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虜屋視聴記 (aka 鳥小屋視聴記 ) - 記述基準説明、私的選定傾向、基準機器


始めに。

 「虜屋視聴記」は、かつて「ゆきうえぶ」のコンテンツ「レビュー」として存在していたものを分離独立させたものです(移行期間は 2003/08/23~2003/08/30)。

 従って、「虜屋視聴記」開始前の日付となっているレビューが多数存在していますが、これらは日付間違いなどではなく、「レビュー」であった時代のもので す。

 また、以前のレビューの影響として日付ズレの問題も引きずっており、手記述日時については、すべて「午前6時を境に」日付変更を行っています。

 年を越してしまう前に記述しておくべきと思いましたので、今のうちに追記させて頂きます。

 また(これは単純に書き忘れていた事なのですが)、文単位での追記を行った場合には、その文の行末に「 (+2004/08/01)」の様 な形で日付を追記しています。

2003/12/31 +2004/01/01 +2004/08/01


レビューを読む時のお約束。

 よく雑誌のレビューや紹介記事などに関して言われている「一般的な注意事項」です。
 #ここのレビューにも必要だと感じましたので…。

 ついでに、いくつものレビューを見て購入し、結果として後悔した場合に備えて…

 …これは私自身が痛切に感じました。今までに何度も
 後々読み返すと「ああ、これのことだったのか…」と気づく事が多く、次々と他のものに手を出してしまうとゆー状態がしばらく続いてしまった反省を元に、 あえて書いておきます。

2003/09/10 +2004/08/01


記述基準。

 このページは、「虜屋視聴記」を書く為に使用している基準機器や選定基準、私が好む物の傾向などを記述する為に作りました。
 したがって、本ページ群のレビューはこれら基準機器や私的嗜好などの影響により、製品本来の能力を発揮できず、実際の製品性質からかなり外れたレビュー となってしまっている可能性が大いにあります。
 誤認を排除する為にも、なるべくこのページの内容に目を通して頂き、レビュー時点での視聴環境について確認いただきますようお願い致します。

 ページ内での記述方法については、新規に書くレビューについては「です・ます」を基本としますが、旧来のレビューについては、記述時ママで「だ・であ る」調を取っていました(勢いで書いている場合は「だ・である」調に転調しがちです…)。
 また、記述内容に大きな矛盾がある場合、気づいた時点で修正するかもしれません。可能な限り取消線を用いて修正する予定ですが、大幅な修正の場合は切り 取りを行う可能性もあります。

 ここの記述とあなたの感じ方が異なる場合、それは私が「聴き間違えている」か「書き間違えている」場合が大半と思われま す。「他の機種と取り違えている」可能性は無いに等しく(評価時タイムスタンプを参照)、「空想筆記している」なんて可能性は…創作能力のない私には無理 (苦笑)。

2003/08/24 +2003/08/27


私的選定傾向。

 音質的レベルは最低限度をクリアして欲しいけど、それよりも利便性や装着性(設置性)の方が重要だよね…という視点で見ています。従って、他の多くの方 がレビューで評価している点と、私がレビューで評価する点には多少の(場合によってはかなりの)ズレがあります。
 音質的な面での評価に関しては、私はそれを公平に行う自信が全くありませんので、音質面を最重要視なさる場合には他の方のレビューをごらん頂く方がよろ しいと思われます。

 …私は残念ながら「良いケーブルに変えると音が変わる」とゆー現象に遭遇したことがあまりありません(悪 いケーブルなら検知できますが…)。
 その点を含め、全般的にある一定以上のものを検知する能力はまったく欠けています
 もしそれを捉える力があれば、Sennheiser/HD600に外販ケーブルを付ける様な凶行に及べたのかもしれませんが、そこまで行かなかったと ゆーのは、ある意味「しらないしあわせ」であって、これで良かったのでは…?とも思っています。
 みんなが認めるヘッドフォンが、すなわち「自分にとっても良いヘッドフォン」であるとは限りませんし、要求するレベルも方向性も、人それぞれに様々だと 思います。
 それだけに、こういう主観的な「評価」を書いていると、「はたして、これは他の人にとってどのような印象で捉えられるのだろうか…」と悩むことも多くあ ります。そんなときは、「大丈夫。皆は賢明だから、他の人のレビューも併せて読んでくれるさ。」と自分に言い聞かせて書くことにしていま す。
 そんなわけで、このレビューを鵜呑みにすることだけはやめてください…これは大切なお願いです。


