*2人以上で仕事をするときは、機械を離れる際(例え数秒でも)必ずスイッチを切 り、ブレーキをかけて停止させる習慣をつけること。1人で仕事をするときでも、機 械のスイッチを切ったら、ブレーキを掛けて停止させる習慣を付けること。ブレーキ を掛けないと、惰性で音もなく回っている刃物を、うっかり触り大怪我をする可能性 がある。
*機械を回しながら、おしゃべりをしたり、考え事をしたり、削る方向を考えたりし ないこと。そういう準備を全て整えてから、機械に向かうこと。また、電話や人の呼 び声に反応して振り向いたりしないこと。
*次のようなことは非常に危険である@スリッパで作業をする(つまずく恐れ)
ATシャツの裾をズボンの上に出して作業する(手押し鉋に巻き込まれる)
Bガラス製眼鏡をすること。(割れたとき目に刺さる)
*機械を使うに当たり、ベテランの真似をしたり、冒険をしたりしないこと。ベテラ ンは、一つ間違えると危険という、ぎりぎりの所で仕事をすることもあり、どれだけ 危険かも分からず安易に真似をすると大怪我をする。
*反発(キックバック)防止のため、割刃を付けて作業できる作業は、必ず割り刃を
付けて作業する。訓練校で割刃を使ってないところがあると聞きますが、すぐ改善して欲しいと思います、
割刃の役割をよく理解することが必要です。尚、割刃の付いていない機械は、使うことも売買することも、
法律で禁止されています。また、割刃と丸鋸刃と
の距離は12〜8mmとすべきです。なお、法律では12mm以下となっています
が、あまり刃に近すぎると刃に接触したとき、チップが飛び危険です。(写真の赤い金属板が反発防止用の割刃です)
*刃口板を数枚は用意し、隙間の少ない刃口板を選択し、刃口への材の落ち込みを防 止する。
*刃物カバーは法律で必ず付けて作業することになっていますが、家具製作では外さ ないと作業が出来ないことが多々あります。そんな状況下でも、押し羽根などで、材 を上から、または横から押さえ、材料が逃げることを防止、また、刃物を極力露出さ せないように工夫しなければなりません。
*刃物カバーが付けられない状態での作業では、切り終わった後、材料が刃の上を通 過しないように移動させること。万一刃の上に材が落ちたら大怪我をする、運が悪け れば死亡事故になる。
*縦挽き作業は、出来るだけバンドソー(帯鋸)をつかうこと(バンドソーは反発が起きない為、昇降盤よりは安全である) 横切りが使えるときは、極力横切りですること。(特に短尺材の加工は昇降盤では危険である、横切りでもやはり危険ではあるが、 定盤が材と一緒に移動する分、昇降盤よりやや安全である)