クレマンソー級正規空母Clemenseau Class |
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| クレマンソー級はフランス海軍が当初から空母として計画、建造した最初のクラスで、 1961、63年に2隻就役した。また、ロシアのアドミラル・グズネツォフや本級の後継 艦であるシャルル・ドゴールを除けば、第2次大戦後にアメリカ以外の国で建造された 唯一の通常発着型(CTOL)空母でもあった。本級は、アメリカとは一線を画した国防 戦略を堅持するフランスにとってはパワー・プロジェクション能力とシー・コントロール能 力の中心的存在であり、また大国としてのステータスと独自性の象徴である。 ネームシップのクレマンソーは1953年に、2番艦フォッシュは1955年に計画され、そ れぞれ1961年11月、1963年7月に就役している。 飛行甲板はアングル・デッキを採用し、角度は8度である。スチーム・カタパルトは国産 ではなく、イギリスのミッチェル・ブラウンBS5を装備し、艦首とアングル・デッキに1基ず つ設けられている。2基のエレベーターは飛行甲板前部中央とアイランド後方の右舷側 にある。アイランドには航空指揮所と旗艦用、航海用の3つのブリッジが設けられ、全体 的な印象としては米海軍のエセックス級空母改装型に近いものがある。竣工当初、1番 艦クレマンソーの復原性能不足が発見され、2番艦フォッシュはバルジを装備して完成し 、後にクレマンソーにも追加されている。 クレマンソー級は新造時、100mm単装砲を8基装備していたが、1980年代中期の近 代化改装でうち4基を撤去し、代わってクロタル短SAM8連装発射機2基を搭載した。 搭載航空機は、就役当初はフランス国産のエタンダールW戦闘/攻撃機とその写真偵 察型WP、ターボプロップ・エンジンのブレーゲー・アリゼ対潜哨戒機を搭載していたが、 防空能力を強化する必要から、アメリカよりヴォートF−8Eクルーセーダーの中古機を 再生のうえ導入した。また、エタンダールの改良型であるシュペル・エタンダールが登場 したことから、後期にはシュペル・エタンダールを攻撃機の主力としていた。ただし、クル ーセーダーやアリゼは旧式化が著しく、シュペル・エタンダールの性能も今日では十分と は言い難い。そのため、現在シュペル・エタンダールとクルーセーダーの後継としてラフ ァールM戦闘/攻撃機が開発中で、1993年にはフォッシュの艦上で空母運用試験が 行われた。ただし、冷戦後の予算難から開発は遅れ気味で、実戦部隊への配備が始ま るのは2002年ごろになる予定で、搭載艦はクレマンソー級の後継艦であるシャルル・ド ゴールになる。 クレマンソー級の2隻は長年にわたってフランス海軍の主力として働いていたが、艦齢は 35年に達しつつあり、クレマンソーは1997年に、フォッシュは2000年に退役し、クレマ ンソーはスクラップに、フォッシュはブラジル海軍に売却されることになった。ちなみに、後 継艦のシャルル・ドゴールの方は2000年に竣工したが、トラブル続きで戦力化されておら ず、一次的にせよ現在フランスは1隻の可動空母も無い状態にある。しかし、フランスが自 国の防衛をヨーロッパ地域の安定、秩序の維持の中で考え、積極的に地域紛争の解決に 貢献していこうという戦略を継続する限り、自国の周辺から遠く離れた海域で行動の自由 を維持できる海軍力、特に必要に応じて武力の投入が可能な大型空母の存在は欠くこと ができないもので、どちらにせよフランスは今後も大型空母を維持していく戦略方針であ るのは間違い無い。
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