セルに値を入れる：Excel VBA プログラミング入門

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単一セルに値を入れる

Sheet1のA1セルに値を入れる時のコードは以下のようになります。
セルの指定方法にはRangeプロパティを使用する方法とCellsプロパティを使用する方法があります。
ちなみに、ここでは　Worksheets("Sheet1").　とシートを指定していますが、対象がアクティブシートのセルであればWorksheetプロパティは省略することができます。
Sheet1のA1セルに、数値の「1」を入れる
- Worksheets("Sheet1").Range("A1").Value = 1
- Worksheets("Sheet1").Cells(1, 1).Value = 1
Sheet1のA1セルに、文字列の「ABC」を入れる
- Worksheets("Sheet1").Range("A1").Value = "ABC"
- Worksheets("Sheet1").Cells(1, 1).Value = "ABC"
- (注意)数字の「1」を入れたいとき、"1"としても、セルに入力したときには数値に変換されてしまいます。
  文字列と指定するには頭に「'」(アポストロフィ)を付けます。
  Excelが数値と認識できる文字列は、セルに入力したときに数値に変換してしまうので注意してください。
  - Worksheets("Sheet1").Cells(1, 1).Value = "'1"　とすると文字列の「1」となります。
Sheet1のA1セルにSheet2のA1セルの値を入れる時のコードは以下のようになります。
- Worksheets("Sheet1").Range("A1").Value = Worksheets("Sheet2").Range("A1").Value
- Worksheets("Sheet1").Cells(1, 1).Value = Worksheets("Sheet2").Cells(1, 1).Value

複数セルに値を入れる

ポイントはセル範囲の指定の仕方だと思います。いろいろな指定の方法がありますので、以下に一例を示します。
連続した複数セルに値を入れるのも単一セルのケースと同じです。
Sheet1のA1:A3セルに数値の「1」を入れる。

Worksheets("Sheet1").Range("A1:A3").Value = 1
Worksheets("Sheet1").Range("A1","A3").Value = 1

Sheet1のA1:A3セルに文字列の「ABC」を入れる。

Worksheets("Sheet1").Range("A1:A3").Value = "ABC"
Worksheets("Sheet1").Range("A1","A3").Value = "ABC"
離れた複数セルSheet1のA1,A3,A5セルに数値「1」や文字列「ABC」を入れる

Worksheets("Sheet1").Range("A1,A3,A5").Value = 1
Worksheets("Sheet1").Range("A1,A3,A5").Value = "ABC"
Sheet1の連続した複数セルにSheet2の連続した複数セルの値を入れる
Worksheets("Sheet1").Range("A1:A3").Value = Worksheets("Sheet2").Range("A1:A3").Value
- 左辺と右辺のセル数を同じにすることが基本ですが、行数が同じなら・・・・
  Worksheets("Sheet1").Range("A1:B3").Value = Worksheets("Sheet2").Range("A1:A3").Value
  Sheet1のA1:A3とB1:B3にSheet2のA1:A3の値が代入されます。
- 左辺の方がセル数が少ないと・・・
  Worksheets("Sheet1").Range("A1:A2").Value = Worksheets("Sheet2").Range("A1:A3").Value
  Sheet1のA1:A2へはSheet2のA1:A2の値が入りますが、Sheet2のA3ははみ出すために無視された状態になります。
  入るべきところがないのですから、当然といえば当然ですが・・・
- 左辺の方がセル数が多いと・・・
  Worksheets("Sheet1").Range("A1:A4").Value = Worksheets("Sheet2").Range("A1:A3").Value
  Sheet1のA4へは入る値が右辺に無いので、空欄になるのではなく、「#N/A」とエラー値が入ります。

連続セルに連続値を入れる

セル範囲A1:A10に1,2,3・・・,10と連続値を入れてみます。
ここではコードを見やすくするため、Worksheetプロパティでシートを指定することを省略します。
よって、ここで指定するセルはアクティブシートのセルということになります。

