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ASU−85空挺突撃砲

ASU-85 Airbone Combat Vehicle

 
開発年 1962年
乗員 4名
武装 M−44 85mm53口径対戦車砲×1

7.62mmPKT機関銃

俯仰角 −4度〜+15度
旋回角 12度
搭載弾数 85mm砲弾×40発
全長 8.49m
全幅 2.8m
全高 2.1m
最低地上高 40cm
戦闘重量 14トン
馬力重量比 20.7
接地圧 0.49kg/平方センチメートル
エンジン 6気筒水冷ディーゼルエンジン 290馬力
路上最高速度 44km/h
路上最高航続距離 260km
燃料タンク容量 250リットル
燃費 0.96リットル/km
渡河水深 0.9m
超堤高 1.1m
超壕幅 2.8m
登板能力 29度
最大装甲厚 車体前面: 40mm/60度

車体側面: 15mm/30度

夜間暗視装置 有(赤外線投光機)
NBC装置
 

<開発&設計>

ASU−85は旧式化したASU−57の火力・装甲強化型として開発された

空挺突撃砲である。武装、装甲ともに強化されており、戦闘室が密閉式と

なり、NBC防護装置が備えられたことでNBC汚染環下でも行動できるよ

うになった。車体は前部がとがった箱型の低いシルエットが特徴で、後部

搭載のエンジン、変速機、懸架装置、履帯などの構成がPT−76に似て

いる。しかし浮航性はない。車体後部には通常予備の燃料タンクを積載

する。また、車体後部にはドラム状の2個のBDSh発煙機を搭載している。

ASU−85に搭載されている85mm砲(M−44)は、T−34/85戦車に

搭載されていた旧ソ連軍の制式火砲であり、対戦車用のほか、高射砲とし

ても使用されている優れた砲である。この砲には、2段式砲口制退機と砲腔

排煙機がとり付けられている。M−44はBR−365P/367P HVAP弾や

BR−367 APC−T弾、BR−365 APHE弾などの弾種が使用可能で、

装甲貫徹能力は距離500mで213mm、1000mで178mm(BR−367

P使用)となっている。また1969年には旧ソ連最初の85mmHEAT弾BK

−2Mが登場し、さらに攻撃力が高められた。このBK−2M翼安定HEAT弾

の詳細な装甲貫徹能力は不明であるが、距離に関係無く約400mm程度と

見られる。しかし、このHEAT弾やHVAP弾を使用しても、現代の戦車に対

して十分な効果は期待出来ない。なぜならば、砲の俯仰旋回が限定されて

いて、しかも手動操作で、照準機は旧式の望遠鏡式のものを搭載している

からである。戦闘室が旋回しないため、外部視察能力が不足しているのも

欠点の1つで、その分両側に視察窓をつけて視察能力の不足を補っている。

このほか操縦用として3個、車長用として1個の視察窓がある。視察装置は

、T−62に搭載しているものとよく似ており、赤外線投光機はまったく同じ

ものを使っている。

このように武装・装甲ともに強化されたASU−85であるが、その分ASU−

57のように空中から投下することが出来なくなっており、通常は輸送機に

積載したまま着陸する。ASU−85は、Mi−6フックやMi−10ハークなど

の大型ヘリコプターでも空輸することが可能である。

ASU−85は空挺部隊が装備し、攻撃においては、AP弾またはHE弾など

の射撃により突撃部隊を支援し、防御においては、自走対戦車火器として

使用するなど、部隊の装甲機動打撃力向上に寄与している。また、空挺

隊員を乗車または跨乗させて地上機動力を向上することもできる。

ASU−85は、1968年のワルシャワ条約機構のチェコスロヴァキア侵攻

作戦などで実戦に投入されたが、現在では完全に旧式化しており、BMD

空挺戦車の登場によって全て退役した。

 

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