2003/08/27 +2003/10/08


基準機器。

 レビュー対象と組み合わせた機器は、すべて下記のいずれかを使用しています。
 

 再生機器:
  [基準機器]PC用DAC(ONKYO/SE-U55X) ※デジフィル&LPF不使用、VLSC方式DACフィルタ採用。
   #レビューの内容自体が本DACの特異な音質によってスポイルされている可能性があるので要注意。

  車載用DAC(Nakamichi/DAC-101) ※非改造状態、テスト運用中。
  HDDプレーヤ(Creative/NOMAD Jukebox Zen 20GB/USB2.0) ※サイズ・重量ともに創 世記携帯MDちっく。
  HDDプレーヤ(Creative NOMAD MuVo2)
  CDプレーヤ(Plextor/PX-40TSi+ 外付けケース) ※ヘッドフォン端子をそのまま利用デジタル接続。

 録音・再生機器:
  MDプレーヤ(Sony/MZ-R3) ※1996年9月製造、MDLP非対応。

 ヘッドフォン:
  [基準機器]密閉型ヘッドフォン(AIWA/HP-X122) ※35Ω、104dB/mW、 2004/07/17以降の最低ライン機器として。
  開放型ヘッドフォン(Sennheiser/HD600) ※300Ω、97dB/mW、音楽性評価用
  [基準機器]開放型イヤスピーカ(STAX/NovaClassicSystemI) ※ヘッドフォンアンプの評 価を除く、ONKYO/SE-U55Xに接続、現在本レビューの音質評価用基準器機です。
  [基準機器]半開放型ヘッドフォン(Fostex/T-50RP) ※50Ω、98dB/mW、音楽性評価用
  密閉型ヘッドフォン(Pioneer/SE-MONITOR10R) ※35Ω、106dB/mW、安定性・ノイズ評価用
  密閉型インナーイヤフォン(Sennheiser/MX500) ※32Ω、119dB/mW、付属ボリウム位置最大
  

 スピーカ:
  3ウェイ密閉型ブックシェルフスピーカ(Mitsubishi/DS-77Z) + スピーカスタンド(Mitsubishi/DK-77V)
  PC用パワードスピーカ(Authentic/FPS -5) ※NXT方式、発泡振動板、超低指向性、BGM用。
  PC用パワードスピーカ(TDK/SP-NX801) ※NXT方式、発泡振動板、超低指向性、BGM用。
 
 アンプ:
  [基準機器]プリメインアンプ(LUXMAN:L-11) ※トーンコンパセータ 他全てフラット位置
  [基準機器]CDレシーバアンプ(SOTEC/VH7PC) ※トーン・ブースト他全てフラット位置

 なお、各レビューに記載されている各店販売価格および性能評価などに関しては、更新を怠っている部分や記述ミスなどの誤謬もあるかもしれません。

2003/08/27 +2004/07/17 +2004/10/21


評価基準。

 各機種ごとに装着性・遮音性・音楽性…なんて評価付けてますが、全体を通してきちんと相 対評価しているわけではないので、全然全く信憑性がありません…
 たとえばヘッドフォンの場合は、一応↓を目標に評価しようとしてはいますが、あまりうまくいっていないッポイ感じです。
  ☆☆☆☆☆ ★☆☆☆☆ ★★☆☆☆ ★★★☆☆ ★★★★☆ ★★★★★
装着性: 失格 装着可 普通 良い 障害少ない 障害ない
遮音性: 障子紙未満 ほぼ解放 やや解放 やや遮蔽 ほぼ遮蔽 耳栓以上
音楽性: 鳴ってます うーん… なるほど… 良い かなり良い 文句なし
推奨度: 要らない 参考程度に とりあえず 良い お勧め 文句なし

date:2002/12/28 +2003/04/06


ヘッドフォン絡みの主観(もしくは偏見)。

 「今、どれかを残して全部売れ」といわれたら、今の私はSTAX/Nova Classic System Iを残します(Classic/IIへ更新する可能性はあり)。

