たくさんのうたを作っています。
 たくさんの言葉を紡いできました。

 うたの詞を少しずつ載せてみます。


空き缶

かあんこおん、かあんこおん、かあんこんこん・・・
かあんこおん、かあんこおん、かあんこんこん・・・    

   非常階段に座りこんで
   空き缶を投げたの
   ここは 誰も来ない

かあんこおん、かあんこおん、かあんこんこん・・・
かあんこおん、かあんこおん、かあんこんこん・・・    

   話してる言葉が
   過去形になったね
   こころ こめ あいした
   誰も悪くなかった

     きっと ずっと 好きでいるだろう
     どうして 出会ったのか
     どうして ねじれたかわからない
     きっと ずっと 同じ強さで
     きっと ずっと 胸が軋むのだろう・・・    

   指先にふと、
   とんぼがとまる
   あの夏 思い出せる
   ここで 少し泣かせて

かあんこおん、かあんこおん、かあんこんこん・・・
かあんこおん、かあんこおん、かあんこんこん・・・

すごくまじめな私

あなたじゃないかと思って
目をこらすかなしみは
さよならから ちょっとあとに
電車の中でやってきた

誰の前でも泣かない、大丈夫、って強がりは
人の波で見失って
愕然としたりするけれど

   あなたに会わなくなってから すごくまじめな私
   習い事も休まない 清く正しく早く帰るし、
   あなたに会わなくなってから 時々ぼうっとするけど
   買い物しながら立ち直る自分が結構好き。

商店街に流れる あなたの好きだったうた
一緒につい 口づさんで
帰り道中 困るけれど

   あなたに会わなくなってから すごくまじめな私
   家族の団欒もして 清く正しく電話も短い
   あなたに会わなくなってから 何度目かの夜が来て
   やっぱり パックは しはじめる自分が結構好き。
        すぐ忘れる、なんて 無理だね
        それでいいね
        少しずつ笑おうね

   あなたに会わなくなってから すごくまじめな私
   あなたのかけらを拾い 泣き続けるなんていやだもの
   あなたに会わなくなってから 何度目かの夜が来て
   あなたを好きだったこと
   良かったんだね、と思えてた

    あなたに会わなくなってから すごくまじめな私
    あなたを好きだったあの日を
    強さに変えてみせるわ
    あなたを好きだったあの日を
    やさしさに変えてみせるわ

約束の場所

人込みの中を
君が向こうから白いシャツで歩いて来た
白いシャツなんてどこにでもある、
だのに
君なら すぐわかるのは どうして?
    疲れた顔をしてる
    君は ついがんばるから
    少し心配をしてしまうよ

きっと君は 僕のものじゃない、
誰のものでもない、
君のてのひらで抱きしめられるだけの 自分を
生きてゆくのだろう
今日は綺麗な口紅で
   いろんな事が待ってる
   毎日をかけぬけてね、
   ここへ
   辿り着けばいいからね

  君が何を失っても またここで会う約束しよう
  季節だけが変わるんじゃない
  でも ここで 会う約束しよう
  ひとつひとつ 結んでゆく
  しるしになるよな約束しよう

       水になり、空になり、音になり、君のそばで
       かみしめる喜びも、かなしみさえ君のそばで
       約束は誰がしたの
       自分が自分に誓った
       信じられるものになるよ
       自分が自分に誓った

       ここが約束の場所さ
       必ず守る場所なんだ!

