キロ(877EKM型)級潜水艦Kilo(Type877EKM) Class SSK |
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| 877EKM型は877型キロ級の対潜/対水上艦能力をさらに高めた発達型 の輸出型である。原型の877型キロ級は1982年から旧ソ連海軍で実戦配備 に入り、現在までにロシア海軍向けに24隻が整備され、今も整備が継続されて いる。ちなみに、戦闘システムが改良された輸出型の877EKM型は現在まで に中国に2隻、イランに3隻、インドに9隻の輸出実績を持つ。 船体は複殻式、単軸推進でソナーの性能を向上させるため水平舵は船体中央 部後部に移設され、潜水艦の音響シグネチャーを減少させるため前部船体の 排水口は廃止されている。船体は無反響タイルで覆われており、敵ソナーから の探知を逃れることが出来る。877EKM型のスペックは水上排水量2300トン、 水中排水量3950トン、最大潜航深度300m、最大水上速力10ノット、最大水中 速力17ノット、航続距離は7ノットで最大6000マイル(水上)、3ノットで400マイル (水中)となっており、主機はディーゼル・エレクトリック、1000kWのディーゼル 発電機2基と5500馬力の電動機を装備し輸出仕様のため原型の異なり若干パワー ダウンされているという。1軸推進でプロペラは7ブレード固定ピッチプロペラである。 また、低速/無音潜航用に190馬力の電動機1基、予備推進用に102馬力の電動機 2基を装備している。戦闘システムはMVU−110M新型多目的射撃指揮システム が装備されており、最大で5つの目標を同時に追跡(自動2目標、手動3目標)する ことが出来、コースや位置、スピ−ドなどのアナログ航法コンピュータからのデータは 自動的に戦闘システムに入力されるようになっている。ソナーはMGK−400(NATO 名 Shark Gill E)と呼ばれる統合型ソナーで、2重のチャンネルシステムを持ち、 誤差を縮小するとともに目標の探知能力を向上させている。さらに、周波計を備える ことにより目標の識別能力も高められているとされる。 武装は533mm魚雷発射管6門、魚雷は発射管に装填済みの6発の他に予備の12 発の計18発を装備しており、再装填作業は自動装填装置により行われる。これらの 魚雷を用いて同時に2つの目標を攻撃することが可能である。また、877EKM型では 6門の魚雷発射管のうち2門にはアクティブソナーホーミングシステムを備えたTEST− 71M有線誘導魚雷を装備することができる。TEST−71Mは877M型以降の潜水 艦に装備されている誘導魚雷で、重量1820kg、弾頭重量は205kgである。さらに 、UGSTと呼ばれる航跡追跡魚雷の運用能力も有している。こちらは重量2200kg、 弾頭重量200kg、最大射程は40kmにも達する。その他、発射管は機雷を搭載 することもでき、その場合最大24個の機雷を搭載可能。一部の艦はセイルには ストレラ−3(NATO名 SA−N−8グレムリン)またはイグラ(NATO名 SA−N− 10ギムレット)携帯用小型対空ミサイルの発射機を8つ装備している。前者は冷却 された赤外線シーカーと重量2kgの弾頭を持ち、最大射程6km、後者も同じく赤外 線誘導で最大射程5km、最大速度はマッハ1.65である。877EKM型は合計14 隻が建造され、インドへ9隻、イランへ3隻、中国へ2隻が輸出された。しかし、ロシア 製電池は温水域での性能低下が著しかったため、インドでは冷却性能が高いドイツ 製電池に交換しており、イランでもインドにならってドイツ製電池への交換が検討され ている。 |
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