Mi-24HIND Attack/assault helicopter
| 乗員 | 2人または3人+8人 |
| 全長 | 17.51m |
| 全高 | 3.97m |
| ローター直径 | 17.3m |
| 空虚重量 | 8200kg |
| 最大離陸重量 | 12000kg |
| 最大兵装搭載量 | 2400kg |
| エンジン | イソトフTV-3-117×2基 4380shp(3266kw) |
| 最高速度 | 335km |
| 航続距離 | 620km |
| 海面上昇率 | 750m/分 |
| 実用上昇限度 | 4500m |
| 武装 | GSh−30 連装30mm機関砲 (弾数750発) AT−2スワッタ−対戦車ミサイル AT−6スパイラル対戦車ミサイル AT−16対戦車ミサイル 23mm/12.7mmガンポッドなど |
| 使用国 | 生産中 アフガニスタン アルジェリア アンゴラ アルメニア アゼルバイジャン ベラルーシ ブルガリア カンボジア クロアチア チェコ エチオピア フィンランド ハンガリー インド イラク カザフスタン ラオス リビア モンゴル モザンビーク ペルー ポーランド ロシア シエラレオネ スロバキア スリランカ スーダン シリア タジキスタン ウズベキスタン ウクライナ ベトナム イエメン ジョージア アメリカ |
<特徴>
Mi−8ヒップのコンポーネントを流用しているとはいえ、ソ連初の攻撃ヘリであ
ることはたしかである。AT−2スワッター対戦車ミサイル、後期型ではAT−6ス
パイラル対戦車ミサイルなどを搭載することができる。また、固定式の機関砲を
装備する。
Mi−24ハインドはソ連得意のマスプロ生産により大量に製造され、多数の国
に輸出された。ソ連本国では1200機ものハインドが配備されており、世界30ヵ
国で運用されている。
ハインドは胴体中央部に兵員室を持っている。これは、歩兵部隊を戦線に輸送
し、すばやく展開させた後、ハインドは歩兵部隊を持ち前の火力で援護するという
戦術思想があったからだ。さながら、空飛ぶ歩兵戦闘車のような機体である。しか
し、果たしてこのような運用が成功いたこというと疑問である。なぜならば、Mi−2
4の後継として開発されたMi−28ハボックやKa−50ホーカムなどは兵員室を備
えていなからである。これは、ソ連の設計陣が自らの誤りを認めた結果であろう。
ちなみに、Mi−24ハインドの後期型であるD型やE型では形の上では兵員室が
残っているが、ほとんど使用されることはなく、完全な攻撃専用ヘリコプターとなっ
ている。また、Mi−24はエンジン配列に問題がある。Mi−24では、コックピット
上部に並列に2基のエンジンを配置するという形式を採っている。これは中央部
の兵員室との関係上しかたがないことのなのだが、この配列だと被弾の際に一
度に両方のエンジンが機能を失う可能性が高いのだ。そのため、西側諸国の攻
撃ヘリでは左右離れた位置にエンジンが装備されている。兵員室がいかに悪影
響を与えているかを示す良い一例である。その他にも、兵員室のおかげで必然
的に大型化し、動きが鈍重になっている点などが挙げられる。
ただし、兵員室の装備にも利点はあり、特殊部隊「スペツナズ」を敵地に潜入させ
たり、輸送ヘリでは危険な地域の戦傷兵を後方の安全な野戦病院に輸送したり
する任務では重宝する装備である。
<開発>
Mi−24、NATOコードネーム「ハインド」は兵士を戦場まで輸送し、輸送後はその
圧倒的な火力で兵士を支援する能力を備えた大型戦闘ヘリコプターである。この
考え方は、AH−64アパッチのような重武装ヘリに近接支援を担当させ、UH−6
0ブラックホークのようなヘリコプターを兵士の輸送に用いる西側の設計思想とは
大きく異なっている。ハインドの直接の先祖はMi−8(NATOコードネーム「ヒップ」
