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BRDM−2装甲偵察車

BRDM-2

 
量産開始年 1963年
乗員 4名
武装 14.5mm重機関銃×1基

7.62mm機関銃(同軸)×1基

搭載弾数 14.5mm機銃弾×500発

7.62mm機銃弾×2000発

全長 5.75m
全幅 2.35m
全高 2.31m
最低地上高 43cm
ホイールベース 3.1m
戦闘重量 7トン
馬力重量比 20hp/トン
エンジン GAZ−41 V−8水冷ガソリンエンジン

140馬力

路上最高速度 100km/h
水上最高速度 10km/h
路上最高航続距離 750km
燃料タンク容量 290リットル
渡河可能水深 水陸両用
超堤高 0.4m
超壕幅 1.25m
登板力 60%
装甲厚 3mm〜7mm
NBC装置
夜間暗視装置 有(操縦手、指揮官、赤外線方式)
使用国 生産終了

・アフガニスタン

・アルジェリア(75両)

・アンゴラ(40両+)

・ベナン(14両)

・ブルガリア

・カーボベルデ(10両)

・ロシア(2000両)

・コンゴ

・カザフスタン(140両)

・キリギス(34両)

・トルクメニスタン(14両)

・ウズベキスタン(35両)

・クロアチア(7両)

・キューバ

・チェコ(182両)

・エジプト(300両)

・エクアドル

・エリトリア

・チュニジア

・エストニア(7両)

・エチオピア

・ギニア

・ギニアビサウ(10両)

・赤道ギニア(6両)

・ハンガリー

・インド(100両)

・イラク

・ラトビア(2両)

・リビア(250両)

・リトアニア(11両)

・マダガスカル(35両)

・マラウイ

・マリ(20両)

・モーリタニア

・モンゴル(120両

・モザンビーク

・ナミビア

・ニカラグア(20両)

・ペルー(30両)

・ポーランド(510両)

・ルーマニア(121両)

・セイシェル(6両)

・スロバキア(129両)

・スロベニア(16両)

・ソマリア

・スーダン

・シリア(700両)

・タンザニア(40両)

・ベトナム

・イエメン(160両)

・ユーゴスラビア(88両)

・ザンビア

総生産台数 1963年〜1989年

約2万両

 

<開発&設計>

BRDM−2はBRDM−1をベースに開発された新設計の偵察車で、1966年に配備

が開始された。車体は完全密閉型で溶接鋼板構造を採用しており、BRDM−1より

洗練されている。主な変更点は、改良型の8気筒V型ガソリンエンジンを車体後部に

搭載していることで、BRDM−1に見られた「ワニの鼻」のような正面構造が無くなり、

脆弱性が減少している。また、エンジンが後部に移されたことで、それによって車体前

部から中央部にかけて広々とした戦闘区画を設けることが出来た。このスペースには

14.5mmKPVおよび7.62mmPKT機関銃を搭載したBTR−60PBと同じ砲塔を

搭載し、乗員室の両側にそれぞれ1個ずつ射撃孔と視察窓を備えている。車長兼砲

手は砲塔内に、操縦手は車両前部に搭乗する。なお、BRDM−2は、乗員2名のほ

かに、軽機関銃やRPG−7を携行した2名1組の斥候チームを輸送することが多い。

サガー対戦車ミサイル搭載車に搭乗しているRPG−7装備の2名のチームは、近距

離における対装甲戦闘に使用し、あるいは小銃を持って下車しサガーを発射中の車

長を援護する。BRDM−1から引き継いだ機能としては、前輪と後輪の間にある不整

地走行用補助輪がある。これは車体側面に格納されており、必要に応じて降ろしチェ

ーン駆動するというユニークな機構である。しかし、この構造のため本車は側面ハッチ

を設けることができず、乗降は上面ハッチに限られる。ただし、逆に考えればそのおか

げで車体を完全密閉構造にすることができ、化学防護車として優れた性能を持つこと

になったとも言える。また、タイヤ圧集中制御装置も引き続き採用している。

車体の最大装甲厚は14mmで、砲弾の破片や機関銃から防護することができる。し

かし、タイヤは防護されておらず、攻撃に対して脆弱である。

視察装置は、旧ソ連の偵察車の発達にともなって改善された。BRDM−2にはBRD

M−1の一部しか装備していなかったTVN−2型赤外線暗視装置を搭載している。ま

た、BTR−60PBと同じように、14.5mmKPV機関銃には、視認距離400mのPP

N−2型暗視装置がついている。さらに、詳細は不明だがBRDM−2ではT−62戦

車と同じように、地上航法装置を搭載しているとされる。遠距離偵察中隊では「爆発的

」交信に対応するための高出力長距離無線機または方向探知機をBRDM−2に搭

載して使用しており、遠距離偵察中隊が装備している車両には、外部燃料タンクと燃

料携行缶を積載している。BRDMに搭載する無線機は、用途に応じて機種が違う。各

車は、少なくとも基本機種であるR−123を搭載している。そのほかに、大隊の指揮車

であるU型では、指揮下中隊長や特定の要員または戦闘支援部隊と交信するための

R−107、対空およびNBC警告用のR−131、戦車大(中)隊長と交信するためのR

−112を搭載している。また、下車時に使用するR−126も車上に搭載しているよう

だ。砲兵の観測に使用するBRDMは、大隊本部と交信するためのR−104M、中隊

本部や本部から離れて展開している砲班と交信するためのR−108Mを搭載してい

る。

BRDM−2は、他用途性があり、車内も広いため、ミサイル搭載車としても優れてい

る。旧ソ連連隊の対戦車中隊は、砲塔のかわりに、昇降式のサガー発射機6基また

はスパンドレル発射筒5基を搭載した車両を装備していた。後者はBRDM−3と命名

されている。また、4連装SAM搭載車SA−9ガスキンもBRDM−2のシャーシと車体

を使用している。この他にもBRDM−2にはレーダー、妨害装置、通信機材、目標識

別装置などを搭載したタイプもある。

BRDM−2の生産数はおよそ2万両で、そのうち4500両が輸出され、CIS諸国では

現在も8000両余りのBRDM−2が使用されているものと思われる。

 

<各種タイプ>

○BRDM−2Rkh: NBC偵察車、BRDM−1Rkhと同じ標旗設置装置、土壌採取

              装置、監視警報装置を備えている

○BRDM−2U: 指揮通信型、指揮官・幕僚が車内を広く使うために砲塔を取り外し

            、無線機と発電機を増加積載している。この車両はBRDM−2とと

            もに、ソ連地上軍の各部隊で広く指揮観測所用あるいは前進観測

            所用として使用されている

○SA−9ガスキンSAMシステム: BRDM−2のシャーシをベースにした対空車両

○BRDM−2 with AT-3 Sagger: サガー発射機6基を搭載した対戦車車両

○BRDM−2 with AT-5 Spandrel(BRDM−3): スパンドレル発射機5基を搭載し

                                た対戦車車両

 

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