ロシア軍管区一覧

 

軍管区は旧ソ連時代には16コあったが、ソ連が崩壊し、ソ連邦の共和国が独立したた

め、今では8コにまで減少している。軍管区はは直接国防省の指揮下に入っており、そ

れぞれ軍管区司令官のもとに参謀本部を持つ。軍管区は、実動部隊として諸兵科連合

軍、戦車軍を指揮下に置いており、管区内の戦略ロケット軍や、戦術航空部隊、国土

防空軍も軍管区司令官の統括下にはいる。また、遠距離航空部部隊や特殊機関は、

戦略的任務に限り国防省の直轄となるとされている。

冷戦時代、ソ連地上軍の精鋭はすべて西方に向けられ、戦車師団42コ、自動車化狙撃

師団61コという膨大な兵力であった。冷戦が終結し、その勢力は激減したものの、今で

も最新装備はウラル以西のヨーロッパ方面に重点的に配備されているようだ。

また、最近では、軍管区を大きく統合廃止し、軍集団化する動きが出てきている。

 

軍管区一覧

・レニングラード軍管区<司令部 サンクトペテルブルグ>

○地上軍 49000人

★ 1コ空挺師団、2コ独立狙撃兵旅団、2コ砲兵旅団、1コ地対地ミサイル旅団、1コスペツナズ旅団、

   4コ地対空ミサイル旅団、1コ対戦車連隊、1コ攻撃ヘリ連隊、1コ強襲輸送ヘリ連隊

MBT×980両、 ACV×980両、 砲/ロケット砲/迫撃砲×1130門、スカット/スカラブ地対地ミサイル×18基

攻撃ヘリ×18機

 

○海軍歩兵 1700人

★ 1コ海軍歩兵旅団

MBT(主力戦車)×77両、ACV(装甲兵員輸送車/歩兵戦闘車)×100両、砲×41門

 

○沿岸防衛隊

★ 1コ沿岸防衛連隊(MT−LB×360両、砲×134門)、1コ地対空ミサイル連隊

 

○航空部隊

★ 1コ重爆撃連隊(Tu−22Mバックファイヤー×20機)

   1コ戦術航空軍: 1コ爆撃師団(Su−24×80機)、1コ偵察連隊(MiG−25×25機、Su−24×10機)

                1コ戦闘機師団(Su−27×35機、MiG−29×60機)

              1コECMヘリ中隊(Mi−8ヒップ×20機)   

     防空軍: 7コ防空飛行連隊(MiG−31×100機、Su−27×90機)、地対空ミサイル×525基

 

・モスクワ軍管区<司令部 モスクワ>

○地上軍 10万5000人

★  2コ軍司令部、 1コ砲兵師団司令部 

   2コ戦車師団、2コ狙撃兵師団、2コ空挺師団、6コ砲兵旅団、1コ対戦車旅団、3コ地対地ミサイル旅団、

   2コ独立狙撃兵師団、1コスペツナズ旅団、4コ地対空ミサイル旅団、5コ攻撃ヘリ連隊、1コ強襲ヘリ連隊

MBT×1900両、 ACV×3500両、 砲/多連装ロケット発射機×2650門、 攻撃ヘリ×180機

スカッド/スカラブ地対地ミサイル発射機×48基

 

○航空部隊

★ 1コ重爆撃連隊(Tu−22Mバックファイヤー×20機)

  1コ戦術航空軍: 1コ爆撃師団(Su−24フェンサー×90機)、1コ戦闘機師団(MiG−29×120機)

             1コ対地攻撃連隊(Su−25×50機)、1コ偵察連隊(Su−24/MiG−25×30機)

              2コECMヘリ中隊(Mi−8ヒップ×40機)

  練習航空隊: 1コ遠距離航空部隊練習センター、2コ戦術航空部隊練習センター、

           1コ練習機連隊(空軍飛行学校)、1コ航空機保管基地

  防空軍: 6コ防空飛行連隊(MiG−23×30機、MiG−31×75機、Su−27×65機、1コ練習センター)

        地対空ミサイル×850基

 

・ボルガ軍管区<司令部 クイブイシェフ>

○地上軍 3万3000人

★ 1コ狙撃兵師団、1コ空挺師団、1コ空挺旅団、1コ砲兵旅団、1コ地対地ミサイル旅団、 

   1コ地対空ミサイル旅団、1コ強襲輸送ヘリ連隊、 5コ練習ヘリ連隊

MBT×500両、 ACV×1500両、 砲/多連装ロケット発射機/迫撃砲×500門、 

スカッド/スカラブ地対地ミサイル発射機×18基、 攻撃ヘリ×130機

 

○航空部隊 

練習航空部隊: 戦術航空部隊練習飛行連隊、空軍飛行学校&練習センター、航空機保管基地

★ 1コ防空軍団: 2コ防空飛行連隊(MiG−23×30機、 MiG−31×25機)

 

