ASU−85空挺突撃砲ASU-85 Airbone Combat Vehicle |
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| <開発&設計> ASU−85は旧式化したASU−57の火力・装甲強化型として開発された 空挺突撃砲である。武装、装甲ともに強化されており、戦闘室が密閉式と なり、NBC防護装置が備えられたことでNBC汚染環下でも行動できるよ うになった。車体は前部がとがった箱型の低いシルエットが特徴で、後部 搭載のエンジン、変速機、懸架装置、履帯などの構成がPT−76に似て いる。しかし浮航性はない。車体後部には通常予備の燃料タンクを積載 する。また、車体後部にはドラム状の2個のBDSh発煙機を搭載している。 ASU−85に搭載されている85mm砲(M−44)は、T−34/85戦車に 搭載されていた旧ソ連軍の制式火砲であり、対戦車用のほか、高射砲とし ても使用されている優れた砲である。この砲には、2段式砲口制退機と砲腔 排煙機がとり付けられている。M−44はBR−365P/367P HVAP弾や BR−367 APC−T弾、BR−365 APHE弾などの弾種が使用可能で、 装甲貫徹能力は距離500mで213mm、1000mで178mm(BR−367 P使用)となっている。また1969年には旧ソ連最初の85mmHEAT弾BK −2Mが登場し、さらに攻撃力が高められた。このBK−2M翼安定HEAT弾 の詳細な装甲貫徹能力は不明であるが、距離に関係無く約400mm程度と 見られる。しかし、このHEAT弾やHVAP弾を使用しても、現代の戦車に対 して十分な効果は期待出来ない。なぜならば、砲の俯仰旋回が限定されて いて、しかも手動操作で、照準機は旧式の望遠鏡式のものを搭載している からである。戦闘室が旋回しないため、外部視察能力が不足しているのも 欠点の1つで、その分両側に視察窓をつけて視察能力の不足を補っている。 このほか操縦用として3個、車長用として1個の視察窓がある。視察装置は 、T−62に搭載しているものとよく似ており、赤外線投光機はまったく同じ ものを使っている。 このように武装・装甲ともに強化されたASU−85であるが、その分ASU− 57のように空中から投下することが出来なくなっており、通常は輸送機に 積載したまま着陸する。ASU−85は、Mi−6フックやMi−10ハークなど の大型ヘリコプターでも空輸することが可能である。 ASU−85は空挺部隊が装備し、攻撃においては、AP弾またはHE弾など の射撃により突撃部隊を支援し、防御においては、自走対戦車火器として 使用するなど、部隊の装甲機動打撃力向上に寄与している。また、空挺 隊員を乗車または跨乗させて地上機動力を向上することもできる。 ASU−85は、1968年のワルシャワ条約機構のチェコスロヴァキア侵攻 作戦などで実戦に投入されたが、現在では完全に旧式化しており、BMD 空挺戦車の登場によって全て退役した。
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