Excel(エクセル)実用編：体格指数(BMI)の計算

• エクセルで体格指数(BMI)を計算し、肥満度などの判定を行う例です。マクロ(VBA)で行う例も説明しています。

使用する関数と機能

• 使用する関数：VLOOKUP　ROUND　IF　COUNT
• (参考)　http://www.pediatrics.med.saga-u.ac.jp/bmishisuusokutei.html

完成例と計算式

• C2とC3に身長と体重を入力すると、BMI(Body Mass Index)指数、判定および標準体重が表示されます。
• 計算式
  • BMI指数=現在の体重(kg)÷身長(m)×身長(m)
  • 標準体重＝身長(m)×身長(m)×22
• 完成例
  

作成例

• まず、判定基準をF〜H列に作成します。
  ここで必要な部分は、F列の基準となる値「0,18.5,・・・,40」とH列の「痩せ(低体重),普通,・・・,肥満度�W度」です。
  • F列には数値が入力されているのに注意してください。
    完成例ではF〜G列が結合されているように見えますが、それぞれ別の値が入力されていて、右揃えと左揃えにしてあります。
• C5セル=ROUND(C3/(C2/100)^2,1)　が基本の計算式になります。
  ただし、C2,C3セルが未入力の時は、「#DVI/0!」エラーになりますので、
  =IF(COUNT(C2:C3)>1,ROUND(C3/(C2/100)^2,1),"")　とします。
• C6セル=IF(COUNT(C2:C3)>1,VLOOKUP(C5,F4:H9,3),"")
• C7セル=IF(COUNT(C2:C3)>1,ROUND((C2/100)^2*22,1),"")
• C8セル=IF(COUNT(C2:C3)>1,C3-C7,"")
• 完成例　サンプルはこちら(bmi01.xls　約30KB)
  

  	B	C	D	E	F	G	H
  2	身長(cm)	170			日本肥満学会(1999)
  3	体重(kg)	86.5			BMI		判定
  4					0	〜18.5未満	痩せ(低体重)
  5	BMI指数	=IF(COUNT(C2:C3)>1,ROUND(C3/(C2/100)^2,1),"")			18.5	〜25.0	普通
  6		=IF(COUNT(C2:C3)>1,VLOOKUP(C5,F4:H9,3),"")			25	〜30.0	肥満�T度
  7	標準体重(kg)	=IF(COUNT(C2:C3)>1,ROUND((C2/100)^2*22,1),"")			30	〜35.0	肥満�U度
  8	標準との差(kg)	=IF(COUNT(C2:C3)>1,C3-C7,"")			35	〜40.0	肥満�V度
  9					40	以上	肥満�W度

• おまけ：マクロで判定によって判定の文字色を変えるようにしてみます。
  

マクロ(VBA)での作成例

• マクロ(VBA)で計算までしてみます。
  • Sheet1のモジュールに下記のコードを入力します。
    (注)四捨五入をユーザー定義関数myRoundで行っています。
    • Private Sub Worksheet_Change(ByVal Target As Range)
      Dim myData As Double
      Dim Bmi As String
      Dim Col As Integer
      　　If Intersect(Target, Range("C2:C3")) Is Nothing Then Exit Sub
      　　If IsNumeric(Range("C2").Value) And IsNumeric(Range("C3").Value) Then
      　　　　Application.EnableEvents = False
      　　　　　　myData = Range("C3").Value / (Range("C2").Value / 100) ^ 2
      　　　　　　Range("C5").Value = myRound(myData * 10) / 10
      　　　　'---BMI指数の判定
      　　　　　　Select Case Range("C5").Value
      　　　　　　　　Case Is < 18.5
      　　　　　　　　Bmi = "痩せ(低体重)"
      　　　　　　　　Col = 5
      　　　　　　Case Is < 25
      　　　　　　　　Bmi = "普通"
      　　　　　　　　Col = 1
      　　　　　　Case Is < 30
      　　　　　　　　Bmi = "肥満�T度"
      　　　　　　　　Col = 26
      　　　　　　Case Is < 35
      　　　　　　　　Bmi = "肥満�U度"
      　　　　　　　　Col = 46
      　　　　　　Case Is < 40
      　　　　　　　　Bmi = "肥満�V度"
      　　　　　　　　Col = 53
      　　　　　　Case Else
      　　　　　　　　Bmi = "肥満�W度"
      　　　　　　　　Col = 3
      　　　　　　End Select
      　　　　'---BMIの表示
      　　　　　　Range("C6").Value = Bmi
      　　　　　　Range("C6").Font.ColorIndex = Col
      　　　　'---標準体重
      　　　　　　myData = (Range("C2").Value / 100) ^ 2 * 22
      　　　　　　Range("C7").Value = myRound(myData * 10) / 10
      　　　　'---標準体重との差
      　　　　　　Range("C8").Value = Range("C3").Value - Range("C7").Value
      　　　　Application.EnableEvents = True
      　　Else
      　　　　Range("C5:C8").Value = ""
      　　　　Range("C6").Font.ColorIndex = 2
      　　End If
      End Sub
  • 標準モジュールに四捨五入の計算式を入れます。
    （VBAでの四捨五入はJISの方法でワークシート関数と異なります。ワークシート関数同じにするために入れてみました)
    • Function myRound(ByVal myData As Double)
      　　If myData = 0 Then
      　　　　myRound = 0
      　　ElseIf myData > 0 Then
      　　　　myRound = Int(myData + 0.5)
      　　Else
      　　　　myRound = -Int(-myData + 0.5)
      　　End If
      End Function

スポンサードリンク

　PageViewCounter
　
　Since2006/2/27