だが、長時間試聴に向く構造ではない。
密閉型ヘッドフォンの悪い典型例とも言うべき低音コモリが顕著。全帯域に渡って解像度は甘く、同じ金額を掛けるならばインナータイプイヤフォンの方が遙
かにマシな音であることは確か。
盛大に風穴を開ける等の小細工をすれば音楽性に★もう一つくらい付けても良さそうな感じになるが、それを行うと見てくれや取り扱いに問題があり、手間に
見合うだけの効果があるかどうかは疑問。
全くヘッドフォンを使った事がない人には、まずこれをしばらく貸して不満点を摘出してもらい、「どんなヘッドフォンが必要か?」という事を探るための道
具と言う意味では重要。
想定されるユーザー:
-?
…これを買うくらいならば、低廉機として評価が固まっているAIWA/HP-X121の方がお勧め。
→価格:3,000円(定価)
date:2002/12/28 +2003/05/20 +2003/07/19
- Audio-Technica ATH-T2 -
SONY/MDR-7506
※63Ω・106dB/mW・密閉型・ミニプラグ+ミニ→標準変換(ねじ込み式)
装着性:★☆☆☆☆ 【←2003/05/19:2=>1】
遮音性:★★★☆☆ 【←2003/05/19:4=>3】
音楽性:★★☆☆☆
推奨度:☆☆☆☆☆ …このヘッドフォンは「音を楽しむ」向きでは無いので…。
【←2004/03/14:1=>0】

MDR-CD900STと同じく「検聴補助」用ヘッドフォンであり、主目的である「あら探し」に特化した製品。ソースや機器の悪い面を引きずり出すきら
いがある。
CD900STが極端に真面目な音を聞かせるのに対し、7506はその神経質な部分を若干そぎ落とした印象を受ける。
音質傾向は「音を聞く為に最適」であり、「音楽を楽しむには向かない」。
音楽的鳴り方やコンデンサ方式的音質を好む人による評価はかなり手厳しいが、本機の設計目標がそれに向けたものでは無い(ノイズ
チェックなどが本筋)のだから、この場合の酷評は当然とも言える(ダイナミックマイクで拾った音をプレイバックするために向けて作られている感じ)。
パッドの開口径は幅35mm長さ55mm厚さ10mm程度の角丸長方形で、パッド自体が薄く扁平で側圧も強いため長時間の試聴には向かない。
ただし、金属バンド部のアールを手力で容易に調整できるため、これを一杯に伸ばしてから若干緩めにすると(脱落の可能性は上がるが)掛け心地が多少良く
なる。
緩めすぎると元に戻すのは大変なため、少しずつ緩めながら装着して確かめると良い。
…つまり、出荷時点ではわざときつめに作ってあると考える方が正しいのかもしれない。
ヘッドバンドの調整幅は左右各40mm程度で、12目盛りに区切られノッチ感がある。
折り畳み収納が可能であり、専用ポーチが付属している。
また、ミニプラグには雄ネジが、付属のミニ→標準変換プラグには雌ネジが切ってあり、きちんとねじ込んでさえおけば変換プラグの存在を無視してラフに扱
う事ができる(Sennheiser/HD590などの寸胴式よりもさらに扱いやすい)。
目視や感触でのヘッドバンド長再現が容易である。高頻度での挿抜や持ち運びを前提とした製品である事がハッキリと解る仕様。
密閉型としてはコモリ感が少なく周囲の音にも影響され難い。
多少荒い使い方にも耐えられるため、サウンドクリエーターなどをしている場合に「道具と割り切って使える」まともなヘッドフォンが欲しいという向きには
最適。
想定されるユーザー:
-簡単に壊れられると困る用途向けにヘッドフォンを使用する必要がある人。
-電子音響中毒患者(テクノヘッズ?)。
-コンシューマ機器向けのサウンドチェックが仕事と化している人。
-いかにも「ダ
