アントノフAn−12カブ輸送機

Antonov An-12 Cub Transport

 
名称 アントノフAn−12

NATOコードネーム カブ(Cub)

乗員 6名+最大兵員100名
全長 33.1m
全幅 38m
全高 10.53m
翼面積 121.7平方メートル
自重 28000kg
通常離陸重量 54000kg
最大離陸重量 61000kg
エンジン イヴチェンコ AL−20K

ターボプロップエンジン×4基

各4000軸馬力

最大速度 640km/h
巡航速度 最大: 600km/h

通常: 550km/h(高度7620m)

着陸速度 170km/h
実用上昇限度 10200m
最良上昇率 10m/秒
航続距離 3400km(10000kg積載時)

6200km(フェリー時)

離陸滑走距離 700m
着陸滑走距離 500m
貨物室 13.5m×2.6m×3.5m
武装 23mmNR−23機関砲×2門

(一部軍用型のみ)

レーダー トード・スツール航法レーダー
使用国 ・アフガニスタン

・エチオピア(6機)

・イラク

・イエメン(2機)

・スロバキア(1機)

・スリランカ(Y−8 1機)

・ロシア(空軍、海軍及び民間)

・中国(Y−8 空軍45機、海軍6機)

 

<開発&設計>

アントノフAn−12カブは、An−10キャットから発達した航空機で、旧ソ連

で最もメジャーな輸送機の1つである。An−10との主な違いは、後部に車

輌が直接乗り入れることが出来るようにカーゴドアを新設したことと、後部

に機関砲用のスポンソンを新設したことである(ただし、火器管制レーダー

は装備していない)。

An−12の初飛行は1957年3月のことで、これは原型になったAn−10

と同じ月であった。また、民間型のAn−12Bは1961年に初飛行し、19

62年には生産が開始されている。民間型では後部の機関砲が取り外さ

れており、窓も塞がれているが、戦時には軍用輸送機として使用すること

ができるように取りつけ位置は残してある。

翼は貨物操作のスペースを与えるため高翼配置になっていて、後縁は直

線、翼の外側は若干下に垂れ下がっている。主脚も機内のフロアスペース

を割かないですむように、胴体ポッドに取りこまれる。翼下には4基のAI−

20Kターボプロップエンジンが取りつけられており、1基あたりの最大出力

は4000軸馬力である。

胴体内部は与圧式であるが、空挺部隊の降下の為に酸素マスクも用意

されている。乗務員は軍用輸送機の場合、2名のパイロットと航空機関士

、航法士、無線技師、後部銃手の6名からなる。

An−12は旧ソ連圏の友好国に多数輸出・供与されており、最初の輸出

は1962年、インドに対して行われた。その他にもアンゴラ、アフガニスタン

、ブルガリア、チェコ、エジプト、エチオピア、インド、インドネシア、イラク、

ヨルダン、ポーランド、スロバキア、スーダン、シリア、イエメン、スリランカ

ユーゴスラビアなどに輸出されている。その後、旧ソ連ではIl−78やAn−

22など、より大型の輸送機が出現し、徐々に主役の座を奪われていった

が、それでも1989年の時点で約100機のAn−12が在籍していた。

An−12の生産はイルクーツク、ボロネジ、タシケントなどで1973年まで

続き、生産総数は軍用型・民間型合わせて850機であった。また、中国

では1974年から独自にエンジンを交換してY−8の名前でライセンス生産

している。

 

<各種タイプ>

○An−12PB カブA: 軍用輸送機型

○An−12B: 民間輸送機型

○An−12 カブB: ECM型、アンテナ・ドームが胴体と尾部に整形されて

             おり、後部砲座は無い

○An−12 カブC: 内部機器冷却用の空気取り入れ口と熱交換排出口を

             新たに設けたELINT型

○An−12 カブD: 同じくELIMT型、内部機器が一新されている

○陜西Y−8: 中国のライセンス生産バージョン

なお、一部の機体は機首と尾部に新しくレドームが追加され、空中対潜哨戒

機の実験機として用いられた

 

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