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コトリン級駆逐艦

Kotlin Class

 
建造隻数 1954年〜1961年

27隻(SAMコトリン、PLOを含む)

建造造船所 コムソモルスク

61コムナ・ニコラエフ(北)

ジュダノフ(レニングラード)

計画番号 プロジェクト56

プロジェクト56−A(SAMコトリン)

プロジェクト56−PLO(コトリンMod)

西側呼称「コトリン」

全長 126.5m
全幅 13m
喫水 4.6m
基準排水量 2600トン
満載排水量 3500トン
主機 蒸気タービン、ボイラー4基

2軸

出力 72000馬力
速力 36ノット
航続距離 34ノットで1000浬

18ノットで3600浬

兵装 <砲>

・130mm58口径連装両用砲×2基

・45mm85口径4連装対空機関砲×4基

・25mm60口径連装対空機関砲×2基

 ただし、改型は連装×4基

<対潜装備>

○原型

・BMB−2爆雷投下器×6基

・爆雷投下軌条×2条

○改型

・RBU−600ロケット発射機×2基

 ただし、「モスコブスキィ・コムソモレッツ」

 はRBU−6000発射機×2基

<魚雷>

○原型

・533mm5連装魚雷発射管×2基

○改型

・533mm5連装魚雷発射管×1基

<機雷>

機雷約70個の敷設軌条装備

電子兵装 <レーダー>

○ドン2(航海)×2基

  またはネプチューン(航海)×1基

○エッグ・カップ(射撃管制)×2基

○ホーク・スクリーチ(射撃管制)×2基

○ポスト・ランプ(射撃管制)

  またはトップ・バウ×1基

○サン・バイザー(射撃管制)×1基

<ソーナー>

○ハーキュリーズ高周波(船体装備)

○中周波(可変深度)

 「モスコヴスキィ。コムソモレッツ」のみ

<電子戦システム>

○ウォッチ・ドッグ×2基

乗員 335名
ヘリコプター 「スヴェストリィ」のみ発着甲板装備
建造艦データ ・スペシュヌイ(Z)

 (竣工1955年、除籍1989年)

・ブイヴァリィ(N) ★

 (竣工1956年、除籍1988年)

・ブルニヴィ(N) ★

 (竣工1956年、除籍不明)

・モスコヴスキィ・コムソモレッツ(Z)

 (竣工1956年、除籍1986年)

・スポコイヌイ(Z)

 (竣工1956年、除籍1990年)

・スヴェドシュチィ(Z)

 (竣工1956年、除籍1992年)

・ウドクノヴェンヌイ(K) ★

 (竣工1956年、除籍1987年)

・ヴィジヴァユシチィ(K) ★

 (竣工1956年、除籍1989年)

・ヴリャテルヌイ(K)

 (竣工1956年、除籍不明)

・ヴェスレドヌイ(K)

 (竣工1956年、除籍1988年)

・ブラゴロドヌイ(N) ★

 (竣工1957年、除籍不明)

・ブレスチャシュチィ(N) ★

 (竣工1957年、除籍1987年)

・スヴェトリィ(Z)

 (竣工1957年、除籍1989年)

・ヴェスキィ(K)

 (竣工1957年、除籍1987年)

・ナポリスティ(N) ★

 (竣工1958年、除籍不明)

・ダルネヴォストチュヌイ・コムソモレッ

 ツ(K)

 (竣工1958年、除籍不明)

・プラメンヌイ(N) ★

 (竣工1958年、除籍不明)

・ヴィデルジャンヌイ(K)

 (竣工1958年、除籍不明)

 

<SAMコトリン>

基準排水量 2700トン
満載排水量 3500トン
兵装 <砲>

・130mm58口径連装両用砲×1基

・45mm85口径4連装対空機関砲×1基

 ただし、「ブラヴィ」は4連装×3基

・30mm65口径連装近接防空機関砲

 ×4門(一部艦のみ)

<対空ミサイル>

・SA−N−1ゴア発射機×1基(予備弾数

 16発)

