クオリティ高いなあ。
お猿さんのビジュアルも、ドラマの流れも。
シーザー率いる猿たちは山奥に移り住み、人間は「猿インフル」で絶滅の危機に。
10年間が過ぎ、いつしか猿たちは人間に遭遇することもなくなり、確かなコミュニティを築きつつあった。
しかし…。
以下、ネタばれに。
ある目的のために人間たちは、お猿さんの住む森の奥まで行かなければならない。
猿と人間がお互いの存在を知る。
人間が持つ銃は猿にとって脅威であり、緊張が高まる。
シーザーは争いにならないように、心を配るが…。
シーザーの右腕ともいえそうなお猿さんは、過去に人間にひどい目にあっている。
そんな経験があれば、どうしても人間を信じられなくなるのは、もっともな道理。
彼は人間の住む地区を偵察に行き、射撃の練習をする人々を見る。やつらは戦おうとしているんじゃないか!
いったん、力のある戦争主張者の陰謀や扇動などのペースにはまったら、コミュニティ全体が戦争に引き込まれることにもなる。
(現実でも私たちは注意して見張るべきだろう。)
個々の人間、お猿さんのレベルではお互いを思いやる者がいても、全体として戦争は起き得るのだ。
3部作(たぶん)の2作目なので「途中経過」的な色合いが強いが、それでも、がっちりとした重厚なドラマ展開はお見事。
次も、どうしても観なきゃいけないじゃないですか。
次が終わると、1968年の「猿の惑星」の始まりに、つながるのだろうか。