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BMD−1空挺戦車BMD-1 Airborne Combat Vehicle
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Specifications |
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Development & History |
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| <開発> BMD−1はソ連の空挺部隊の要求で開発された空挺戦車で、空中から投下することが できるという特徴を持っている。BMD−1の開発は1960年代前半から始まり、1968年 から生産が開始され、1969年に正式採用となった。西側では1970年になってBMD− 1の存在を確認し、1973年の赤の広場のパレードで初めて一般に公開された。
<設計> BMD−1空挺戦車(Bronevaya Maschina Desantnaya)は、BMP−1歩兵戦闘車を 小型軽量化したもので、武装、懸架装置、車体ともにBMP−1と似通っている。ただし、 BMD−1の前部はBMP−1と違ってやや短くなり、「猪の鼻」のような格好をしていて、車 体全体がボートのような形状になっている。転輪はBMP−1より少ないが、路上最高速度 はBMP−1より10km/h速い。また、重量もBMP−1より約6トン軽い。エンジンは5D 20 6気筒ディーゼルエンジン(240馬力)を後部に搭載している。懸架装置は姿勢制御 式の液気圧式であるため、空輸に便利である。 BMD−1はパレットの有無に関わらず、空中投下が可能で、空中投下の際には懸架装 置の破損を防ぐため、転輪と車体下部が水平になるように液気圧式懸架装置のアームを 折り畳む。 狭い乗員室には、6名搭乗できるが、そのうち分隊長と隊員1名は、車両前部左右に搭乗 して2挺の7.62mmPKT機関銃で射撃する。後部乗員室には空挺隊員3名が搭乗し、 天井のハッチを開いて下車する。後部ドアは無い。その他に車両前部中央に操縦主が座 り、砲手1名と合わせて合計7名の乗員+空挺隊員が搭乗することになる。分隊が下車し た際は、2艇の車体前部PKT機関銃の射撃を砲手に担任させる。BMD−1の視察装置 は、BMP−1のものとほぼ同じであるが、車長用の投光機はない。 初期のBMD−1は、BMP−1のものと同様の、空気清浄機用の空気取り入れ口が外部 から確認できたが、後期型では空気取り入れ口が見えなくなった。また、排気口も初期型 では三角形であった開口部が円型に変わっている。また、後期生産型は牽引フックを備 えている。
<武装> BMD−1空挺戦車の砲塔は、BMP−1歩兵戦闘車と同じもので、武装も共通である。 しかし、あまり知られていないが、BMP−1の砲塔旋回時に起こる「がたがた」振動は、 BMD−1には見られない。砲塔は360度旋回し、主砲は−4度〜+33度まで俯仰角を つけることができる。また、主砲は自動装填機構を備えている。 主砲は2S28 73mm低圧砲で、40発の砲弾を搭載する。この砲はHEAT弾を発射する ことでき、ある程度の対戦車戦闘能力を持っている。副武装として7.62mm機銃が主砲 と同軸で1挺と車体前部に2挺装備されており、こちらは合わせて2000発の弾丸を搭載 している。また、砲塔上面にはAT−3サガー対戦車ミサイルの発射レールを装備し、3発 のミサイルを搭載できる。AT−3サガーは、有線手動誘導方式の第1世代の対戦車ミサ イルで、ロシア名を9M14Mマリュートカ(赤ん坊)といい、、射手はジョイスティックでミサ イルを目標まで誘導する必要がある。AT−3サガーの最大装甲貫徹量は400mmで、 中・軽戦車や装甲車両を攻撃するには十分な威力である。
<運用> BMD−1空挺戦車は、攻撃・防御におけるBMP−1のように歩兵戦闘車として使用でき る。攻撃においては、戦車の支援が得られない場合、BMD−1が下車隊員の攻撃を先 導する。この点、下車歩兵に追随するBMP−1とは運用が若干違う。また、対戦車組織 が脆弱な敵陣地を攻撃する場合は、軽戦車としての役割を担任する。BMD−1は、襲 撃・伏撃・敵の後方地域における攻撃など、空挺部隊の多様な任務に応じて適切に運用 される。この際、路外機動力と火力を有効に活用するほか、空挺分隊の輸送が重視され る。BMD−1には、敵陣地の突破よりも、このような役割が期待されている。一方、防御 においては、防御陣地に拠って敵の機甲部隊と戦闘する。また、逆襲部隊としても使用さ れる。
<実戦運用> BMD−1空挺戦車は、1977年〜1978年、エチオピアとソマリアが戦ったオガデンの戦 闘で使用された。ソ連と東独の「軍事顧問」の指導のもとに、キューバ兵の乗ったBMD− 1は、エチオピア軍の攻撃に際して軽戦車として使用され、ソマリア軍を国境外に撃退し た。BMD−1とASU−57は、機甲部隊の通過不能な地域に空輸され、落下傘で投下さ れた。もちろん、飛行場建設後は、輸送機に搭載したまま着陸した。BMD−1は、ソマリ ア軍に対戦車火器が無かったおかげで、戦車として行動できた。キューバ軍は、ソ連が戦 争遂行手段として強調していた奇襲を達成するため、BMD−1の技術的利点を利用して 軍事的勝利を得た。 BMD−1空挺戦車は1979年のカブールの大統領府ダルラマン宮殿襲撃作戦にも参加 し、その後もアフガニスタン各地で広範囲に使用された。
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Variants |
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| ○BMP−1P: BMD−1からAT−3サガー対戦車ミサイル発射機を取り除き、代わりに AT−4スピゴット対戦車ミサイルを装備した型。 ○BMD−2: 砲塔を30mm機関砲を装備した新型砲塔に転装した型。 ○BTR−D: BMD−1の車体を延長、転輪を6個とし、砲塔を取り除いた兵員輸送型。 ZU−23軽対空砲の牽引車としても使用されている。 ○BND−KShM: 指揮通信型。一部の車両はSHMEL型無人観測機の発射機としても 利用されている。 ○1V118: 砲兵用観測型。 ○1V119: 砲兵用目標指示型。 ○BREM−D: 装甲回収型。 ○SO−120(2S9ノーナ): BMDの車体を利用した自走迫撃砲。
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AD2002/07/21 Update |