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- 名前の定義とその使い方
- エクセルではセル範囲や数式に名前を定義して利用することができます。
- 数式に名前を使うことで数式の可読性が高まり、また、数式自体に名前を付けることもできます。
- 入力規則など他のシートのセル範囲は設定できませんでした。名前を使うと他のシートの参照が可能になったりします。 (Excel2007以降では別シートのセルを直接参照できるようになりました。)
2021/11/25
- このページでは以下のデータを使って説明します。
|
B |
C |
D |
E |
F |
G |
H |
2 |
商品 |
種類 |
単価 |
数量 |
金額 |
消費税(5%) |
合計金額 |
3 |
キャベツ |
野菜 |
200 |
15 |
3,000 |
150 |
3,150 |
4 |
バナナ |
果物 |
140 |
20 |
2,800 |
140 |
2,940 |
5 |
大根 |
野菜 |
160 |
25 |
4,000 |
200 |
4,200 |
6 |
りんご |
果物 |
100 |
22 |
2,200 |
110 |
2,310 |
7 |
みかん |
果物 |
120 |
26 |
3,120 |
156 |
3,276 |
8 |
レタス |
野菜 |
180 |
30 |
5,400 |
270 |
5,670 |
9 |
|
|
|
|
|
|
|
10 |
|
|
|
|
|
合計 |
21,546 |
11 |
|
|
|
|
|
果物 |
8,526 |
12 |
|
|
|
|
|
野菜 |
13,020 |
- Excel2010,Excel2013,Excel2016をお使いの方は 名前の定義/名前の管理 定義した名前を数式で使う をご覧ください。
お使いのバージョンの画面での説明があります。
名前ボックスを利用する
- セル範囲C3:C8を選択します。
名前を定義するデータのセルだけを選択します。
- 名前ボックスに「種類」と入力します。
セル範囲C3:C8に「種類」と名前が定義できます。
列見出しをセル範囲の名前とする場合
- 列見出しを含めて選択します。例ではC2:C8を選択します。
ここでは、列見出し(C2セル)を含めて選択します。
- [数式]タブの定義された名前グループの[選択範囲から作成]を実行します。
ショートカットキーは [Shift]+[Ctrl]+[F3]キーです。
- 選択範囲の列見出し(C2セルの「種類」)を名前としたいので、[上端行」にチェックを入れて[OK]ボタンをクリックします。
- Excel2002,2003の場合はメニューバーの[挿入]→[名前]→[作成]を選択します。
↓
選択範囲の列見出し(C2セルの「種類」)を名前としたいので、[上端行」にチェックを入れて[OK]ボタンをクリックします。
データのみを選択して名前を設定する場合
- セル範囲C3:C8を選択します 。
ここでは名前を定義するデータだけを選択します。
- [数式]タブの定義された名前グループの[名前の定義]を実行します。
- 参照範囲に選択しているセル範囲が絶対参照で入力されています。
名前に「種類」と入力し、[OK]ボタンをクリックします。
- Excel20032,2003ではメニューバーの[挿入]→[名前]→[定義]を選択します。
↓
参照範囲に選択しているセル範囲が絶対参照で入力されています。
名前に「種類」と入力し、[追加]ボタンをクリックします。
数式内で名前を利用する
- セル範囲C3:C8に種類、H3:H8に合計金額と名前を定義します。
- H10セルの数式は =SUM(合計金額) とします。
- 名前を選択して入力することもできます。
H10セルを選択して、 =SUM( と入力して、[F3]キーを押します。名前の貼り付けで「合計金額」を選択して[OK]ボタンをクリックします。
↓
=SUM(合計金額) 後ろの括弧を入力して、[Enter]キーで数式を入力します。
- H11セルの数式は =SUMIF(種類,G11,合計金額) とすることができます。
H12セルへはH11セルの数式をオートフィルなどでコピーします。
名前を利用しない場合は=SUMIF($C$3:$C$8,G11,$H$3:$H$8)ですので、分かり易いといえます。
- 名前の管理を使うこともできますので、ここではそちらから設定してみます。
[数式」タブの[名前の管理]を実行します。
ショートカットキーは [Ctrl]+[F3]キーです。
- [新規作成]ボタンをクリックします。
- 名前に「消費税」と入力して、参照範囲に =INT(F3*0.05) と入力します。[OK]ボタンをクリックします。
(このページを最初に作成したときの消費税は 5% でしたので、このようにしています)
- 「消費税」が登録されました。
- Excel2002,2003ではメニューバーの[挿入]→[名前]→[定義]を選択します。
名前に「消費税」と入力します。
参照範囲に計算式「=INT(F3*0.05)」と入力します。
[追加]ボタンをクリックして登録後、[OK]ボタンをクリックしてダイアログを閉じます。
- G3セルを選択し、=消費税 とすると計算されます。
G3セルを選択して、フィルハンドルをG8セルまでドラッグして式をコピーします。
数値に名前を定義する
- 上項では数式に名前を定義しましたが、一寸使いずらいかもしれません。
数値に名前を付けて使う方法もあります。
- ここでは、消費税率10%、軽減税率8% に名前を定義します。(ここの部分は2021/4/14に書いています)
[Ctrl]+[F3]で名前の管理 ダイアログボックスを表示し、[新規作成]ボタンを押して軽減消費税を=0.08 、消費税を=0.1 と定義します。
- 軽減消費税の場合は =INT(C3*(1+軽減消費税))
消費税の場合は =INT(C3*(1+消費税))
このような数式にすることができます。
-
[数式」タブの[名前の管理]を実行します。
ショートカットキーは [Ctrl]+[F3]キーです。
- 削除する名前を選択して、[削除]ボタンをクリックします。
- 確認のウィンドウが表示されます。
削除する場合は[OK]ボタンをクリックします。
- 名前「消費税」が削除できました。
- Excel2002,2003の場合はメニューバーの[挿入]→[名前]→[定義]を選択します。
削除する名前を選択し[削除]ボタンをクリックします。
- 使用できる文字
- 名前の最初の文字には、文字、下線 (_)、円記号 (\) しか使用できません。
最初の文字以外には、文字、数値、ピリオド、および下線を使用できます。
- 使用できない文字などの注意点
- セル番地と同じになる「名前」は定義できません。
A$100 や R100C1 など、セル参照と同じになる名前は使用できませんので、英字+数字の文字列は注意してください。
- 列や行を意味するRやC(小文字のr,cも含む)は予約語となっていますので使用できません。
- スペースは使用できません。
代わりには、下線 (_) やピリオド (.)などを利用します。
- 名前の文字数は半角で 255 文字までです。
- 名前には大文字と小文字の両方を使用することができます。名前の大文字と小文字は区別されません。
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