森が火事になった。森に棲んでいる動物達は懸命に消火活動に努める。けれども火の勢いが強くて、ついには消火活動を断念せざる得なくなった。![]()
ライオンや虎、像は安全な場所に避難して燃え続ける森を眺めていた。傍観していたのだ。ところが一羽の小鳥がなお消火活動を続けていた。
その小鳥は傷ついていた。にもかかわらず小鳥は沼に飛んで行って羽で水を濡らし森に帰って来ては数滴の水を落とす。その往復をやっているのである。
虎やライオンが言う。「止めよ 止めよ そんなことをしても無駄である。おれたちに出来ないことを小鳥のお前にできるはずがない。それに危険が大きい、、」
しかし小鳥はこう応じた。
「ご忠告有り難う。私も自分の力は知っている。でも今まで棲んでいた森が焼けるのを私は傍観できないのです。出来る出来ないではなく、私は自分にやれることをするだけです。」
傍観者の知恵は真の知恵ではない。功利的な知恵 自分を正当化する知恵になってしまう知恵ではいけない。
たとえ消火に成功しないとしても、できなくても、私は自分に出来ることを最大限やらねばならない。そのような考え方、心構えがあって初めて人生に知恵になる。
じんせいが歌のように淀みなく流れているとき陽気にするのは誰にでも出来る。
しかし何もかも上手く行かないときでも尚、微笑もうと努力する人こそ優れた人である。
人生の目的は行為にして思想にあらずと前回言いました。
川に落ちた子供を助けるにはどうしたら良いか。
答えは明快です。
生きるとはー人生とは[NOW&HERE]を大切に毎日を生きていくこと。
昭和63年 早春にあたって
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