キロ4B(636型)潜水艦

Kilo 4B(Type636)

 

プロジェクト番号 636

NATOコードネーム キロ4B

全長 73.8m
全幅 9.9m
喫水 6.3m
水上排水量 2350トン
水中排水量 3050トン
予備浮力 29.8%
主機 ディーゼル・エレクトリック

ディーゼル発電機2基(3000kw)

主電動機1基、低速用電動機1基

予備電動機2基

1軸推進

速力 水上11ノット、水中20ノット
航続距離 7ノットで7500マイル(水上)

3ノットで400マイル(水中)

兵装 533mm魚雷発射管6門

魚雷×18発または機雷×24個

対空ミサイル発射機1基(8発)

電子装備 <ソナー>

MGK−400EM(SharkGill E)

<レーダー>

Snoop Tray MRP−25(水上)

<戦闘指揮システム>

MVU−110EM

安全潜入深度 250m
最大潜入深度 300m
乗員 52名
作戦可能日数 45日
使用国 キロ(877型)級潜水艦参照
 

キロ級636型は877EKM型の改良型で、キロ級シリーズ最新鋭のタイプ

である。この潜水艦は新世代の哨戒潜水艦で、世界で最も静かなディーゼ

ル潜水艦と言われている。船体は従来のキロ級よりも1.2m延長されてお

り、キロ級の後継潜水艦であるアムール級と違い複殻式で高い予備浮力が

確保され、1つの区画や隣接する2つのバラストタンクが浸水しても浮上で

きるように設計されている。さらに、艦首形状にも変更が加えられている模様

である。

主機関は新型のものとなり、機関の装備をラフト式とし船体から音響的に遮

断されており、電動機のプロペラ・シャフトの回転数も以前のキロ級の半分

程度(250rpm)に抑えられている。そのため、一説には以前のキロ級よりも

静粛性が2倍向上しているという。また、速力も以前のキロ級よりも増大して

おり、最大水中速力20ノット、水上速力も11ノットに達する。推進方式はディ

ーゼル・エレクトリック方式の1軸推進で2基のディーゼル発電機と1基の主

電動機、低速推進用の2基の予備電動機が装備されており、プロペラは7枚

翼固定ピッチプロペラである。予備電動機の装備により6ノットでの無音潜航

ができ、これは浅海域での行動に有利とされる。なお、ディーゼルと電池の切

り替えは完全に自動化されていて、主機械は自動自己診断システムを装備し

ている。電池は新型で、120セルずつ第1区画と第3区画に装備する。また、

設計局の説明によれば636型ではアムール級のようにオプションで燃料電池

式AIPユニットを挿入することが可能であるという。

636型では効果的な潜水艦コントロールと魚雷の発射情報を得るための多目

的戦闘システムが装備されている。このシステムは非常に高速なコンピュー

タを備えており、ソナーからの情報を迅速に処理してディスプレイに映し出す

ことが可能である。ソナーは新型MGK−400EM統合ソナーを装備し、従来

より3〜4倍早く敵の潜水艦を発見することができるとされる。武装は533mm

魚雷発射管×6で、装填済みの魚雷と予備の魚雷合わせて18発を搭載してい

る。自動装填装置の採用と自動火器管制装置の導入によって非常に正確な

攻撃能力を有しており、6門発射管のうち2門からはホーミング魚雷の運用が

可能、さらに最初の魚雷一斉発射は2分以内、次の魚雷一斉発射は5分以内

にできる。また、魚雷の代わりに24個の機雷を搭載することも可能である。

636型は今までに中国に2隻、インドに1隻が輸出されている。このうち、インド

の636型は3M−54E1水上発射型対艦巡航ミサイルが搭載されていると推

測されている。このミサイルは450kgの弾頭を備え、最大射程は300kmに

も達する。ちなみにロシア本国向けに建造された24隻のキロ級のうち後期型

10隻がキロ4Bであるといわれている。636型は今後も有力な輸出商品とし

て各国に輸出されるであろうが、非常に静粛性が高く、高性能なため、緊張度

の高い地域での本型の存在が懸念されている。

 

636-1.jpg (35605 バイト)

 

636-2.jpg (28842 バイト)

↑建造中のキロ(636型)級

636-3.jpg (27312 バイト)

↑管制室

 

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