Sukkoi Su-15 Flagon Intercepter
| 初飛行年 | 1962年 |
| 乗員 | 1名 |
| 全長 | 21.41m |
| 全幅 | 9.34m |
| 翼面積 | 36.6平方メートル |
| 最大離陸重量 | 17200kg |
| エンジン | ツマンスキーR−13−300ターボジェット エンジン(アフターバーナー推力70kN) ×2基 |
| 最高速度 | 2230km/h(1385mph) |
| 実用上昇限度 | 18500m |
| 航続距離 | 1780km |
| 武装 | 固定装備無し AA−3アナブ空対空ミサイル×4発 またはAA−8エイフィド空対空ミサイル UPK−23ガンポット、増槽など |
| 使用国 | 全て退役 生産機数約1500機 輸出されず |
<設計&開発>
Su−15フラゴンはSu−11フィッシュポットに変わる新しい高性能迎撃機として
開発され、1967年のツシノ航空ショーで初めて一般に公開された。Su−15は
初めスホーイ設計局の内部名称T−58と呼ばれ、これはT−5の原型から派生
したものである。このT−5は元々Su−9/11のエンジンを2基とした拡大改良
型で、空気取り入れ口もSu−15と違い、前部に位置していた。T−58では
前部の空気取り入れ口を米国のF−4のように機体側面に移され、機首には
レーダーが搭載された。T−58は1962年5月30日に初飛行し、有力な迎撃
機が完成するまでのつなぎとしてSu−15−98の名で軍に採用された。次ぎに
Su−15の先行量産型とも言えるSu−15フラゴンAが開発された。これは後の
量産型と比べると主翼幅が小さく、搭載するミサイルもAA−3アナブの初期型
であるR−8Mというタイプであった。最初の本格的な量産型になったのはSu−
15フラゴンDで、フラゴンAと比べると主翼幅が広く(9.34m)、装備するミサイ
ルもAA−3アナブ(R−98)2発になった。このAA−3アナブ空対空ミサイルは
旧ソ連初の全天候長距離ミサイルで、全長3.3m、直径22cm、発射重量27
0kg、射程27km、赤外線ホーミングバージョンとセミアクティブレーダーホー
ミングバージョンと2つのタイプがある。また、搭載するレーダーはOriol−D
と呼ばれるレーダーである。エンジンはツマンスキーR11F2S−300で、フラゴ
ンE型からはよりパワーアップしたR−13−300に転装されている。
Su−15TフラゴンEは前述のようにエンジンをパワーアップしたタイプで、搭載
するレーダーもOriol−DからTyphoonレーダーになった。また、重量が増加
したため、着陸装置が強化されてる。しかしながら、新型のTyphoonレーダーの
故障が続発し、生産は約10機と極少数にとどまった。
最も新しいタイプはSu−15TMフラゴンFである。フラゴンFの開発は1971年
に始まり、実際に配備されたのは1975年とされる。フラゴンFではE型の反省か
ら信頼性が改善されたTyphoon−Mレーダーが装備されており、ミサイルも
AA−3アナブシリーズの発展型のR−98Mを携行するようになっている。また、
一時期、西側でこのSu−15TMフラゴンFを「Su−21」と呼んでいたが、これは
誤りである。
Su−15シリーズは1500機もの数が大量生産されて、1970年代から80年代
にかけて防空軍(PVO)の主力迎撃機となり、1983年に大韓航空機を北海道
北方で撃墜したのも本機であるが、その後Su−27やMiG−31などの新世代
戦闘機が実用化し、1993年には全てのSu−15が退役した模様。
☆大韓航空機撃墜事件☆
余談だが、この事件を少し詳しく解説すると、1983年8月31日にニューヨーク・
ジョン・F・ケネディ国際空港から離陸したアンカレジ経由ソウル行き大韓航空
007便(乗員乗客244名、うち日本人28名)が、正規のコースを大きく外れて
ソ連領空に侵入し、サハリンからスクランブル発進した迎撃機に撃墜された
事件である。サハリンからスクランブル発進したのはSu−15フラゴン 1機と
MiG−23フロッガー 2機で、最終的にSu−15が2発のAA−3アナブAAM
を発射し、うち赤外線ホーミングのR−98Tが大韓航空ジャンボジェット機の
左翼エンジンに命中し撃墜に至った。なぜ正規のコースを外れたかのかは未だ
謎で、威嚇射撃や無線にも応答が無かったことや、逃げるように上昇していた
点など多くの謎があり、一説には当時カムチャッカ半島沖でソ連の新型弾道
ミサイルSS−X−25の実験中であったことからスパイ飛行であったという説
もある。また、単なる計器の入力ミスだったという指摘もあるが、未だ事件の
真相は解明されていない。
<各種タイプ>
○T−58: Su−15のプロトタイプで、T−5から発展した
○Su−15−98: T−58の軍名称
○Su−15フラゴンA: 先行量産型で、翼幅が小さい
○T−58L(T−58VD)フラゴンB: 実験的なV/STOL機、3基のリフトエン
ジンを装備していた。後のV/STOL機
であるT−6−1(Su−24)の試験機で
あった可能性が高い
○Su−15フラゴンD: 最初のフルスケール量産型
○Su−15TフラゴンE: エンジンをパワーアップし、新型レーダーを装備した
が少数生産にとどまった
○Su−15UTフラゴンC: Su−15Tから発展した複座練習機
○Su−15TMフラゴンF: フラゴンシリーズの最終発展型、改良された新型
レーダーを備える
○Su−15UMフラゴンG: Su−15TMから発展した複座練習機

