ベリエフBe−12メイル(チャイカ)飛行艇Beriev Be-12 Mail(Tchaika) |
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| <開発&設計> ベリエフBe−12は1960年ごろに初飛行した洋上哨戒・対潜戦・探索救難用の飛行 艇である。当初NATOでは、本機をBe−6の改良型であると認識していたが、実際に はガル翼形状の主翼と両端に垂直安定板の付いた水平尾翼だけが共通点であった。 胴体下面はBe−10のものと良く似ており、前部艇体についた特徴的な波消し板もそ のまま採用されている。また、Be−12のもう1つの特徴は水陸両用設計になっている ことで、胴体横に主脚が装備されており、艇形機内に完全に引き込まれる構造になっ ている。また、尾輪は胴体後部に装備されていて、同じく完全引き込み式である。これ により、Be−12の汎用性は大幅に向上した。 Be−12はガラス窓のついた機首から突き出している細長い捜索レーダー用レドーム を持っている。尾部にはBe−6に装備されていた機銃座に代えて磁気異常探知(MA D)ブームを装備しており、Be−12の外観上の特徴の1つである。 エンジンは2基のイヴチェンコAL−20Dターボプロップエンジンを主翼上部に装備し ている。エンジンは高翼配置のため地上からの整備性が悪く、そのためエンジン・カウ リングが下がって、地上整備員が使う頑丈な作業プラットフォームになるように設計さ れていた。 兵装は、魚雷や機雷、爆雷などを各翼下面の1ヶ所のパイロン、および機体後部にあ る機内爆弾倉に積むことができ、同じく使い捨てのソノブイも搭載することが可能であ る。 Be−12は最初の200機程度が1964年から部隊配備を開始し、後に小数機がシリ アやエジプト、ベトナム空軍などに引き渡されている。しかし、固定翼の対潜哨戒機Il− 38メイやTu−142ベアFや、Mi−14ヘイズ、Ka−25ホーモン、Ka−27へリックス などの対潜ヘリコプターが登場するにつれて本来の対潜作戦任務は次第に減少して いき、1990年代末にはほとんどが退役したものと思われる。ただし、消防機や救難 機としてなら多数が未だに現役である。
<各種タイプ> ○Be−12EKO: 環境調査機 ○Be−12P: 森林消防機 ○Be−12I: 科学調査機 ○Be−12Nkh: 汎用輸送機 ○Be−14: 後部のMAD装備を取り外した高速探索・救難機
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