イナミック方式ッ!」的な音をたまに聴かないと落ち着けない人(私だ…)。
【←2004/03/14取り消し】
-仕事上ツール統一は必要と解っていても、CD900STには拒否反応を示す人。
-ある程度の騒音環境下でモニタリングをする必要に迫られている人。
…この中の「一つだけ」に
当てはまるなら、それ向けのものを選んだ方が良いかもね。
【←2004/03/14取り消し】
…
これは音楽を楽しむためのものではありません。本来ならば、説明文中の太文字部分一行のみでレビューを終わらせるべきだったのかもしれません…。
【←2004/03/14追記】
→価格:18,000円(国内定価)、交換用イヤパッド片耳分(X21131241):1,200円
date:2002/12/28
- SONY MDR-7506 -
Pioneer/SE-MONITOR10R
※35Ω・106dB/mW・密閉型・ミニプラグ+ミニ→標準変換(ねじ込み式)
装着性:★★☆☆☆
遮音性:★★★☆☆ 【←2003/06/01:2=>3】
音楽性:★★☆☆☆ 【←2003/11/03:3=>2;聴き疲れしやすくリラックスして聴くには向かないた
め。】
推奨度:★☆☆☆☆ …ソースによっては稀に表現が豹変するので万人にはお勧めできない。
【←2004/03/14:2=>1】
Fostex/T-50RPに慣れていた初期段階での評価は「音楽性:★☆☆☆☆」。そこで対象機器を
Sennheiser/HD590に絞り、再度聴き直しを行ってから評価を変更した。
…が、Sony/MDR-7506の推奨度を下げたことに伴い、こちらも連動して下げることにしました(他機の評価には連動せず)。
【←2004/03/14追記】
ヘッドパッドはFostex/T-50RPより若干深く固めの為、装着感に関してはかなり意見が分かれるかもしれない。
私にとっては耳への干渉があまり無く、そのままでも何とか使える気がした(側圧は不必要に強いが)。ただし耳が大きい人にとってはかなり不快な代物かもし
れない。
ユニット自体はヘッドバンドに対しかなり自由に動き、チルト・スィーベル・反転・折り畳みのいずれも行
える仕様。またヘッドバンド長調整部にはノッチングとねじ止め固定機構があり、多人数での共用を必要としない場合のパッド長再現性は完璧に可能。
ヘッドシェル側にもヘッドフォンジャックがあり(つまりケーブル交換が可能)、簡易的なメカニカルロック付き。従って
Sennheiser社製品などとは異なりヘッドシェル側コネクタの接点部分に負担が掛かりがたく、ある程度ラフに扱っても接点不良などが起こりにくい
(但し通常のヘッドフォンと同じくハウジング直下に引き出されている為、極端なインパクトには弱い)。但しヘッドフォンプラグはミニミニプラグなので、接
点不良時に備えて何らかの端子清掃方法を探しておく必要がある(ミニプラグではないので、少なくとも綿棒での清掃は無理)。
着脱式コードは実長1.2m(線長3.5m)カールコードと1mストレートコードの2本が付属しており、用途による使い分けや緊急時の交換用などに便
利。
入力電圧に対する感度はある程度低く、また2.5kHz近傍のレスポンスはかなり低い。但し、携帯機器で使用する場合で
あっても感度不足に陥るほどではない。
設計方針が「始めに周波数特性ありき」らしく、このヘッドフォンそのものでの聴取を目的としたものではないという印象を
受けた。またシンプルな録音(ワンポイントマイクやダミーヘッドなどを用いたもの)では比較的安定した印象を受けるのに対し、いわゆる電
気的エフェクトなどの加工音に対する応答は「頭を抱えそうになるほどに悪い」という場合が稀に存在し、安心して聴くことができない可能性がある。特
