シン・シティ

監督 フランク・ミラー  ロバート・ロドリゲス
特別ゲスト監督 クエンティン・タランティーノ
出演 ブルース・ウィリス  ミッキー・ローク  クライヴ・オーウェン  ジェシカ・アルバ  ブリタニー・マーフィ  ロザリオ・ドーソン  アレクシス・ブレデル  デヴォン青木  ジェイミー・キング  マーリー・シェルトン  カーラ・グギノ  マッケンジー・ヴェガ  イライジャ・ウッド  ベニチオ・デル・トロ  ニック・スタール  マイケル・クラーク・ダンカン  マイケル・マドセン  ルトガー・ハウアー  フランク・ミラー
原作 フランク・ミラー
脚本 フランク・ミラー  ロバート・ロドリゲス
撮影 ロバート・ロドリゲス
編集 ロバート・ロドリゲス
音楽 ジョン・デブニー  グレーム・レヴェル  ロバート・ロドリゲス
2005年 アメリカ作品 124分
ハリウッド映画祭…メイキャップ賞
フェニックス映画批評家協会賞…トップ10・編集賞
セントルイス映画批評家協会賞…オリジナル、革新的、創造的映画賞
シカゴ映画批評家協会賞…助演男優賞(ミッキー・ローク)
セントラルオハイオ映画批評家協会賞…トップ10 第8位・美術賞
シネマラティ賞…監督トップ10 第8位・助演俳優トップ10 第2位(ミッキー・ローク)
オンライン映画批評家協会賞…助演男優(ミッキー・ローク)・撮影・編集賞
MTVムービーアワード…セクシー演技賞(ジェシカ・アルバ)
評価☆☆☆★


クール!
戦う男のかっこよさもさることながら、女たちが、また、かっこいい&美しい

劇画をそのまま映画にしたユニークさ。映画で観る劇画。実際、セリフや構図などは劇画のままのようなものらしい。
白黒を基本に、部分的に色をつけた映像も印象的。

タフな男3人の、3つの話が物語の柱になっている。この3人がブルース・ウィリス、ミッキー・ローク、クライヴ・オーウェン。
女のために命を張る。うー、かっこいい!
ミッキー・ロークは特殊メイクをして、ぜんぜん違う顔になっている。本当の顔のままだったら、きっと猫パンチ(知らない人は検索するなりしてください)を繰り出して、敵にやられていただろう。(笑)

ブルース・ウィリス、いいぞ! 彼が守るのはジェシカ・アルバちゃんだ! 天使ともいうべき存在が守る対象なのも男冥利につきるが、あの劇的なラストには胸が詰まった。
ウィリス、かっこいい! 惚れるぜ! 泣けるぜ! かっこよすぎる!
強い意思で、自分のできる最善のことをやり切る。こんなふうに惚れた女を守りたい。強烈に、そう思ったね。

ジェシカの演じた役、ナンシーのためだったら、死んでもいいかもなあ。ジェシカ・アルバちゃんの他にも、ジェイミー・キング、ロザリオ・ドーソンといった美形が、ぞろぞろと登場してくる。
そんな中で、ブリタニー・マーフィが、へちゃむくれ気味可愛い系で異彩(?)を放つ。私は「17歳のカルテ」「サウンド・オブ・サイレンス」などで彼女には注目していたのだ。この映画に出ているとは知らず、得した気分。

それに、デヴォン青木という人を初めて知った。モデルさんでもあるんだね…。しかも「ベニハナ」のオーナー、ロッキー青木氏の娘なのかあ。。。

殺し屋ケヴィンを演じたのは、イライジャ・ウッド。「ロード・オブ・ザ・リング」シリーズのフロドのイメージが強い彼の、なんたるイメチェン! 不気味すぎ。(苦笑)

ロアーク枢機卿の役で、ルトガー・ハウアーが。「バットマン ビギンズ」に続き、今回も、観ているときには気づかなかった…。「ブレードランナー」の頃の彼しか記憶にないのか、私。(苦笑その2)

ニック・スタールの化物じみた役(イエロー・バスタード)も、ものすごい存在だね、こりゃ。

笑かしてくれたのが、ベニチオ・デル・トロ。こういう、おバカな役は、目立つし、お得だし、いいですよ。彼の出番では、クエンティン・タランティーノが特別に監督したシーンもあったらしいし。

ちょっと引っ掛かった点がひとつ。
男のモノローグ(会話でなく、相手なしに語ることね)が多いのだが、ミッキー・ロークのときだけ、なんとなく、うるさく聞こえた。そう思ったのは、彼がガラガラ声だったのかなあ?

続編の脚本はすでに出来あがりつつあり、“Dame to Kill for”というタイトルで、ジェシカ・アルバ、ブリタニー・マーフィ、デヴォン青木などは再び出演するらしい。

映像的には、言うことなしの、かっこよさ&ユニークさ。
ただ、内容的に似たトーンのテンション張り続けで、観ていて少し疲れるかも。
認識を新たにしたのは、黒白映画は女性を美しく映すんだなあ、ということ。もしかして、細かすぎるアラまでは映さないせいなのか…?(なんてね)




〔2005年10月15日(土) 丸の内ルーブル〕


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