)である。Mi−8は中型(西側の同様の機体と比べれば大型だが)の輸送ヘリが
、1960年代中期には様々な武装派生型が製造された。ハインドはソ連初の武
装攻撃ヘリであるが、その基本部分にはヒップの構成部品が多く使用されている。
ヘリコプターが大量に実戦投入された戦いとしてはベトナム戦争が有名である。
この戦争で、米軍は大規模なヘリボーン作戦を多用し、その機動力を生かした
迅速な作戦で共産軍に大打撃を与えた。とりわけ未開の濃密なジャングル地帯
や、山岳地帯のゲリラ掃討には非常の有効であった。しかし、輸送ヘリを改造し
た応急攻撃ヘリでは相手に有力な対空火器が無い場合は在る程度活躍できる
が、相手に対空砲が大量に配備された場合には無力化されてしまうことがわか
ったのだ。この教訓はアフガニスタン戦争にも当てはまることである。ちなみに、
ベトナム戦争でアメリカ軍は4500機ものヘリコプターを失っている。
話は戻るが、ソ連もベトナム戦争におけるアメリカ軍のヘリコプター運用に大きな
関心を寄せていた。ソ連は独自にヘリコプターの運用を研究した結果、西側とは
反対に大型の攻撃ヘリを開発する結果となった。最初の試作機はV−24と呼ば
れ、1969年に完成した。この試作機は、パイロット、ガンナー、機関士の3名の
搭乗員で構成され、兵員室に最大8名の兵員を搭載することが可能であった。そ
の後、いくつかの試作機が作られ、中には西側のガゼルに似た覆いつきのテイル
ローターが装備されたものもあったが採用されることは無かった。最初の量産型
はMi−24の名称が与えられ(NATOコードネームハインドA)、1972年にソ連
軍に引き渡しが開始された。
<各種タイプ>
V−24「ハインドB」: 先行量産型。イソトフTV−2−117エンジンを搭載。
Mi−24A/B「ハインドA」: 最初の量産型。TV−3−117エンジンを搭載。ま
た、補助翼に下反角がつけられ、AT−2ミサイル
を搭載できるよう翼端の設計を変更、テールロータ
ーが垂直尾翼の左側に移された。また、ハインドA
の改造型であるA−10がヘリコプターの世界記録
を8つ樹立した。
Mi−24U「ハインドC」: 武装を取り除いた練習型。
Mi−24D「ハインドD」: 視界の悪さを改善するため、前部の設計が改められ、
タンデム式となった。防弾ガラスと防弾シートが追加
され、機首の機銃が固定式から旋回式になり、右側
に赤外線前方監視装置と低光度TVカメラを収めたポ
ッドが新たに設けられた。
Mi−24DU: ハインドDの訓練型。2重操縦装置付き。
Mi−25: ハインドDの輸出型。
Mi−24V「ハインドE」: AT−6スパイラル対戦車ミサイルを搭載できるように改
良された機体。新型のシュトゥルムV固定アンテナ、スパ
イラル用の装着装置が取り付けられた。
Mi−24P「ハインドF」: 可動式の機銃を廃止し、機体側面に大口径の30mm
連装機関砲を固定式に装備したタイプ。
Mi−24VP: 機首の可動式機銃に変わり、23mm連装機関砲を機首ターレット
に装備した機体。
Mi−24R「ハインドG」: 兵器誘導関連装置を取り除き、核戦争時での放射能汚
染調査や、化学戦、生物戦でのサンプル採取などに
使用される。Mi−24K「ハインドG−2」: 大型カメラら
を装備した偵察/観測型で主に砲弾の弾着観測に用
いられる。
Mi−24VM: 夜間攻撃型。主ローター、テールローターをチタン製のものに転装
している。
Mi−35M: Mi−24VMの輸出型。Mi−28ハボックと同じチタン製ローターを装
備し、電子機器やアビオニクスが近代化されている。
Mi−35U: Mi−35Mの練習型。
Mi−24PS: ロシア内務省向けに開発されたタイプ。FLIRセンサーやサーチラ
イト、ラウド・スピーカーなどが装備され、機内には新たに無線操
作員席が設けられた。
Mi−24E: 環境監視用のタイプ。