<対潜兵器>

・RBU−6000ロケット発射機×2基

 「ブラヴィ」と「スクロムヌイ」はRBU−

 2500×2基

<魚雷>

・533mm5連装魚雷発射管×1基

<機雷>

・機雷敷設軌条装備

電子兵装 <レーダー>

・ ドン2(航海)×1基〜2基

・ ドラム・チルト×2基

・ エッグ・カップ×1基

  「ナホドチヴィ」なし

・ ホーク・スクリーチ(射撃管制)×1基

・ ヘッド・ネットC(三次元対空捜索)×1基

・ ピール・グループ(ミサイル管制)×1基

・ サン・バイザ−B(射撃管制)×1基

<ソーナー>

・ ハーキュリーズまたはペガサス高周波

  (船体装備)

<電子戦システム>

・ ウォッチ・ドッグ×2基

建造艦データ ・スクロムヌイ(Z)

 (竣工1955年、改装1969年、除籍

  1989年)

・ネソクルシミィ(Z) ★

 (竣工1956年、改装1967年)

・ナホドチヴィ(Z)

 (竣工1957年、改装1968年)

・ヴォズブシェンヌイ(K) ★

 (竣工1957年、改装1970年)

・スクリトヌイ(Z) ★

 (竣工1957年、改装1971年、除籍

  1989年)

・ナストイチヴィ(Z)

 (竣工1958年、改装1970年)

・ソズナテルヌイ(Z) ★

 (竣工1958年、改装1972年)

・スペラヴェドリヴィ

 (竣工1958年、ポーランドに譲渡

  1970年)

・ブラヴィ(N)

 (竣工1961-1962年、SA−N−1

  システム実験艦)

注1:艦名後のアルファベット表記は建造造船所

   K=コムソモルスク

   N=61コムナ・ニコラエフ(北)

   Z=ジュダノフ(レニングラード)

注2:艦名後の★はプロジェクト56−PLO改装艦=準級

 

<開発&設計>

コトリン級は優美な平甲板駆逐艦で、ネウストラシミイ(タリン級)に前後して1番艦が

完成し、1954年から1961年の間に計画された36隻中27隻が建造された。タリン

級よりやや小型だが、同様の兵装を備え、外形も近代化し、その後の一連のソビエト

駆逐艦のベースになった。また、コトリン級はオーソドックスな第2次世界大戦型として

建造された世界最後の駆逐艦で、大型両用砲と小型対空砲を装備し、艦隊決戦用と

して多くの魚雷を搭載している。ただし、対潜用の兵器とセンサーは少ない。なお、コ

トリン船体の4隻がキルディン級ミサイル駆逐艦(SS−N−1対艦ミサイル装備)とし

て竣工し、原設計の新造艦8隻がクルップニィ級ミサイル駆逐艦(SS−N−1対艦ミ

サイル装備)として建造された。クルップニィ級は後に、さらに改装されカニン級(SA

−N−1SAMシステム装備)となった。

ちなみに、コトリンは西側の級呼称で、この級が最初にリガ湾のコトリン島(クロンシュ

タット)沖で視認されたので、与えられたものである。

1960年代前期に本型の1隻(ブラヴィ) が、後部魚雷発射管と後部砲を撤去して

SA−N−1SAMの連装発射機を設けて対空ミサイル艦となり、しばらく評価された後

、同艦に準じた改造が同年代後期から1970年代前期にかけて他の8隻に施工され、

対空能力が強化された。これらのSAM搭載艦はSAMコトリン型と呼ばれ、別級とし

て扱われることもある。標準型のSAMコトリンは、45mm4連装機銃を艦橋前部に1

基のみとしたほか細部に原型と多少相違があり、一部の艦にはさらに30mm連装機

銃4基が新設されている。そのうち「スプラヴェドリヴィ」は1970年にポーランドに譲渡

され、「ワルシャワ」と改名された。

SAMコトリン型の改装を受けなかったストレートなコトリン級のうち、11隻が1960年

から1962年の間に12隻が改修され、後部魚雷発射管を降ろして甲板室を設け、対

潜兵器を改良させた。これらの艦はプロジェクト56−PLO コトリンModと呼称されて

いる。なお、そのうち「モスコヴスキィ・コムソモレッツ」は一段と改善されて、前部にRB

U−6000対潜ロケット発射機2基を、1978年にはVDS(可変深度ソーナー)を装備し

た。「スヴェトリィ」は、ヘリコプター甲板を後部に設置した。

コトリン級は1980年代末期まで多くの艦が現役であったが、冷戦終結とソ連の崩壊に

伴って、現在は全艦除籍されている。

 

kotilin-1.jpg (24552 バイト)

 

SAMkotlin-2.jpg (25416 バイト)

↑SAMコトリン型

 

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