  忘れないで この気持ちを
  はじめて手をつないだ時みたいに
  何もかもが変わるんじゃない
  また ここで 会う約束しよう

  ひとつひとつ 思い出せば
  しるしになるよな約束しよう
  誰もみんな 残せるだろう
  しるしになるよな約束しよう

MY LIFE

電車の中でメイル
「私でいいの?」って書いた
もう恋はしないって 思ってたのにね

自分が映ってる 硝子窓をつきぬけ
あなたへの言葉が
空へ翔んでゆくよ

  MY LIFE, MY LIFE, もう一度がんばるわ
  MY LIFE, MY LIFE, 歩きはじめる道
  MY LIFE, MY LIFE, 変わってゆく事も
  MY LIFE, MY LIFE, 自分ごと抱きしめる

あきらめる事が 大人の意味じゃないわ
うまくいくかどうか それが全てでもない
笑ったり、泣いたり、
やってみよう、と 思った
降り立ったホームで あなたを受信する

  MY LIFE, MY LIFE, ためらいはある
  MY LIFE, MY LIFE, 変えられないものも
  MY LIFE, MY LIFE, それでいいじゃない
  MY LIFE, MY LIFE, 一緒に生きようよ

  MY LIFE, MY LIFE, 決めるのはここ
  MY LIFE, MY LIFE, 歩きはじめる道
  MY LIFE, MY LIFE, 人込みの中でも
  MY LIFE, MY LIFE, 自分ごと抱きしめる

  MY LIFE, MY LIFE, もう一度がんばるわ
  MY LIFE, MY LIFE, 変わっていけそうよ
  MY LIFE, MY LIFE, 自分だけにわかる
  MY LIFE, MY LIFE, かなしみはあるにせよ

  MY LIFE, MY LIFE, たましいはここ
  MY LIFE, MY LIFE, 歩きはじめる道
  MY LIFE, MY LIFE, 人込みの中でも
  MY LIFE, MY LIFE, 自分ごと抱きしめる

電車

線路沿いは あなたの部屋を出て
空を見上げた道

もう、二度とここは
歩かない気がした
そして忘れる道

 タタタタン、タタタタン、と 電車がすぎる
  人は自分で歩くより遠く
  どこかへと急いでいる
 タタタタン、タタタタン、と 電車がすぎる
  もっと ゆっくりでかまわないのに
  あいしていた月日の全部が
  今 すぎさろうとしてる

ああ、電柱の影が長くのびて
駅までが遠い

  タタタタン、タタタタン、と電車がすぎる
  友達でいようね、とか 言葉は
  ぐるぐる まわって消えた
 うそが残るさよならもきっと
  真実の行く先だったよね
  あいしていた気持ちの全部が
  今 あふれそうになった

どうして 恋はふたり一緒にさめないのだろう
まだ好きだと こころを ひとり残してく

 タタタタン、タタタタン、と電車がすぎる
 タタタタン、タタタタン、と電車がすぎる
  今 叫んでも聞こえない
 身体だけが 駅へとむかってる
  人は自分が思うより遠く
  どこかへと急いでいる
 タタタタン、タタタタン、と電車がすぎる
  もっと ゆっくりでかまわないのに
  あいしていた月日の全部が
  今 すぎさろうとしてる・・・

      
   

夜明け

きれいね
夜明けまで
みつめた街の灯は
眠る人の数だけ
ひとつふたつ 消えてく

淋しさには負けないこころは持ってるつもり
それでも 時々は
これでいいの、って 迷うよ

  もっともっと信じていいのに
  自分をいちばん知ってるでしょ
  最後まで走ってみよう
  自分らしさもそこからくる
  動き出す街を見てた
  夜が明ける

必ず守るもの ひとかけら見えてくる
それでも できるのは
ほんの少しづつだね

  もっともっと信じていいのに
  自分をいちばん知ってるでしょ
  まず何をすればいいのか
  決めれば少しは元気も出る
  コーヒー暖めながら
  夜が明ける
  夜が明ける・・・

今日もいちにち がんばりましたね

今日もいちにち がんばりましたね
あしたね、またね、
ゆっくり お休みなさい。

本当は
声がききたいけれど
本当は
抱きしめていたいけれど

ゆっくり、
あなたを
思い出す事も
じっくり、
自分を みつめなおす事も
ひとりの時間にできるのでしょう
大事なものはひとつだけじゃなく、
だから
人はきっと
生きていけるのでしょう
まだ
がんばれるような
気持ちになる日

