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クルップニイ/カニン級

Krupnyy & Kanin Class

 
計画番号 プロジェクト57 「クルップニイ」

プロジェクト57A 「カニン」

建造隻数 1960年〜1961年

8隻

建造造船所 ・コムソモルスク

・61コムナ、ニコラエフ(北)

・ジュダノフ(レニングラード)

全長 138.9m(プロジェクト57)

140.6m(プロジェクト57A)

全幅 14.84m
喫水 4.47m(プロジェクト57)

4.65m(プロジェクト57A)

基準排水量 3500トン
満載排水量 4192トン(プロジェクト57)

4500トン(プロジェクト57A)

主機 蒸気タービン2基、2軸
出力 85000馬力
速力 34.5ノット(プロジェクト57)

32ノット(プロジェクト57A)

航続距離 18ノットで3000NM
兵装 <砲>

・ZIF−31B 57mm70口径4連装機関砲

 ×4基(プロジェクト57)

・ZIF−31B 57mm70口径4連装機関砲

 ×2基(プロジェクト57A)

AK−230 30mm連装近接防空機関砲

 ×4基(プロジェクト57A)

<対艦ミサイル>

・SS−N−1スクラバー単装発射機×2基

 (プロジェクト57)

<対空ミサイル>

・SA−N−1ゴア連装発射機×1基

 (プロジェクト57A)

<対潜ロケット>

・RBU−2500×2基(プロジェクト57)

RBU−6000×3基(プロジェクト57A)

<魚雷>

・533mm3連装魚雷発射管×2基

 (プロジェクト57)

・533mm5連装魚雷発射管×2基

 (プロジェクト57A)

電子兵装 <レーダー>

・ ヘッド・ネットC(三次元対空捜索)×1基

・ パーム・フロンド(航海)×3基

・ ホーク・スクリーチ(射撃管制)×1基

・ ピール・グループ(ミサイル管制)×1基

・ ドラム・チルト(射撃管制)×2基

<ソーナー>

・ 中周波(船体装備)

<電子戦システム>

・ ベル系列×2基

・ トップ・ハット×4基

ヘリコプター Ka−15×1機(プロジェクト57)

Ka−25ホーモン×1機(プロジェクト57A)

発着甲板のみ

乗員 270名+士官20名(プロジェクト57)

277名(プロジェクト57A)

 

<建造艦データ>

艦名 起工 進水 竣工 除籍 備考
グネヴヌイ

(N)、PAC

1957/11/16 1958/11/30 1960/1/10 1988/4/8 改装1972-1973
グレミャシチィ

(Z)、NOR

1958/2/25 1959/4/30 1960/6/30 1991/10/2 改装1966-1968

試験艦1987

スクラップとしてインドに売却1994

ウポルヌイ

(K)、PAC

1958/4/9 1959/10/14 1960/12/3 1993/6/29 改装1977-1978
ツグチィ

(Z)、NOR

1958/6/23 1959/10/14 1960/12/23 1987/7/30 改装1967-1969
ゴルディ

(N)、PAC

1959/5 1960/5/24 1961/2/6 1987/7/30 改装1973-1977

ミサイル標的艦となり沈没1987

ボイキィ

(N)、PAC

1959/4/2 1959/12/15 1961/6/26 1988/2/9 改装1970-1973
ゾルキィ

(Z)、BALTIC

1959/4/17 1960/4/30 1961/9/30 1993/6/30 改装1969-1971
デルズキィ

(Z)、NOR

1959/10/10 1960/2/4 1961/12/30 1990/4/19 改装1967-1972

予備役1977/8/7

注1:( )内は建造造船所 Z=ジュダノフ K=コムソモルスク M=61コムナ

注2:建造造船所隣は所属艦隊 NOR=北洋艦隊 PAC=太平洋艦隊 BALTIC=バルチック艦隊

 

<設計&開発>

クルップニイ級はコトリン改型のストレートな駆逐艦として計画されたが、キルディン級

に続いてSSM(艦対艦ミサイル)搭載艦に変更され、1960年代初期に8隻が完成した。

全体的にキルディン級よりも一回り大きく(4650トン)、よく似た平甲板船型の前後に

SS−N−1スクラバーSSM発射機と弾庫をそれぞれ配置し、他に57mm4連装機銃

4基などを備えていた。

カニン級は、1960年代末期になって搭載するSSM装置が旧式化したクルップニイ級

(SS−N−1発射機2基搭載)を、さらに改装したミサイル駆逐艦である。改装は1968

年から1977年の間に行われ、ウラジオストクで改装された「グネヴヌイ」と「ゴルディ」の

2隻を除いてレニングラードのジュダノフ造船所で改装された。コトリンSAM型と同じ要

領で後部のSSM発射機と57mm4連装機関砲台を撤去し、SA−N−1装置を設置し、

ヘリコプター甲板を拡大化した。また、前部SSM発射機の跡には57mm4連装機関砲

台と対潜ロケット発射機が新たに装備され、対潜ロケット発射機は人力装填式のRBU−

2500×2基から機力装填式のRBU−6000×3基に強化された。上部構造物も改装

され、船体中央部の57mm機関砲台2基(クルップニイ級には57mm4連装機関砲台が

4基装備されていた)の後に30mm連装機関砲4基が追加装備されており、魚雷兵装は

6門から10門に増やされた。さらに、バウ・ソナーが装備されるなど電子兵装もグレードア

ップされている。このように、改装は極めて大規模だったため、基本的にはクルップヌイ級

と同じ艦であるがNATOコードネームが「カニン」に変更された経緯がある。

カニン級は1980年代末期から1990年代初期まで現役にあったが、改装したとはいえ旧

式化は免れず、西側戦力に対しては限定的能力しか持っていなかったと思われる。

余談だが、1975年5月、カニン級の「ボイキィ」と「ツグチィ」は第二次世界大戦終結30年

を祝って、マサチューセッツ州ボストンに寄港した。この2艦は、戦後アメリカを訪問した最

初のソ連艦艇であった。

 

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Kanin-2.jpg (30153 バイト)

 

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