For～Next でループして入力するコードです。

値をセルに入力するコードは、以下のようになります。

Sub Macro3()
　　Cells(1, 1).Value = 1
　　Cells(2, 1).Value = 2
　　Cells(3, 1).Value = 3
　　Cells(4, 1).Value = 4
　　Cells(5, 1).Value = 5
　　Cells(6, 1).Value = 6
　　Cells(7, 1).Value = 7
　　Cells(8, 1).Value = 8
　　Cells(9, 1).Value = 9
　　Cells(10, 1).Value = 10
End Sub

Sub Macro3_2()
　　Range("A1").Value = 1
　　Range("A2").Value = 2
　　Range("A3").Value = 3
　　Range("A4").Value = 4
　　Range("A5").Value = 5
　　Range("A6").Value = 6
　　Range("A7").Value = 7
　　Range("A8").Value = 8
　　Range("A9").Value = 9
　　Range("A10").Value = 10
End Sub

変数　i　を上記Macro3のコードの赤字部分が同じ連続値であるのを利用して、ループさせると下記のようなコードになります。

Sub Macro3a()
　　Dim i As Long
　　　　For i = 1 To 10
　　　　　　Cells(i, 1).Value = i　
　　　　Next i
End Sub

Sub Macro3b()
　　Dim i As Long
　　　　For i = 1 To 10
　　　　　　Range("A" & i).Value = i　
　　　　Next i
End Sub

入力する値を変数　v　を使って書くと・・・

Sub Macro4()
　　Dim i As Long
　　Dim v As Long
　　　　v = 0　'vの初期値を0とします
　　　　For i = 1 To 10
　　　　　　v = v + 1　　'ループ1回ごとにカウントアップします
　　　　　　Cells(i, 1).Value = v
　　　　Next i
End Sub

オートフィルという機能を利用したコードです。

構文:　.AutoFill(Destination, Type)

Sub Macro1()
　　Range("A1").Value = 1
　　Range("A1").AutoFill Destination:=Range("A1:A10"), Type:=xlFillSeries
End Sub

フィルという機能を利用したコードです。

構文:　.DataSeries(Rowcol, Type, Date, Step, Stop, Trend)

Sub Macro2()
　　Range("A1").Value = 1
　　Range("A1:A10").DataSeries Rowcol:=xlColumns, Type:=xlLinear, Date:=xlDay, _　
　　　　Step:=1, Stop:=10, Trend:=False
End Sub

セル範囲B1:B10に3,6,9・・・・と3の倍数を入れてみます。

For～Next でループして入力するコードです。

Sub Macro4a()
　　Dim i As Long
　　　　For i = 1 To 10
　　　　　　Cells(i, 2).Value = 3 * i　
　　　　Next i
End Sub

入力する値を変数　v　を使って書くと・・・　

Sub Macro4b()
　　Dim i As Long
　　Dim v As Long
　　　　v = 0
　　　　For i = 1 To 10
　　　　　　v = 3 * i
　　　　　　Cells(i, 2).Value = v　
　　　　Next i
End Sub

セル範囲A1:C4に連続な値　1,2,3・・・を入力してみます。
ここでは、変数 v は宣言(Dim)されたときに初期化され、初期値は 0 なので省略しています。

Sub Macro5a()
Dim i As Long, j As Long
Dim v As Long
　　For i = 1 To 4
　　　　For j = 1 To 3
　　　　　　v = v + 1
　　　　　　Cells(i, j).Value = v
　　　　Next j
　　Next i
End Sub

↓
A1=1,B1=2,C1=3、A2=4,B2=5　・・・・と連番が入力できました。

ループする　i　と　j　の順番を入れ替えます。

Sub Macro5b()
Dim i As Long, j As Long
Dim v As Long
　　 For j = 1 To 3
　　　　For i = 1 To 4
　　　　　　v = v + 1
　　　　　　Cells(i, j).Value = v
　　　　Next i
　　Next j
End Sub

↓
A1=1,A2=2,A3=3,A4=4、B1=5,B2=6・・・　と連番が入力できました。

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