に一部の楽曲(正確には変な板に納められた作品のう
ち、ポップスに属するモノ)を聴くには全く適さない。
周波数応答の具合はSennheiser/HD590のそれと良く類似しており、同機に対し抱いた「明
らかな高音過多、ある程度の低音過多」というイメージそのままである。
両機は異なった基礎(HD590は開放、MONITOR10R密閉)から同じ傾向を目指した兄弟とくくってしまうことができ、それぞ
れが持つ構造の違いにより「周波数応答は似ているが音質はまるで異なる」という状況に至ったと仮定する事ができる。
「HD590は軽快で嫌みのない音に仕上げようとした」と説明するならば、MONITOR10Rはさしずめ「MONITOR10Rは嫌
みだが音を拾いやすいように仕上げようとした」という感じの音質である。
本機をむやみに検聴目的で利用する事はお勧めできない。
とくに電子楽器を含む音の検聴時には、聴いた感じが極端に転ぶ可能性がある事を考慮した上で利用する必要がある。一方で、自己録などを含む自然音源やミ
キシング前音源の検聴には支障となる要素があまり無く、安心して利用できるはず。
また、圧縮音源の聴取には全くあまり向いていない。普段は温厚にそつなく演奏してみせるが、時として牙を剥き頭痛の
種となる(この点をあらかじめ解った上で聴くなら話は別だけど)。
ちなみに、モニター用途としての利用については十分お勧めできる。
少なくとも、SONY製のモニターヘッドフォンを購入しようかどうか迷っていて、同社特有の「ソニーフレーバー」を必要としておらず、なおかつ若干防音
性が犠牲になっても良いならば、こちらの方が遙かにお勧め度は高い。
いわゆる万能型ではないので、聴こうとするソースの本質を見据えた上で本機の購入を考えるべき。
聴いた感じの印象は「ボーカルと楽器が油と水のように分離してしまう」という感じ。何となく鳴っているような感じやまとまった感じで
の演奏を期待するならば本機の採用は完全に的違いなので要注意。
一方で、MDR-7506から移行する場合には、コード長さが若干不足気味になる事を十分考慮する必要がある。購入時点でカールコードが短いと感じた
ら、ある程度引き延ばし気味にして長めにケーブルを使えるようにした方が扱いやすいかもしれない。
想定されるユーザー:
-「ハッキリ・クッキリ・スッキリ」な音を出す密閉型を欲する人。
-「痛い音検知器」を探している人。
-シンプルなソースを好んで聴く人。
-SONY/MDR-7506に明瞭性を求めてしまって失望済みの人。
-SONY製のCD900STやMDR-7506に見られる「浅すぎるパッド」がイヤな人。
…正直言って、用途を見極めずにデザイン買いしてしまい後悔する人が10人当たり3人は居るだろうと心配。
…これは音楽を楽しむためのものではありません。
【←2004/03/14追記】
→価格:12,800円税別(サウンドハウス)
…日本音響研究所が関わるテレビ
ドラマ「音の犯罪捜査官 響奈津子」で
使われているヘッドフォン(わざわざMONITOR8を使うわけは無いだろうし…)。
date:2003/05/25
- Pioneer SE-MONITOR10R -
AKG K340
※??Ω・???dB/mW・密閉型・標準プラグ
装着性:★★☆☆☆
遮音性:★☆☆☆☆
音楽性:★★★☆☆ 【注:ソースによって変動するため注意】
推奨度:★★☆☆☆ …少なくともJ-popsを聴くには全く向いていないので。
ヘッドホンナビ
[HEADPHONES-NAVI]で行われているレ
ンタルヘッドホンサービスにて一時借用しました。
まずはサービスインの英断をされたサイト管理者様に多謝!
