シエラU級原子力攻撃潜水艦

Sierra U Class

 
計画番号 プロジェクト945A
名称 コンドル級(ロシア名)

シエラU(NATO名)

建造隻数 1992年〜1993年

2隻

建造造船所 クラスノエ・ソルモヴォ(ゴーリキィ、

第112造船所)

セヴェロドヴィンスク(第402造船所)

全長 112.8m
全幅 11.2m
喫水 8.5m
水上排水量 5200トン
水中排水量 7100トン
予備浮力 24%
主機 OKB−650B−5原子炉1基(190MW)

タービン1基

予備電動機2基

7翼1軸推進

出力 47000馬力

495馬力(予備電動機)

速力 水上 18ノット

水中 35ノット

兵装 <魚雷>

・533mm魚雷発射管×4門

・650mm魚雷発射管×4門

<対潜ミサイル>

・SS−N−15(RPK−6)又はSS−N

 −16(RPK−7)対潜ミサイル×2発

<対艦ミサイル>

・SS−N−22サンバーン(P−100

 Oniks)対艦ミサイル

<戦略巡航ミサイル>

・SS−N−21サンプソン(RKP−55

 Granat)戦略巡航ミサイル

電子兵装 <ソナー>

・MGK−700アヤクス

・アクラ側面配列

・ペラミダ曳航ソナー

・MG−70機雷探知ソナー

<レーダー>

・チビス水上探知レーダー

乗員 59名(士官31名、下士官28名)
建造艦データ 1、K−534 Pskov

  起工1988年6月

  進水1990年5月

  竣工1992年

  北洋艦隊配属

2、K−336 Nizhny Novgorod

  起工1990年5月

  進水1992年6月

  竣工1993年8月12日

  北洋艦隊配属

3、K−123 Mars(プロジェクト945B)

  起工1989年5月

  進水1992年7月

  建造中止・解体1993年

 

<開発&設計>

シエラU級は、シエラT級の就役から2年を経て建造された改良型である。シエラTと

同じく内陸のゴーリキィで船体を建造した後に、内陸河川経由でセヴェロドヴィンスクに

運ばれて、そこで艤装と公試はそこで行われた。主な変更点は、アメリカの潜水艦のよ

うに、艦首に球状のソナーを設置したことで、艦首に装備されていた魚雷発射管は艦の

中央部付近に移された。

また、船体は5m延長され、セイルも6m延長されて著しく大型化しているのも特徴で

ある。大型化したセイルにはシエラTでは1基だったレスキューチェンバーが2基に増

設されており、このため、マスト・潜望鏡・ハッチなどはセイル右舷側に移されている。

船内区画は1、水雷室及びバッテリー 2、居住区、士官食堂及び調理室 3、ソナー

室、司令室 4、コンピュータ室、ディーゼル発電機 5、原子炉 6、主配電盤、ポンプ

及びギアドタービン 7、電動機及び操舵装置 以上7区画から構成されており、船体

が延長されたことで、シエラTの6区画から1区画増え、居住性も改善されている。

魚雷発射管はシエラTと同様に533mm魚雷発射管4門と、650mm魚雷発射管4

門が装備されている。なお、魚雷室は改善されていて、従来型の幅広い兵装に加えて

、RKP−55Granat(NATO名:SS−N−21サンプソン)潜水艦発射戦略巡航ミサイ

ルの運用能力が付加されている。このミサイルはアメリカのトマホーク巡航ミサイルに

似ていて、最大射程3000km、半数命中半径CEP150mの性能を持つ。しかし、ST

ARTU条約により海軍の戦術核兵器は撤去されることになっており、核弾頭バージョン

しか無いSS−N−21もその対象となっている。今後、通常弾頭型が開発されない限り

SS−N−21は完全に破棄されるものと思われる。

シエラUは冷戦時代に一説には26隻もの大量建造が計画されていたと言われている

が、ソ連崩壊の影響を受けて実際に完成したのは2隻のみである。また、より進歩した

プロジェクト945Bマールスと呼ばれる改良型1隻の建造が開始されていたが、こちら

は船台上でスクラップとなり、計画されていた残る2隻もキャンセルされた。

 

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