Mi−26ヘイロー輸送ヘリコプターMi-26 Halo |
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| <開発> ミル Mi−26(NATOコードネーム:ヘイロー)は同じくミル設計局のV−12型試作超 大型ヘリコプターを除けば現時点で世界最大のヘリコプターであり、貨物搭載量は米 国の戦術輸送機C−130に匹敵する。V−12型は未開発地域への物資輸送用に開 発された機体だったが、すぐにこの種の任務には適さないことが明らかになったため、 1970年代初期にミル設計局では新たな超大型輸送ヘリコプターを開発することに なった。設計が複雑になることを避けるためにV−12型ではMi−6フックに採用され ていた既存のシステムを流用していたが、この新型ヘリコプターには新開発のロータ ーとトランスミッションが使用される予定で高価で手間のかかった設計を必要とした。 また、新開発の超大型輸送ヘリコプターには自重を少なくとも最大離陸重量の半分 にすることが要求されていた。これらの要求を満たしたプロトタイプV−26は1977年 12月14日に初飛行し、1982年2月3日には56768.8Kgの重量物を吊るして高 度2000mまで上昇するというヘリコプターの世界記録を打ち立てた。 ミル Mi−26ヘイローの開発は1983年に完了し、1985年から軍及び民間への配 備が開始され、現在までに約70機が製造されている。 最新の情報によると現在Mi−6フックの指揮通信型に代わる発展型が開発中である 伝えられており、エンジンのパワーアップ、複合材ブレードへの換装などが計画され、 最大ペイロードは22000kgにまで増加するという。
<設計> Mi−26ヘイローの生産型は乗員5名で運航され、最大85名の戦闘員、2両の空挺 戦闘車両などを搭載可能である。全体的な構成や寸法はMi−6フック輸送ヘリコプ ターに似ているが、メインローターはブレードの枚数が8枚に増えてサイズは小型化 されており、回転数は毎分132とゆっくりである。平面は短形だが、厚さはテーパー していて、先端に行くほど薄くなっている。 梁はチューブ状のスチールで、後縁部は26個のグラスファイバー・ポケットで整形 され、前縁はチタニウムで防護されている。 ハブは通常の全関節型だが材質はチタニウムで、自重を最大離陸重量の半分に 抑える大きな役割を果たしている。 テールローターはグラスファイバー製の5枚ブレードで、垂直安定板上部右側に取 り付けられている。ハブは同じようにチタニウムで出来ている。また、メインローター もテールローターも前縁部に電熱式の防氷装置がある。 油圧は2系統で電気系統は28Vの直流。床下にはAPU(補助発電用エンジン) が装備され地上での油圧や電気を供給する。
<エンジン> エンジンはプログレスD−135ターボシャフトエンジン(11240軸馬力)×2基を装 備し、出力はMi−6フックと比べておよそ2倍になり、搭載貨物重量はMi−6フッ クと比べて66%増加している。2つのエンジンは同調されているが、1つのエンジ ンが停止した場合は残ったエンジンが自動的にバックアップする。燃料系統は独 立した2系統で、8個の床下タンクからエンジンより上にあるフィーダータンクへブ ースターで送られる。
<着陸装置> 降着装置は固定式の3車輪式で、主脚は後方クラムシェルドアからの積み下ろし に便利なように油圧で調整できるようになっていて、テールスキッドは引き込み式 である。
<アヴィオニクス> アヴィオニクスは4軸のオートパイロットが標準で装備され、自動ホバリング装置 、気象レーダー、ドップラーレーダー、地図表示装置などにより、昼夜問わずに 全天候で運用できる。通信・航法機器はヤコブレフYak−42クロッバー3発ジェ ット旅客機と同じものが装備されている。
<バリエーション> ○Mi−26: 基本型 ○Mi−26T: D−136エンジン装備の民間型 ○Mi−26MS: 空中移動型病院機 ○Mi−26TM: アップグレード型、計画のみ ○Mi−26TZ: 給油型 ○Mi−26M: D−137エンジン装備の改良型 ○Mi−26P: 計画中の旅客型、座席数70 ○Mi−26TS: 輸出型 ○Mi−26A: 航法機器をアップグレードした改良型 ○Mi−26TC: D−136エンジン装備の広胴型
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