借用したものはヘッドバンドに「AKG」プリントのない初期型。
ダイナミックドライバを中央に配置し、これを取り巻くように6個のエレクトレット型ドライバが配置されている。
【同社が販売したエレクトレット型併用ヘッドフォンは本機(1978-)とK4(1982-)、そして
K145(1984-)の3機種のみ】
コードは平4線カールコードで、電話機用コードを太くしたような感じ。
2wayドライバ式ヘッドフォンといえばPanasonic/RP-HDA100を思い出すが(注:インナータイプのRP-HV600については詳
細不明)、こちらは音のつながりがかなり不自然との評価がある。
メーカーに問い合わせておらず、またネット上では無償提供されている詳細情報が無いので詳しい点については全く不明。1984年当時の販売価格が
$150であったそうで。
#1985年9月(G5会議)以前の為替レートは\240/$1(翌年は\152/$1まで高騰した)で
あり、1978年~数年間の大卒平均初任給が105500円(\240/$1換算で$439.5、\152/$1換算で$694)。K340の価格を現在
価格に換算するとだいたい67千円('85以前)~43千円('86以降)程度…今のSennheiser/HD600と似たような価格だったという感
じ。
装着感はK501と明らかに異なり、ヘッドパッドがきちんと密着しない感じを受けた(注:単に使いすぎでへたっているだけかもしれない)。パッドが浅
く、ユニット防護用の金属網に耳たぶがぶつかる。もう少しパッドが深ければ装着勘はかなり良かったであろうだけに、この点は残念(k501
並の深さがあれば装着間はかなり良かったであろうと思われる)。
密閉型としての性能はかなり悪いため、遮音を期待するべきではない。
低音域については特筆すべき点はあまり無く、一般的なダイナミック型ドライバとしての音質でしかない。若干解像度が甘
く、どちらかというとエレクトレット型ドライバに不足している低音域を補完するためだけに使われている感じを受けた。
もっとも、エレクトレット型ドライバとの音のつながりはかなり良く、あたかも大きな一つの振動系であるかのような印象すら受けるところは本機の美点と
いっても良い。
高音域についてはかなり「わざとらしい」鳴り方をする。近年の和製ポップス(の電子楽器や電子エフェク
ト)などを聴いた場合にはいわゆるドンシャリ傾向が顕著となり、聴くに堪えない状況となる可能性が高い。
一方で真っ当な録音のなされた自然楽器の演奏(たとえば…KAORI
MURAJIのCD『グリーンスリーヴス』など)をソースとする場合は、一つ一つの音をはっきりと分離させるかの様な鳴り方となる。k501の様なあっさりした鳴り方ではなく、もっ
と癖の強い(はきはきとした)感じである(Sennheiser/HD590の様に、正確さよりも小音量時の聴き心地を優先した感じを受けた)。
ボーカル主体の音楽ソースの場合、収録された「電子楽器」にケバさが無ければまず心地よく聞ける。たとえばアニメソング(=比較的楽器音が低め)やアカ
ペラなどの場合は、K340の汚い側面を晒すことなく聴くことができる。
高音域ユニットが一つではないため音の定位感は悪いが、音源がばらけているためにいわゆる脳内定位が起きにくく、聴いていて苦痛を感じることが少ない。
バラバラのユニットとしてではなく一つの製品として評価するならば、本機のバランスはまさに発売当初の音楽ソースに合わせたものと言い
切ってしまって良く、音の純粋さに若干欠けた部分があるため、電子楽器や電子エフェクトの類を真っ当に再生することは非常に困難であ
る。
一本で何でもこなす万能型を望む人に受け入れられるはずはなく、少なくともこの状態で今から製品化すれば、購入する気の起きる人はかなり少ないであろう
ことは容易に想像できる。
いわゆるコンデンサ型(エレクトレット型ではなく)に
近い音色を、特別な電源を必要とせずに再現できており、なおかつ低音用ドライバとのつながりが良いため、これを望む人にとっては、本機は非常によい選択肢
の一つとなると思われる。
個人的にはk501よりもこちらをお勧めしてみたい感じ。
想定されるユーザー:
-電子処理済みソース向きのヘッドフォンをすでに所有している(またはそれらをほとんど聴かない)人。
-コンデンサ型近似の音色は得たいが外部電源を用意するのは億劫で…という人。
-ワンポイントステレオマイクかこれに近い録音手法を用いたソースの聴取が主な人。
…はじめて村
