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パナビア・トーネードIDS戦闘攻撃機

Panavia Tornedo IDS Fighter Bomber

 

Specifications

形式 複座全天候多目的戦闘攻撃機
初飛行年 1974年
全幅 後退角25度: 13.91m

後退角67度: 8.6m

全長 16.72m
全高 5.95m
主翼面積 26.6平方メートル(後退角25度)
空虚重量 13890kg
最大離陸重量 27210kg
エンジン ターボユニオン

RB−199−34R Mk103

ターボジェットエンジン

(AB時推力7257kg)×2基

最大速度 外部兵装無し: マッハ2.2

外部兵装有り: 1112km/h

戦闘行動半径 1335km(Hi-Lo-Hi攻撃時)
航続距離 3890km(フェリー時)
実用上昇限度 15240m
着陸滑走距離 370m
固定武装 マウザー27mm機関砲×2門

(弾数各180発)

兵装類機外最大搭載量 9000kg
ハードポイント 7ヶ所
乗員 2名
総生産機数 795機(ECR型を含む)
    

Development & History

<開発>

1968年7月25日、西ヨーロッパのイギリス、西ドイツ(当時)、イタリア、オランダ、ベルギ

ー、カナダの6カ国が、次期他用途戦闘機(MRCA)を、共同で研究、開発する合意文書

に署名した。しかし、この計画が実際にスタートする以前に、カナダとベルギーが財政難を

理由に脱退し、さらにオランダも同様の理由で脱退、1970年7月]22日開発フェイズを

開始した時点で残ったのは、イギリス、西ドイツ、イタリアの3国だけとなっていた。ちなみ

に、トーネードに対するイギリス、ドイツ、イタリア3カ国の運用要求は大きく異なっていた

が、可変翼、アフターバーナー付きターボファン・エンジン、複座という形態をとることによ

り、各国の要求をほぼクリアすることが可能となった。1号機は1974年8月14日に初飛

行している。

 

<設計>

トーネードの特徴は、高い航続性能、STOL性能、精密な全天候航法・攻撃システムなど

であるが、機体自体は可変翼を除けば、ごく保守的な設計である。肩翼式の主翼は、前

縁にフラット、後縁にダブル・スロテッド・フラップを装備する他、翼面上にスプリット・スポイ

ラーが設けられている。このスポイラーは後退角が浅い時には横操縦の補助手段として

使われる他、接地後にはグラウンド・スポイラーとして機能する。操縦系統は、メカニカル・

バックアップ付きのフライ・バイ・ワイヤー方式である。また、機体全長は低空侵入時に少

しでも損害を減らすために、可能な限り短くする努力が払われている。

外部兵装搭載用のハードポイントは、胴体下面に3ヶ所、主翼下面に左右2ヶ所、計7ヶ所

設けられている。主翼下面のパイロンは、後退角が変化しても、常に気流と平行になる機

構が付けられている。水平尾翼は、左右作動して横操縦にも使われる。

エンジンはロールスロイスがRB199、プラット&ホイットニーがJTF22、ジェネラルエレク

トリックがGE1/10の各エンジンを提案、1969年にRB199を使用することが決められ

た。このエンジンで特筆すべきことは、スラスト・リバーサー(逆噴射装置)を装備している

ことである。これは、STOL性に固執した西ドイツ空軍の要求を満たすために装備したも

のだが、空中では全くのデッド・ウェイトになってしまうし、整備性の面でも不利となるだろ

う。

航法・攻撃システムは、コンピュータを中心に、INS(慣性航法装置)、ドップラー・レー

ダー、地形追随レーダー、レーザー測距器、オート・パイロットなどで構成されており、超

低空での自動地形追随飛行を可能としている。

 

<実戦運用>

トーネードは、湾岸戦争で実戦に初参戦し、高い攻撃能力を発揮した。しかし、開戦当

初、超低空飛行による飛行場攻撃などで短期間に7機を失うという、多国籍軍最悪の

喪失を記録したため、以後超低空での攻撃が禁止された。

 

Variants

○トルネードIDS: 戦闘攻撃機型のイタリア、ドイツでの呼称。

○トルネードGR.1: 戦闘攻撃機型のイギリスでの呼称で、基本型。

○トルネードGR.1A: 偵察能力をさらに高め、昼夜間の全天候偵察を可能にした型。

○トルネードGR.1B: トルネードGR.1にシーイーグル対艦ミサイルの携行能力を付与

               したタイプ。

○トルネードGR.4: 大規模で本格的な近代化型で、防御電子戦システムの装備、兵装

             制御システムの能力向上、前方監視赤外線(FLIR)の装備、乗員

             表示装置の改善などの改良が施されている。1993年5月29日に

             改修初号機が初飛行し、現在GR.1/GR.1Aのアップデートが進

             行中である。

○トルネードADV: トーネードIDSから発展したイギリス空軍用の防空戦闘機で、イギリ

            ス空軍ではトルネードF.2の正式名称を与えて、173機採用した。

○トルネードECR: 1990年に配備が開始された電子戦闘偵察型。トルネードIDSをベ

             ースにドイツで開発され、敵の防空網や指揮・統制・通信施設に対 

             する昼夜間全天候での攻撃を任務とする。

 

 

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↑トーネードGR1B

 

odenrot-rg4-killu-axx.jpg (19576 バイト)

↑トルネードGR4

AD2003/03/24 Update

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