・北カフカズ軍管区<司令部 ロストフ>

○地上軍 5万4500人

★ 1コ軍司令部、2コ軍集団司令部 

   2コ狙撃兵師団、1コ空挺師団、3コ狙撃兵旅団、1コスペツナズ旅団、2コ砲兵旅団、

   1コ地対地ミサイル旅団、4コ地対空ミサイル旅団、1コ対戦車連隊、2コ攻撃ヘリ連隊、

   1コ強襲輸送ヘリ連隊

MBT×500両、 ACV×2270両、 砲/多連装ロケット発射機/迫撃砲×500門、 

スカッド/スカラブ地対地ミサイル発射機×18基、 攻撃ヘリ×60機

 

○海軍歩兵 1500人

★ 1コ海軍歩兵連隊(MBT×36両、APC×130両、砲(2S1,2S9)×24門)

 

○航空部隊

★ 1コ戦術航空軍: 1コ爆撃師団(Su−24×90機)、1コ対地攻撃師団(Su−25×100機)

              1コ戦闘機師団(MiG−29×100機)、1コ偵察連隊(Su−24×35機)

              1コECMヘリ中隊(Mi−8×20機)

              戦術練習飛行連隊、空軍飛行学校

  防空軍: 3コ防空飛行連隊(MiG−31×25機、Su−27×60機)

        1コ防空軍飛行学校(4コ練習飛行連隊 MiG−23×165機、L−39×200機)

        地対空ミサイル×125基

 

 

・ウラル軍管区<司令部 エカチェリーナブルグ>

○地上軍

★ 1コ戦車師団、1コ狙撃兵師団、1コスペツナズ旅団、2コ砲兵旅団、1コ対戦車旅団、

   1コ地対地ミサイル旅団

MBT×1300両、 ACV×1600両、 砲/多連装ロケット/迫撃砲×900門、 

スカッド/スカラブ地対地ミサイル発射機×18基

 

○航空部隊 空軍航空学校

★ 防空軍: ウラル、シベリア、ザバイカル、極東軍管区をカバー

         MiG−23×40機、 MiG−31×200機、 Su−27×65機

         地対空ミサイル×600基

 

・シベリア軍管区<司令部 ノヴォシビルスク>

○地上軍

★ 1コ狙撃兵師団、1コ砲兵師団、3コ狙撃兵旅団、5コ砲兵旅団、1コ地対空ミサイル旅団、

   1コスペツナズ旅団、1コ対戦車連隊、1コ攻撃ヘリ連隊

MBT×1468両、 ACV×3000両、 砲/多連装ロケット/迫撃砲×2300門、 攻撃ヘリ×30機

 

○航空部隊 空軍航空学校

  防空軍: ウラル軍管区がカバー

 

・ザバイカル軍管区<司令部 チタ>

○地上軍

★ 2コ軍集団司令部

  3コ戦車師団(1コ教導戦車師団を含む)、1コ狙撃兵師団、2コ機関銃/砲兵師団、5コ砲兵旅団、

  2コ地対地ミサイル旅団、1コ空挺旅団、1コスペツナズ旅団、3コ対戦車旅団、1コ地対空ミサイル旅団

  1コ攻撃ヘリ連隊、1コ強襲輸送ヘリ連隊

MBT×1468両、 ACV×3000両、 砲/多連装ロケット発射機/迫撃砲×2000門、 

スカッド地対地ミサイル×36基、 SS−21スカラブ地対地ミサイル×18基、 攻撃ヘリ×80機

 

○航空部隊 ザバイカルおよび極東軍管区をカバー

★ 2コ戦術航空軍、 2コLRA師団

  爆撃機: Tu−22M×85機

  対地攻撃機: Su−24/25×315機

  戦闘機: Su−27/MiG−29×100機

  偵察機: Su−24×100機

  防空軍: ウラル軍管区がカバー

 

・極東軍管区<司令部 ハバロフスク>

○地上軍 

★ 2コ軍団、2コ軍集団司令部、

  10コ狙撃兵師団(2コ教導師団)、2コ機関銃/砲兵師団、1コ砲兵師団、9コ砲兵旅団、1コ狙撃兵旅団、

  1コ空挺旅団、3コ地対地ミサイル旅団、5コ地対空ミサイル旅団、1コスペツナズ旅団、1コ対戦車旅団、

  2コ攻撃ヘリ連隊、2コ強襲輸送ヘリ旅団

MBT×3900両、 ACV×6400両、 砲/多連装ロケット発射機/迫撃砲×3000門、 攻撃ヘリ×120機

スカッド/スカラブ地対地ミサイル×54基

 

○海軍歩兵 2500人

★ 1コ師団司令部

   3コ歩兵大隊、1コ戦車大隊、1コ砲兵大隊

 

○沿岸防衛隊

★ 1コ沿岸防衛師団

 

○航空部隊 ザバイカル軍管区がカバー

防空軍: ウラル軍管区がカバー

 

russiaMD-map.jpg (37859 バイト)

注: 図注の境界線は大まかなもので、必ずしも正確ではありません。

 

参考文献一覧

・ミリタリーバランス98/99

・ソ連軍事力の徹底研究(光人社)

・現代兵器辞典(朝日ソノラマ)

 

 

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