治佳織のCDをまともに聴けるヘッドフォンに出会った気が。
→価格:不明(借用品のため)、Google 検索 akg k340やフレッシュアイ 検索 akg k340の検索結果があまりにも少ないため、ちょっと情報収集は難しいです…
…今製造したら結構な価格になるような気が。
date:2003/07/16 +2003/07/19 +2003/07/20 +2003/07/23
- AKG K340 -
AIWA
HP-X122 [基準機器]
※35Ω・104dB/mW・密閉型・ミニプラグ+ミニ→標準変換
装着性:★☆☆☆☆ 【←他器評価用の評価基準、変更しません】
遮音性:★★★☆☆ 【←他器評価用の評価基準、変更しません】
音楽性:★☆☆☆☆ 【←他器評価用の評価基準、変更しません】
推奨度:★☆☆☆☆ 【←他器評価用の評価基準、変更しません】
パッドの厚みが薄すぎるので、パッディングは必須かと。もちろん安価なティッシュ詰め(うちでは他にT-50RPでやっています)で良いです。
低音・高音共に無駄な強調がなされている上に、ハウジング内での籠もり感も妙に気になり、全帯域にわたって解像度が不足…というか完全に「嘘音」であ
り、全体的に致命的なほど質感が欠如しています。
(さすがにSTAX/Classicと比べれば「こんなの音響機器じゃねぇよ」と言いたくなる程度のレベルです…)
ただし、この価格での表現としては必要十分ではあり、「1500円でこの音ならまず不満はない」はず。さすがに3000円払う気にはなれないものの、
3000円払ってもがっかりするかもしれない様なものを選ぶよりは確実ですね。
ただし、注意すべき事が一つ…この手の機器で「よりよい音を聞こうとする努力」は絶対にしないでください。そもそも
解像度が不足しているので思わず音量を上げたくなりますが、音量を上げても大して解像度は上がりませんし、それなりに解像度を稼げる程度に音量を上げれ
ば、その時点ですでに間違いなく音量過多に陥っているはずです。
ヘッドフォンを使用していると、耳が持つ特性から「小さな音は大きめに、大きな音は控えめに聞こえる様に自動補正が掛かる」ので、聞い
た感じではあまり音量が上がっていないように聞こえていても、実際にはかなり音量を上げてしまっている可能性があります。
…何度でも書きます。
「音量を上げても解像度はあまり上がりません!!」
音量は控えめに。そして解像度の低さに我慢できなくなった場合は、同じ音量でもより良く聞こえる機器を探しさまよいましょう。お
金はかかるかもしれませんが、(いくらコストを掛けても直す事が出来ない)自分の聴力を犠牲にするよりは遙かにマシでしょうから…。
本機は、はじめてヘッドフォンを購入しようとする人にとっての選択肢としてはとても適切ではないかと思います(ただしお子様向けではない)。少なくとも
同価格帯の他のヘッドフォン(私が聞いた限りではテクニカとパナ)と比較する限りでは、本機の方がより真っ当ではないかと思います。
ちなみに、お得意のオートアジャストバンドについては…個人的には(眼鏡と干渉するこの手の仕掛け自体が)とても嫌いなので、ハウジング(それぞれビス
2本で止まっています)をあけて、左右のバネを両方とも取り去ってみました。これが意外と良好で、両方からの側圧がちょうど良く掛かり安定して装用できま
す。この辺の装用感については、他の方々によるより大胆な改変記録も多数紹介されていますので、必要に応じて適用すると良いでしょう。
とりあえず使える音質と共に、躊躇無く弄れる位に安価な価格を両立していて良い機器ですね。
想定されるユーザー:
-ヘッドフォンに興味を持ちだしたお子様。【解像度不足を音量で補おうとする可能性が高いのでやめるべき。少なくともAIWA
HP-AK100かAKG
K66あたりにする必要がありそうです】
-「壊れても懐があまり痛まない」ヘッドフォンを多数必要とする人。
-コストパフォーマンスにうるさい人。
…この価格のヘッドフォンであって、とりあえず「聞ける音(さすがに聴ける音ではないが)」である事自体がある意味すばらしいかと。ただし音量が足りな
いと感じるようになったら、それは音量の問題ではなく解像度の不足が原因かもしれないので、むやみに音量を上げる前に上位機種への買い換えをお勧めしま
す。
→価格:1,554 円(税込、ヨドバシ.com価格)
date:2004/07/17
- AIWA HP-X122 -
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