IL−28 Bergle
| 名称 | Ilyushin(イリューシン) IL−28 NATO名 「ビーグル」 |
| 全長 | 21.1m(58ft) |
| 全高 | 8m(22ft) |
| 全幅 | 25.5m(70m) |
| 翼面積 | 654平方フィート |
| 自重 | 12.9トン(28416lbs) |
| 総重量 | 21.2トン(46738lbs) |
| 内部燃料重量 | 4.5トン(10000lbs) |
| 内部兵装搭載量 | 3トン(6614lbs) |
| エンジン | VK−1ターボジェットエンジン×2 2450kg(5400lbs) |
| 航続距離 | 2093km(1130nm) |
| 最高速度 | 1037km/h(560kts) |
| 上昇限度 | 14711m(40355ft) |
| 乗員 | 3名 |
| 初号機初飛行 | 1948年8月8日 |
| 部隊配備年 | 1950年 |
| レーダー反射面積(RCS) | 20平方メートル |
| 主な配備国 | 北朝鮮 イラク 中国(コピー生産バージョンの轟作5型) |
IL−28は、1947年12月にイリューシン設計局が独自開発を開始した中型のジェット
爆撃機である。原型機が初飛行したのが開発からわずか半年後の1948年7月8日
だったから、急テンポな作業であったことが伺える。当時ソ連ではこの種の爆撃機の
採用に対して、イリューシンとツポレフ設計局が機体を開発し、提案を行っていたが、
イリューシンのIL−28は、計画のスタートが早かったこと、同じようなエンジン配置に
あってより小型かつ高速で、しかも運動性に優れていたことなどから、制式に採用され
るに至った。ソ連空軍への引き渡しは1949年末に開始され、1950年のメイデーに
おける赤の広場上空の飛行では、25機が参加している。ソ連空軍で実働体制に入った
のは、その年の9月であった。IL−28は、直線の前縁と前進角のついた後縁をを持つ
テーパー翼の主翼で、その内側3分の1付近にエンジンをポッド装備している。尾翼は
水平尾翼、垂直尾翼ともに35度の後退角を有し、水平尾翼はエンジン排気を避ける
高さの位置に取り付けられている。エンジンは当初ロールスロイス・ニーンのソ連生産
型であったRD−45を装備し、初期の量産型にもこれが使われたが、実用化と時期を
同じくしてその発達型であるVK−1Aに変更されており、ほとんどの量産型がVK−1A
を装備した。爆撃兵装は胴体内の爆弾倉に搭載し標準爆弾搭載量は1000kgである。
ソ連では爆弾倉スペースが十分なことから過荷兵装搭載も行われており、最大で重量
3000kgのFAB3000 1発を搭載することもあったという。このため、同機の最大
兵装搭載量は3トンとするのが一般的になっている。また爆弾倉には、魚雷2発を収容
することも可能。爆弾倉扉直前の胴体下面には、航法および爆撃レーダー収容部の
張り出しが付いている。固定武装としては胴体尾端に銃座が設けられており、23mm
のNR−23機関砲2門を、IL−K6ターレットにマウントして取り付けられている。搭載
弾数は各225発。また一部の機体は、機首部に前方向けNR−23機関砲1門(弾数
100発)も装備した。コックピット部同様、尾部銃座も与圧されている。乗員は3名で、
パイロットが胴体上面に張り出したキャノピー部のコックピットに座り、航法/爆撃手が
機首部のガラス張りガラス張りステーションに搭乗する。もう1名は尾部銃首で、通信員
も兼務する。なお尾部銃座などは堅固に装甲されており、装甲材だけで450kg以上の
重量になっているという。IL−28には複座化した練習型IL−28U「マスカット」もある。
IL−28は、ソ連以外の21の国に輸出され、中国では轟作5型(H−5、B−5)として
ライセンス生産され、数百機が輸出された。
<各種タイプ>
○IL−28T: 海軍魚雷搭載バージョン
○IL−28U: キャノピーの全部の機首部分にコックピットを増設した練習型
○IL−28R: 戦術偵察機型
○IL−20: 民間型。1956年からアエロフロ−トにより運行された。
○IL−30: IL−28の後退翼バージョン。1951年に出現。
○IL−54: IL−30の改良型で、1954年に出現。
○IL−46: 1952年に開発されたモデルで、IL−28をかなり大型化し、最大離陸
重量を4万2000kgに引き上げたタイプ。
