Yakovlev Yak-38 Forger VTOL
| 開発年 | 1975年 |
| 乗員 | 1名 |
| 全長 | 15.86m |
| 全幅 | 7.06m |
| 全高 | 4.28m |
| 自重 | 6530kg |
| 翼面積 | 18.50平方メートル |
| エンジン | R−27V−300(6940kg)×1 RD−36×2(リフト用エンジン) |
| 最大重量 | 1万850kg |
| 最大速度 | 1050km/h |
| 上昇限度 | 1万1000m |
| 武装 | 4カ所のハードポイントに最大3600kg |
Yak−38はソ連初の実用垂直離着陸機である。開発当初はYak−36Mと呼ば
れており、一時Yak−36と混同されたが、まったく別の新型機である。初飛行
1971年で、1975年に黒海上の空母キエフで試験中に初めて西側に姿を見せ
た。実戦配備は同じく1975年で、これによりソ連艦隊は限定的ながらも悲願の
エアパワーを持つことになった。ただし、性能的には米海軍の艦上戦闘機と比べ
ものにならないほど劣っており、航空脅威の高い地域での使用は困難である。
そのため、主に対潜哨戒機などを標的としているようである。
エンジンはメインエンジンとリフトエンジン2基の構成で、メインエンジンはソユース
R−27×1基で後部に左右二つの排気ノズルを持つ。リフトエンジンはRD−36
−35FVRを2基胴体前部に装備しているが、飛行中はデッドウェイトになってしま
うため、飛行性能の低下を招いてしまう。Yak−38はアフターバーナーを装備し
ていないが、高高度でなら音速を超えることも可能である。主翼下には4つのパイ
ロンが装備されて入れ、ここに最高2000kgまでの武装を搭載することができる
が、通常は外側二つのパイロンに武装を搭載することはまれであった。主な武装
はUB−16−57またはUB−32−57ロケット弾ポッド、R−60空対空ミサイル、
500kg爆弾などで、航続距離は低空を飛行した場合100nmで、高高度飛行の
場合185nmとかなり不足している。ただし、武装を搭載しない偵察飛行の場合
ならば最大250nmである。
1980年からは改良型のYak−38Mの開発が始まり、推力不足が指摘されて
いた、メインエンジンをR−27V−300(推力68kN)にパワーアップし、システム
系統のトラブルも解決され、より洗練されたものとなった。Yak−38シリーズは全
体で200機あまりが生産されたが、母艦のキエフ級空母が全艦スクラップまたは
売却されたため全て退役した模様である。

