日々是好日No129

   文化の日である。最近の世の中の現象を見、少しまじめに考えた。
  心の欲するところに従うことは?


        子曰く、吾十有五にして学に志す。
        三十にして立つ。四十にして惑わず。
        五十にして天命を知る。 六十にして耳従う。
        七十にして心の欲するところに従って、矩をこえず。

 孔子はは、七十で到達した「自分の心の欲するところに従っても、倫理的規範から逸脱しない」という理想的な境地である。
 欲望と倫理的な規範には、緊張関係がある。その中で、我々は自分の欲望を抑えているの  である。
 「心の欲するところに従って」いる子供は、しばしば自分の欲望をむき出しに主張する。
 科学技術の発達により、我々は次第に自分の望むものはほとんど手に入れられるようになっ てきた。
 その結果、欲望を我慢しないという点において、今の成人はむしろ子供近づいて来ているの  かも知れない。
 しかし、どれほどの富が増し、物質的な贅沢が可能になっても、人間の欲望には、予定調和ではいかない側面がある。
 それはまさしく、人間関係に関する欲望である。
 もっとも端的な例は、恋愛を考えれば分かると思う。
 世間的には両想いより片想いの方がはるいかに多いので明らかである。
 心の欲するところに従えば、それで済むのであれば、恋愛の悩みなど存在しない。
 社会の中では居心地の良い地位には限りがある。
 自分が幸せになることは、残念ながら他人の幸せになることに必ずしも一致しない。
 結局、野放図な欲望の解放は難しく、周囲の都合に合わせた、控えめな欲望の発露になってしまうのかも知れない。

 であれば、自分の心の中だけでも、自由な空を飛ぶ自分でありたい

毎日、毎日、いまがいちばん素敵な自分!

光の中を 光とともに あの牛は歩いている
あの牛は歩いている ある1つのことを考えながら ある1つのものを 見つめながら
あの牛は歩いている 光の中で会釈しながら 
今の今も歩いている 

のっしり のっしり

ただ前へ 前へ 
あの牛は歩いている 
(安積得也−人間賛歌)
(写真は、ハリウッド ソヒアローレンノ手形、上空からのグランドキャニオン)

平成17年11月   日々是好日NO1〜50    日々是好日No51〜100 日々是好日No101〜 メインページへ