イワン・ロゴフ級強襲揚陸艦

Ivan Rogov Class

 

計画番号 1174型
建造隻数 1978年〜1991年

3隻

建造造船所 ヤンタル/カニーリングラード(第820造船所)
全長 158m
全幅 24m
喫水 8.2m
基準排水量 11000トン
満載排水量 13000トン
主機 ガスタービン2基、2軸
出力 36000馬力
速力 19ノット
航続距離 14ノットで7500海里
武装 <ミサイル>

・SA−N−4ゲッコー(Osa-M)艦対空ミサイル

 発射機×1基

 全長3.15m、発射重量130kg、

 誘導方式:指令、推進方式:固体、

 射程15km、弾頭18kgHE

・SA−N−5グレイル(9M32)艦対空ミサイル

 4連装発射機×2基(2番艦のみ)

 全長1.4m、発射重量9.9kg、

 誘導方式:赤外線、推進方式:固体

 射程6km、弾頭2kgHE

<ロケット>

・BM−21 122mm40連装ロケット発射機

 ×1基

<砲>

・AK−726 76.2mm連装59口径対空砲×1基

 初速900m/秒、砲弾重量6.8kg、

 発射速度45発/分(1門あたり)、

 射程:対水上11km・対空7km

AK−630 30mmCIWS×4基

 初速1000m/秒、銃身数6門

 発射速度3000発/分、射程2.5km

搭載弾数 SA−N−4ゲッコー対空ミサイル×20発

76mm対空砲弾×1000発

122mmロケット弾×320発

電子兵装 <レーダー>

・ ヘッド・ネットC(対空探索)×1基(1,2番艦)

  探知距離111km〜129km、E/Fバンド

・ トップ・プレート(対空/対水上探索)×1基(3番艦)

・ アウル・スクリーチ(AK−726射撃管制用)×1基

  探知距離27.5km〜33km、Iバンド

・ ポップ・グループ(SA−N−4ミサイル管制)×1基

  探知距離64.5km〜74km、F/H/Iバンド

・ バス・チルト(AK−630射撃管制用)×1基

  探知距離18〜22km、Hバンド

・ ドン・ケイ(航海用)×2基(1番艦のみ)

  探知距離46km、Iバンド

・ パーム・フロンド(航海用)×1基(2,3番艦)

  探知距離46km、Aバンド

<EWシステム>

・ ベル・スクワット×2基(1番艦)、×3基(2,3番艦)

・ ベル・シュラウド×2基

乗員 約200名
兵員 約550名(海軍歩兵1個大隊分)
使用国 ・ロシア(1隻)
 

<開発&設計>

イワン・ロゴフ級は、これまで旧ソ連海軍用に建造された最大かつ最も用途

の広い水陸両用艦で、旧ソ連初の強襲揚陸艦と言える。イワン・ロゴフ級は

車輌と装備を含む1個大隊規模の海軍歩兵部隊の兵力を搭載することが

出来る。また、旧ソ連海軍の揚陸艦の中では唯一ヘリコプター設備を有して

いた。ちなみに艦名のイワン・ロゴフは、第二次世界大戦中のソ連海軍政治

士官兼政治部長であった人物に由来している。

前部には車輌ランプを持ち、内部の大型車輌甲板(54m×12.3m)には

軽または中戦車10両と装甲兵員輸送車30両を搭載する。これらの車輌は

艦首扉から水中または海岸に展開させることができる。後部には上陸艇と

揚陸艇用の注水可能なドック区画があり、レベット級ホーバークラフト揚陸艇

3隻を格納することが可能。また、上部構造物の前後にはヘリコプターの発着

甲板があり、ヘリコプター格納庫には4機のKa−25ホーモンまたはKa−27

へリックスヘリコプターを格納できる。なお、ヘリコプターは上部構造物内を

通って前部発着甲板へ移動させることが可能である。そのため煙突の煙路は

、ヘリコプターを通すため分離されている。武装は艦首に76.2mm2連装59

口径対空砲1基、上部構造物両舷にAK−630近接防空機関砲2基ずつ合計

4基、艦橋右前部の外側に救命筏を並べて収納してある4段構造物上に地上

攻撃用の122mm40連装ロケット発射機1基、SA−N−4ゲッコー対空ミサ

イル連装発射機1基、SA−N−5グレイル4連装発射機(2番艦のみ)などを

装備する。SA−N−5グレイルは地上軍の携帯対空ミサイルSA−7グレイル

の海軍呼称で、その手軽さから多くの小型艦艇などに装備されている。また、

地上攻撃用の122mm40連装発射機も地上軍のBM−21グラードに搭載

されているものと同じである。

このように充実した装備を持つ本級ではあるが、米海軍のタラワ級(兵員18

00名、ヘリコプター30機搭載、満載排水量39300トン)などと比べるとかなり

小さく、その作戦能力は限定されたものであると言わざる得ない。しかも、80

年代から深刻化したソ連の経済危機の煽りを受けてか大量建造は行われず、

1978年から1991年までに3隻が就役するにとどまっている。ちなみに現在

現役にあるのは1隻のみである。

 

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