 別途電源(=アンプ)は必要だし、プラシェル臭い音はするし、イヤパッドは独特な感触がするし…と文句の付け所は多数あ れど、振動板にコイルを貼り付けたような構造の奴では絶対に出せない機敏さ・繊細さを持っていて、この点にすっかり惚れてしまっています…。
 ダイナミック型のヘッドフォンを聴くと「ああ、こういう表現ってイイよな…」と思う事は良くありますが、その後に
Nova Classic System Iを聴くと「ああ、アレってまやかしだったんだな…」となってしまい、何度も振り出 しに戻っているというのが今の私の現状です。
 #Etymotic Research/ER-4S評価時点(2003/08/13)でも、この点は変わりなしです。

 一方で、国産ヘッドフォン…特にふつうはあまり注目されないようなヘッドフォンが意外と「きちんと自己主張する音を奏で ている」と言う点には驚きました。どうも国内メーカー製というと「つまらないもの」を連想しがちですが、探せばいろいろと面白いモノはあるようです。
 特に、Fostex/T50RP
とPioneer/Monitor10Rは出色の存在で、使用目的や音色傾向さえきちんとわきまえた上 で購入する限りは特に失望する恐れもなく、問題なくお勧めできるレベルにあると思われます(どちらも装着感に難ありなのは問題ですが…)。
 【2005/03/15追記:今 更ながら、Pioneer/Monitor10Rの評価を1つ落とすことにしました…Sony/MDR-7506と共に。】

 海外産ヘッドフォンに関しては、ヘッドフォンではなくインナーイヤフォンとしてのShure/E2が、 「維持費はかかるものの」真夏でも蒸れずに使える&眼鏡使用者にも比較的優しい存在として、十分役に立ちそうな感触を得ることができています。
 こちらも万能型ではありませんが、ヘッドフォンに宿命的に存在するヘッドパッドが嫌いだという人にはこちらの方が負担が少なくていいはずです。
 #ただし、Etymotic Research/ER-4Sの代用品として買うことはお奨めできません。プラスチック製イヤチップの装着感が双方全く異なりますし、音質的には特に良い ところが無いですので。

 同じインナーイヤフォンでもEtymotic Research/ER-4Sは…いかにも貧弱な構造で、なおかつ高いです(苦笑)。
 ただし確かに音の正確性については素晴らしく良い線をいっていますし、音源の位置再現性も良く、綺麗に脳内(左右耳間)の「あるべき位 置」にシャープな音像が現れます(他のイヤフォンではまずあり得ないくらいにシャープです)。
 音源の位置関係を知る上では非常に便利かつ代替品のない優れた品物です。
 が、脳内定位であることには違いなく、下手にミキシングされたソースを聴いていると頭の中で「まるでパンフェーダーを 振っているかのような錯覚に陥る」場合があり、また圧縮音源の再生時には左右セパレーション不安定な振り分けが原因で「音源そのものを左右に振っているか のような錯覚に陥る」場合があり、いずれにしても結構気持ち悪い思いをします…ソースを選ぶ点がちょっと困りものかも。

 一方、万能型として名高いSennheiser社製のヘッドフォンについては、HD600/HD590 ともにその中途半端な万能さが災いしてしまい「音質的には確かに良いが、面白みが全くない」ものに仕上がってしまっている点が残念でした
 聴くまで~聴き始めた当初あたりまでは感動可能なだけに、その後の虚しさがよりいっそう際だってしまい、なかなか常用するには至っていません。
 特にHD590は装着感が他に類を見ないほどに良いだけに、その落差といったらもう…


date:2003/04/06~適宜更新


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