OSCAR CLASS
| 計画番号 | 949(NATOコードネーム オスカーT) 949A(NATOコードネーム オスカーU) |
| ロシア名 | GRANIT CLASS(オスカーT) ANTYEY CLASS(オスカーU) |
| 分類 | PLARK(巡航ミサイル原潜) |
| 建造隻数 | <T型> 1982年〜1983年 2隻 <U型> 1985年〜1997年 11隻 |
| 建造造船所 | セヴェロドヴィンスク |
| 水中排水量 | 18300トン |
| 水上排水量 | 13900トン |
| 予備浮力 | 34.3% |
| 全長 | 143m |
| 幅 | 18.2m |
| 喫水 | 9m |
| 主機 | VM−5 PWR(190MW)原子炉2基 GT3A(72MW)蒸気タービン2基 7翼2軸 |
| 出力 | 98000馬力 |
| 速力 | 水中32ノット/水上16ノット |
| 兵装 | <ミサイル> ・SS−N−19Shipwrek(Granit)SSM 24基 指令更新付慣性、アクティブレーダー誘導、 射程550km、飛翔速度マッハ1.6 ・SS−N−15Starfish(Tsakra) 対潜水艦ミサイル、533mm魚雷発射管から発射 射程37km、弾頭200kT核またはタイプ40魚雷 ・SS−N−16Stallion(Veder or Vodopod) 対潜水艦ミサイル、650mm魚雷発射管から発射 射程120km、弾頭200kT核(Veder)または タイプ40魚雷(Vodopod) <魚雷> ・650mm魚雷発射管4門 ・533mm魚雷発射管2門 合計24発の魚雷 <機雷> 魚雷の代わりに32発を搭載可能 |
| 電子機器 | <ESM> ・Bald Head or Rim Hat <レーダー> ・Snoop Tray; I−band <ソナー> ・Shark Gill パッシブ/アクティブ探索/攻撃用 ・Mouse Roar アクティブ攻撃用 ・Pelamida towed array パッシブ探索用 |
| 乗員 | 130名 |
| 同型艦 | <オスカーT> ・K-525 Arkhangelsk(1996年 活動停止) ・K-206 Murmansk(1996年 活動停止) <オスカーU> ・K-148 Orenburg(1998年 活動停止) ・K-132 Irkutsk(1998年 活動停止) ・K-119 Voronezh(現役 北洋艦隊) ・K-173 Krasnoyarsk(1997年 活動停止) ・K-410 Smokensk(現役 北洋艦隊) ・K-442 Chelyabinsk(現役 太平洋艦隊) ・K-456 Viliuczinsk(現役 太平洋艦隊) ・K-266 Orel(現役 北洋艦隊) ・K-186 Omsk(現役 太平洋艦隊) ・K-141 Kursk(2000年8月12日 事故により沈没) ・K-512 St.Georgy Pobeditel(現役 太平洋艦隊) ・K-530 Belgorod(建造中止) ・K-139 Pskov(建造中止) 合計13隻(オスカーT2隻+オスカーU11隻) |
↑データはオスカーU
<開発&設計>
魚雷発射管のほかに対水上目標用の大型ミサイルを装備したソ連独特の潜水艦(近年は米海軍にトマホーク
SLCM用のVLSを装備したロサンゼルス級や、ロメオ型にSSM発射筒を装備した中国のミサイル潜水艦も
就役している)のうち最新型で、原型のT型と船体を延長したU型があり、現在はU型の整備が続けられている。
ミサイル発射筒は径8.5メートルの耐圧殻の両側に12基ずつ約40度前方に傾けて装備され、これを覆って
外殻が形成されているため、タイフーン型と同様幅が異常に広く、排水量もSSBNを除けば最大である。
このクラスの主兵装であるSS−N−19はキーロフKirov級原子力ミサイル巡洋艦にも搭載されているソ連
海軍最新の対艦ミサイルで、エコー型に搭載されていたSS−N−12と比べて3倍の速度で飛翔することが
可能で、水中から発射することができる。射程は240浬(約550km)である。SS−N−19ミサイルはロケット
ブースタにより発射機から打ち出された後、ターボファンエンジンにより高度20kmの高高度を目標に向かって
巡航し、終末段階でアクティブレーダーまたは赤外線シーカーが作動、目標上空で急降下し敵艦を攻撃する
仕組みになっている。
U型は船体が11メートル延長されており、恐らく推進装置の改良と消音化によるものと思われるが、その
詳細な理由は明らかでない。少なくとも外見上、ミサイル装備に変更はない。また、U型では電子装備がT型
と比べてアップグレードされていることが確認されている。潜舵も大型化された模様で、水中での運動性能が
向上したものと思われる。
U型の船体配置は1、水雷室 2、制御室 3、戦闘室及び通信室 4、居住室 5、居住区、ディーゼル発電
機室 6、原子炉室 7、主推進タービン室 8、主推進タービン室 9、電動機室 10、舵機室 の10区画
から構成されており、緊急時にはお互いに隔離することができる。脱出ハッチは第4、第10区画に設置され
て、司令塔にはタイフーン級戦略原潜に装備されているような、乗員全員を収容できる緊急脱出カプセルが
装備されている。
兵装配置はセイルを中心に左右舷にミサイル発射筒が配置され、2基につき1個の上部ハッチが設けられて
いる。内外殻間は広いところで5メートル近くもあり、魚雷などの水中爆発に対する脆弱性を減少させる手段と
なっている。また、外面には吸音タイルが装着されている。縦舵頂部には聴音アレーまたは通信アンテナの
繰り出し部がある。
近年、START条約により核弾頭の保有数が制限されるようになったことを受けて、ロシア海軍ではオスカー級
のような巡航ミサイル原潜が主戦力としての役割を果たすようになってきている。特にオスカー級は敵の海軍
基地やその施設、要塞地帯などを搭載するSS−N−19(核弾頭装備)を用いて攻撃することができるので
特に重要性が高まっていて、これを受けてオスカー級の出港や訓練を行う類度が戦略原潜に比べて大きく
なってきていると言われる。事実、最近では1999年10月にアメリカ西海岸の軍港サンディエゴ及びハワイ
方面に進出しアメリカ海軍の原子力空母ジョン・C・ステニス、強襲揚陸艦エセックスを長期間に渡って追尾
するなど活発な活動が確認されている。

