骨髄バンクのドナー登録
<初めに>
この気持ちは僕自身のものであり、人それぞれの考え方もあると思います。
僕が他の患者さんや先輩ドナーのHPなどを参考にしたように
これを読んだ人が、少しでも参考になればと思います。
骨髄バンクという言葉はかなり前から知っていた。
道端でパンフレットを配る人たちを横目に通った日
何気なく見てきたドラマやCM、プロジェクトX、
しかし、月日の中で自分とはあまり関係ないものだと思っていた。
最近になって、半落ち、世界の中心で愛を叫ぶなどの映画やドラマが目に留まります。
ドラマの一言、、僕はたった一人の大好きな人の
命を救うことが出来ませんでした。もしこれが、、、、、、、、
突然切なさがよぎりました。
それからインターネットで色々なサイトを回り、調べました。
ドラマや小説の世界でのフィクションでない現実。
闘う患者さんや家族や医師や看護婦、それを応援する人
今まで無関心だった命に対しての気持ちに恥ずかしさを覚えました。
その病気の治療には骨髄移植が有効だと知りました。
しかし、ドナー登録には簡単そうでクリアしなければいけない現実があることも、、
ドナー登録には健康状態や仕事の事はもちろんですが、家族の最終同意が必要だということ、
心配する両親(家族)の思いも、だからきちんと話さなければと思いつつ。
8月某日、赤十字に電話予約をして骨髄バンクドナー登録予約をしました。
その日はいつものように暑かった。登録所に付き名前を言って、待合所で待った。
その後15分くらいのビデオを見て登録書に記入した。
先生の問診を受けた後に、登録用の血液を10cc抜いた。
あっけないくらいに終わった。
ドナー登録から3日後の夜、仕事を終えその足で
両親のところに行く。骨髄バンクドナー登録の事(骨髄採取)を同意してもらえるかである。
本来、登録前にしなければいけないのだが、、、
もし、同意が無いまま適合通知を頂きコーディネイトが進み、最終同意の段階で
同意が出ないと打ち切りになってしまったり患者さんの命の時間を無駄にしてしまう
登録自体は簡単でも最終同意で両親(既婚者は配偶者の同意)弁護士の立会いのもと同意の確認がある。
居間で何気ない世間話をした。なかなか切り出せない。他のHPで家族の反対で悩んでいる
という書き込みが多かったからだ。
しかし、反対するのも当然の事かもしれません。親兄弟、親族ならまだしも赤の他人に全身麻酔で
4日の入院、間違いが100%無いわけではないのですから。
もし、反対されるようなら両親が納得できるように説明しようと思ってました。(信じてたけど)
昨年、僕は人生で最大の親不孝をしてしまった。そんな中、ドナーになることは僕的には
もしも、僕の骨髄と一致する人がいれば少しでも役立てればと思う気持ちとは別に
親として子供を思う気持ちもあり、これ以上心配や悲しい思いはさせたくないと思っていた。
しかし、自分の子供が遠くで移植を必要としているとしたらと思うと、居ても立ってもいられない気持ちだった。
僕は心の中できっと賛成してくれると信じていた。
涙もろくなった母親はもしかすると泣くかもと思ってた。
そして、切り出しました。
この前、献血行ったついでに骨髄バンクのドナー登録してきたんだと、(ホントは登録に行ったら成分献血もといわれた^^)
そして、万が一のことを説明した。ドナーに選ばれると約4日間は入院しないといけないことや最終同意のこと、
入院することは一人でお店をやっている僕にとっては休業することを意味している。
お客さんのことを考えるとどうしても両親の協力が必要だ。
そのこと告げると父は<大丈夫だ、任せろ>と言ってくれた。ああ、僕が思っていたことを言ってくれた。嬉しかった。
母親は涙ぐんでいた。(やっぱり、、、まだ決まったわけではないのに)それを見た父はこれからはそうしなくちゃいけないと、
母をさとしてくれた。
父は昔から頑固でいろいろあったけど自分の事を信じてくれたことは本当に嬉しかった。
きっと、賛成してくれると思っていた。そんな両親を誇りに思う。
もし、反対されたとしてもそれも自分を心配してくれてのことだと思った。
そのときはきちんと説明をして納得してもらうつもりだった。
親の心配する気持ちは僕も同じです。表面にや態度に出て無くてもいつも思ってます。自分の子供である限り。
そんな愛する人がもし、、と言う時に僕の骨髄が必要なら、一人でも適合する患者さんが数ヶ月、1年、5年、10年
の月日の中で骨髄提供の定年?(50歳までの間)いればお役に立てたいと思います。
しかし、仕事、健康上の理由、家族の思い、不安等で登録して協力したくても登録できない人もいます。
僕もこの先、今の健康状態を維持できなくなるかもしれませんT T
僕自身も骨髄提供したわけではないし、これからも出番が無いかもしれませんが
自分に今出来る事がこれだったと思います。
今までまったく関心が無かった僕ですが今動き始めたばかりです。
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