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コマール級高速ミサイル艇Komar Class Missile Craft
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Specifications |
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Development & History |
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| <開発> コマール級ミサイル艇はフルシチョフ政権の時代に、西側海軍の強力な水陸両用攻撃か らソ連本土を守り、米国の空母機動部隊の沿岸への近接を阻止するために建造された 世界初の誘導ミサイル艇である。コマール級や直後に建造が開始されたオーサ級の基本 的運用構想は、上級司令部の命令により大挙出撃し、誘導されつつ目標海面へ急行し、 敵の空母機動部隊にミサイルの雨を降らせることにある。コマール級とオーサ級ミサイル 艇の完成によってソ連は対艦ミサイルの開発で西側をリードすることになった。
<設計> コマール級は木製船体で、P−6級魚雷艇(1950年代を通じて500隻建造された木製船 体の魚雷艇で、約75隻が第三世界諸国の海軍に供与された)と同一の船体をベースに 建造された。武装は後部に最大射程46kmのSS−N−2aスティックス対艦ミサイルを2 基装備している。このミサイルはターボジェットエンジンを装備し、目標付近までオートパイ ロットで飛翔した後、ミサイル自体の終末レーダー捜索装置(シーカー)が目標推定位置 の約5マイル手前で自動的に作動状態となり、ミサイルは目標艦艇群のうち最大のものに ロックオンし突入する。コマール級では、このSS−N−2aスティックス対艦ミサイルに目 標情報を提供するため前部マストにスクエア・タイと呼ばれる捜索兼目標指示レーダーを 装備している。スクエア・タイの探知能力は駆逐艦以上の大型艦に対して約46km、ミサ イル艇など小型艇に対しては18.5km程度である。ミサイルの他には船体前部に対空 用の25ミリ連装機関砲を装備している。
<生産> コマール級ミサイル艇は1959年以降、約100隻が建造され、多数が外国に供与され、 40隻余が中国でコピー生産された他、北朝鮮、エジプトでも生産されている。コマール級 ミサイル艇が供与された国は次の通り。 □アルジェリア 6隻(1967年) □PRC(中国) 7〜8隻(1962年〜1961年)+中国建造分約40隻 □キューバ 18隻(1962年〜1966年) □エジプト 7隻(1962年〜1967年)+エジプト建造分 □インドネシア 12隻(1962年〜1965年) □イラク 3隻(1972年) □DPRK(北朝鮮) 10隻 □シリア 9隻(1963年〜1966年) □北ベトナム 4隻(1972年)
<エイラート事件、世界初の対艦ミサイルによる戦果> 1967年10月21日夕刻、スエズ運河西方のポートサイド港沖で火を吹く超小型機のよう な飛翔体がイスラエル駆逐艦「エイラート」に突入、エイラートは轟沈してしまった。この火 を吹く超小型機こそエジプトのアレクサンドリア港に潜んでいたコマール級ミサイル艇から 発射されたSS−N−2aスティックス対艦ミサイルであり、世界で初めて対艦ミサイルが実 戦で使用された歴史的瞬間であった。この海戦でエジプトのコマール級ミサイル艇2隻は 、合わせて4発(4発目は火の海となった海面に突入した)のミサイルを命中させていた。 この攻撃で駆逐艦エイラートの乗員47名が戦死、エイラートは歴史上初めてミサイルで 撃沈された軍艦となった。エイラート事件は、僅か70トンの小型艇が40倍以上の大きさ がある駆逐艦を倒したことから世界に大きな衝撃を与えた。
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Variants |
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| ○プロジェクト183E: 1956年に建造されたプロトタイプ。 ○プロジェクト183R: プロジェクト183Eの量産型で、1959年〜1965年まで生産。 ○プロジェクト183TK: 補助ガスタービン機関を装備した実験艇。 ○プロジェクト183A: 北極海用の極地仕様。 ○プロジェクト183T: ターゲットドローン型。 ○河谷(ヘグ)級: 中国が生産したコマール級のコピー艇。船体を鋼鉄製に変更、機関 砲を中国製(ノリンコ製)に変更するなど独自の改良も施されている。 ○河馬級: 船体後部に25mm連装機関砲を追加し、合わせて25mm連装機関砲を2 基とした河谷級の武装強化型。
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↑オリジナルのコマール級
↑中国生産版の河谷級 AD2002/10/04 Update |