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ZSU−23−4シルカ自走対空砲

ZSU-23-4 AAA

 

生産開始年 1965年
乗員 4名
武装 23mm機関砲×4
搭載弾数 23mm機関砲弾×2000発
全長 6.54m
全幅 2.95m
全高 レーダーを含む: 3.8m

車体のみ: 2.25m

最低地上高 40cm
戦闘重量 20.5トン
馬力重量比 20hp/トン
接地圧 0.68kg/平方センチメートル
エンジン モデルV−6R

6気筒水冷ディーゼルエンジン

280馬力

路上最高速度 44km/h
路上最高航続距離 450km
燃料タンク容量 250リットル
渡河可能水深 1.07m
超堤高 1.1m
超壕幅 2.8m
登板能力 60%
装甲厚 最大15mm
NBC装置
夜間暗視装置 有(ドライバーのみ)
使用国 生産終了

・アフガニスタン

・アルジェリア

・アンゴラ

・ブルガリア

・コンゴ

・キューバ

・エジプト

・エチオピア

・ハンガリー

・インド

・イラン

・イスラエル

・イラク

・ヨルダン

・ラオス

・リビア

・北朝鮮

・ナイジェリア

・ペルー

・ポーランド

・ロシア

・ソマリア

・シリア

・ベトナム

・イエメン

 

1、世界初のレーダー統制射撃装置を装備

現代の対空砲では当たり前に装備されているレーダーだが、シルカがデビューし

た1960年代当時は非常に画期的なシステムであった。目標の発見、追跡は

自動化されており、内蔵されたコンピュータが高度、方位、リード角を計算して

射撃するようになっている。敵の電子妨害時などには光学照準に切り替えること

もできる。

 

2、実戦でも大活躍

シルカの性能は実戦でも証明されており、第四次中東戦争での活躍が有名で

ある。第四次中東戦争では第三次中東戦争の教訓から空中戦でイスラエル軍

機を撃墜するのが難しいことを悟ったアラブ諸国はSA−6ゲインフルSAMやシ

ルカなどの対空機関砲を組み合わせた強力な防空軍を組織し、100機以上の

イスラエル軍機を撃墜した。このうち半数以上はシルカなどの対空砲での戦果

とされる。また、湾岸戦争でもイラク軍のシルカが多数の多国籍軍機に損害を

与え、一説にはコソボ紛争で撃墜されたF117ナイトホークステルス戦闘機も

シルカによるものらしい。

 

<開発・設計>

ZSU−23−4「シルカ」は旧式化したZSU−57−2自走対空砲の後継として

1950年代末にアストロフKB設計局によって開発されたものである。ベースと

なった車体はPT−76軽戦車で、これにAZP−23水冷機関砲4門を装備する

新型砲塔を搭載した。頭文字のZSUとはロシア語でゼニツナイア・サモホドナイ

ア・ウスタノフカ(自走式対空火器)という意味で、次の23は機関砲の口径を表し

最後の4は4連装であることを表す。愛称のシルカは「突き錐」という意味である。

シルカの基本構成は3つのコンパートメントから成り、前部が操縦席、中央部が

戦闘室(砲塔)、後部がエンジンルームとなっており、乗員は操縦手/メカニック、

砲照準及び探索操作員、測距操作員、指揮官の4名。レーダーは砲塔後部に

折り畳み式に装備されて、移動時には折り畳まれる。

シルカの主武装である4連装23mm機関砲は1門あたり毎分1000発の発射

速度を誇り、最大射程は2500mとなっている。しかし、砲身の寿命を延ばすた

め、通常はこの3分の2程度の発射速度で運用されているようである。搭載弾数

は2000発で、この他にシルカは専用の弾薬補給車を持ち、こちらには4両の

シルカのために3000発の予備砲弾が搭載されている。さらに、高い発射速度

のため対人/軟目標に対しても極めて効果的であり、アフガニスタン紛争の際

も多数のZSU−23−4シルカが持ち込まれ、補給部隊の護衛や、ゲリラの掃討

などに活躍した。

ZSU−23−4シルカは多数の共産圏に輸出、供給され、今でも数多くが現役

であるが、現代のハイテク戦争下では少々性能不足である。現代の対戦車ヘリ

が装備する対戦車ミサイルの射程は8kmを越えており、シルカのみでなく同種の

対空自走砲はアウトレンジで破壊されてしまう。そのため、近距離用及び地上戦

用に機関砲、機関砲の射程外には対空ミサイルを用いる2S6Mツングースカの

ようなハイブリッド型の対空戦車が今後の主力となろう。

 

ZSU-23-4-1.jpg (16023 バイト)

ZSU-23-4-2.jpg (13387 バイト)

 

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