9P140 Uragan Multiple Launch Rocket System
| 名称 | 9P140/9K57ウラガン またはハリケーン |
| 部隊配備開始年 | 1975年 |
| ベース車体 | ZIL−135LM 8×8トラック |
| 武装 | 220mm16連装ロケット |
| 射程 | 35km(9M27F) |
| 使用国 | ロシア(800両) ウクライナ ベラルーシ モルドバ ウズベキスタン トルクメニスタン アフガニスタン イラク |
<特徴>
ウラガンの搭載する220mmロケット(9M27) 16発の一斉射撃は一度に150ヘクタ
ールもの面積を制圧することができる。毎秒2発の割合でロケットを発射することができ
るので、16発全て撃ち尽くすのに8秒弱の時間しかかからない。また、ウラガンを改造し
た再装填用の車両も有り、この車両は16発の予備弾と再装填用アームを搭載し、約20
分で16発全ての弾丸を再装填することが可能で、迅速に次の一斉射撃に移ることが
できる。
ます標準的な弾頭として9M27F榴弾がある。これは長さ4832mm、重量280kg、
弾頭ペイロード100kgで、主に対人、空港の滑走路、コマンドポスト、弾薬集積所などの
攻撃に使用される。また、地雷散布用の弾頭として9M59および9M27K2が用意され
ている。前者は全長5178mm、重量270kgで1つの弾頭あたり9つの対戦車地雷を
搭載する。この地雷は重量5kg、近接ヒューズを備え、16〜24時間で安全のため自爆
するように設定されている。後者の9M27K2も同じく地雷散布用で、こちらは1つの弾頭
あたり24発もの地雷を搭載し、150ヘクタールの地域に散布することができる。
ウラガンは高い信頼性と、単純な操作性、メンテナンスのし易さ、それでいて非常に高い
攻撃力などの理由から発展途上国でも簡単な砲撃システムとして広く使用されている。
<開発>
9P140ウラガンまたはハリケーンは、スプラブ設計局によって製造された16連装220
mmロケット発射システムである。スプラブ設計局はBM−21グラードやBM−9A51
プリマ、BM−9A52スメルチなども生産している。ウラガンは旧式のBMD−20やBMD
−24/25などのロケットシステムの後継として開発されたもので、開発は1970年代に
開始され、75年に部隊配備が開始された。
ウラガンの任務は集中して配備された軍や機甲集団、敵の砲兵などを味方の部隊が
突撃する前に制圧することである。また、その際は敵の砲兵の反撃を防ぐため、すばやく
射撃地点から新たな射撃地点に移動し展開するヒットアンドラン戦法が用いられる。
発射ランチャーは8×8トラック・シャーシの上に搭載され、上から4本、6本、6本の
チューブの層が3層に重ねられた16連装である。ランチャーは俯仰角0〜55度、左右
30度の範囲で旋回がかのうであり、発射の際には車体後部に2本、車体両側に1本
ずつ取り付けられたスタビラーザーアームを降ろし、車体を固定する。
また、ウラガンは扱いやすい兵器として多数の国に輸出され、アフガニスタン内戦やチェ
チェン紛争などで実戦投入されている。
