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ロッキードL−188エレクトラ

Lockheed 188 Electra

 

Specifications

形式 4発短距離ターボプロップ旅客機
初飛行年 1957年
座席数 94席
全長 31.85m
全幅 30.18m
全高 10.01m
翼面積 120.77平方メートル
自重 26036kg
最大離陸重量 51256kg
エンジン アリソン501D−13

ターボプロップエンジン

(3750軸馬力)×4基

最大巡航速度 652km/h
実用上昇限度 8655m
航続距離 3541km

↑データはL−188Aエレクトラ

 

Development & History

<開発>

 ロッキードL−188は、ターボプロップジェット旅客機の分野でイギリス(世界初のターボプロップジェット旅客機ビッカース・バイカウントは1950年に路線就航)に遅れを取っていたアメリカが初めて開発したターボプロップジェット旅客機である。

 ロッキードL−188の設計作業は1954年に始められ、続く1955年にはアメリカン航空がキックオフカスタマーとなり、本格的に開発がスタートした。その後、プロトタイプが1957年12月6日に初飛行、1959年1月にイースタン航空の路線に就航した。

 

<設計>

 ロッキードL−188エレクトラは低翼単葉の従来型の機体構成で、着陸装置は3点式の引き込み脚である。エンジンはアリソン社製のアリソン501D−13又はD−13A(3750軸馬力)ターボプロップエンジンを4基装備し、オプションでアリソン501D−15(4050軸馬力)を搭載することもできる。アリソン社のターボプロップエンジンはレシプロエンジンと比べてずば抜けた性能を発揮し、スピードもあって、L−188エレクトラはフライトクルーの支持を集めた。

 ロッキードL−188エレクトラの座席数は通常66〜80席である。しかし、座席配置を変えることで、最大98席まで増やすことができる。客室は当時としては広々としたものであった。

 

<空中分解>

 ロッキードL−188エレクトラは優れた性能を有していたが、機体の振動が以外に大きく、主翼付近に発生したクラックから空中分解する事故を起こしたり、エンジンが脱落するなどの事故が発生し、一気に顧客の信頼を失ってしまった。

 

<生産>

 空中分解事故の後、主翼の改修などを行い、完成度の高い機体となったが、その頃には、顧客の関心がターボプロップ機よりもターボジェット機に移ってしまったため、L−188エレクトラはセールス的に成功を収めることができず、生産数は170機にとどまった。

 ちなみに、L−188エレクトラを導入した主要キャリアには、キャセイパシフィック航空、イースタン航空、KLMオランダ航空、ナショナル航空、ノースウエスト航空、PSA、カンタスオーストラリア航空、ウエスタン航空などがある。

 L−188エレクトラは1990年代前半の時点で、まだ半数近くが運航されており、今もなお就航している。その大半は貨物機で、ロッキード社による純貨物機又は貨客混載型への改修を受けた機体である。

 

<P−3オライオン>

 P−3オライオンは、ロッキードL−188エレクトラを元に開発されたアメリカ海軍の対潜哨戒機である。1959年にプロトタイプが初飛行し、1962年に部隊配備が開始された。主な型として、最初の量産型P−3Aオライオン、エンジン強化型P−3Bオライオン、デジタルコンピュータを導入して情報の処理・分析能力を飛躍的に高めたP−3Cオライオンなどがある。日本の海上自衛隊を含めて、アメリカの同盟国が幅広く採用。

 

Variants

・L188Aエレクトラ

 最初の生産型

・L188Cエレクトラ

 最大離陸重量を引き上げて燃料搭載量を増した長距離仕様。

・P−3オライオン

 L188エレクトラをベースに開発されたアメリカ海軍の対潜哨戒機。

 

 

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エレクトラ・プロップジェット。エレクトラはロッキード社初の「ジェット旅客機」である。

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AD2003/05/27 Update

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