今日もいちにち がんばりましたね
あしたね、またね、
ゆっくり お休みなさい。

 
 

夏の電車

ら、だ、だ、だ、 らだんだ、だ、らだんだ、だ
ら、だ、だ、だ、 らだんだ、だ、らだんだん

ガタガタ 2両目のドアに もたれたら
あの日のように 誰か 駆け込んできた

  朝の急行でいつも
  待ち合わせをしたね
  息を切らして

ふりかえれば ざわめきの中 一人で
こんなふうに 孤独を 思い出してる
  あの頃よりは きっとね
  やさしくなれるよね
  今ならわかるのに

   君のこころの色なら 手にとるように 感じた
   さびしさも いらいらも 離れてゆくことさえも
   日に焼けたレールの上 スピードは増していった
   思い出も かなしみも
   風に変える電車

ら、だ、だ、だ、 らだんだ、だ、らだんだ、だ
ら、だ、だ、だ、 らだんだ、だ、らだんだん

言葉での約束が怖くなったのは
あれから どのくらい たってからだったろう
  今の自分を伝える
  それで良かったんだ
  今ならわかるのに

   君のこころの色なら なぜあんなにも感じた
   太陽が強いね、と 目をそらした理由まで
   日に焼けた肌の色も こころから剥がれてゆく
   思い出も まぶしさも
   風に変える電車

   君が もし しあわせなら 時々は思い出して
   やさしさが あったこと、
   言えなかった言葉も
   日に焼けたレールの上 スピードを増してゆくよ
   思い出もまぶしさも
   風に変える電車

ら、だ、だ、だ、 らだんだ、だ、らだんだ、だ
ら、だ、だ、だ、 らだんだ、だ、らだんだん・・・・

砂のかけら

海辺をどこへ帰る
日曜日の4時
流れるうたの歌詞で君が微笑む
  一日中うたをうたおうか
  君が笑うのならば
  ひとりきりで生きなくていいね
  ふたり 靴 洗う

動かない車の列
おなかもへるね
大丈夫?
かける言葉ありふれていても
  一日中話しをしようか
  こころはへらないように
  帰り道を一緒に探そう
  ふたり チョコ 食べる

   Ahいつも砂をかかえて帰っていく
   Ah流せない時のかけらのようだね

ずっと変わってゆく
君をみてきた
でも今日もバックミラーに君は手を振る
  昔ならばただ重たかった
  誰かのあいの行方など
  変わってゆく自分にきづいた
  何度も手を振る

   Ahどんなに会えない毎日が続いていても
   Ah流せない惑星のかけらは残るだろう
   Ahはじめて未来を抱きしめたいと思った
   Ahもっと一緒にいたいと言えばよかった

鞄を開ける部屋に
砂がこぼれた
電話を眺めながら
君を探した

 

チェリーパイ

動き出す電車の窓から
あの店の名前が見える
思い出は もう 優しい顔をして
夕焼けを追いかけた
   チェリーのパイがおいしい店だったよね
   そんなことばかり 口の中で溶けていく
      今この街で君は何をして暮らしてるの
      あれから時は流れ 新しい恋に出会い
      人はあいすることを忘れないと知ったよ

もし出会ったらつらいだろうか
つらくはない、って答えたい
振り返る隙間もないほど
誰もが揺られてゆくけれど
   しあわせな日を思い出せてよかったね
   夕日が沈んだ街をすぎていった
      今この街で君は何をして暮らしてるの
      あれから風は流れ ひとつひとつは変わり
      でも
      人はあいすることを忘れないと知ったよ

   チェリーのパイと
   シャツの色と信号と
   歩く速さまで
   思い出す日もあるけど

   夕日が沈んだ街をすぎていった

      今この街で君は何をして暮らしてるの
      あれから風は流れ ひとつひとつは変わり
      でも
      人はあいすることを忘れないと知ったよ
      DADADADADA・・・・