はっちゃけ度たりない。むしろ地味? 一番悪党なのが秘密機関のボス。
クイーンの「ボヘミアン・ラプソディ」に乗せて、短いショットを重ねて見せる予告編が、まことに調子がよくて、おもしろそうに思える。最近、映画館に行くたびに見るから印象が厚くなっていく。
それに、なんといっても、ハーレイ・クイン役のマーゴット・ロビーさんがキュートすぎる。
そういうわけで観ちゃうのだが、予告編で期待したほどには盛り上がらなかった。
まず、悪党といっても、普通に犯罪者、異質な者、という感じで、驚くほどだったり、痛快だったりはしない。
どのキャラが、何をした、その印象が残らない。
たぶん、監督が「ドラマをつくる」のに本領がある人のような気がして、映画に、とんがった印象をもたない。
「事件」についても、ひとつだけ、といえるから、バラエティに富む面白さが生まれず、そこも「地味」につながるのではないか。
バットマンに関する出来事があるので、このあと2017年のDCコミックス映画化「ワンダーウーマン」や「ジャスティス・リーグ」を観るときには、多少の関係はあるかもしれない。悪役メンバーの誰かが、どこかに出るかもしれないし。今後もDCのラインナップを見ていくなら、本作も当然チェックしておくべきだろう。
「ボヘミアン・ラプソディ」は本編で流れるには流れたが、中途半端で不満。予告編の逆効果である。