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ナヌチュカ級ミサイルコルベット

NANUCHKA CLASS

 
計画番号 1234(T型) ロシア名「Burya」

1234.1(V型) ロシア名「Burun」

1234.2(W型) ロシア名「Nakat」

建造隻数 1969年〜1976年(T型)

16隻

1978年〜?年(V型)

17隻

1987年(W型)

1隻

建造造船所 ペトロヴスキィ(レニングラード)

ウラジオストク

全長 59.3m
全幅 12.6m
喫水 2.4m
満載排水量 770トン
主機 M504ディーゼル・エンジン 3基

(3万馬力)、3軸

速力 32ノット
航続距離 12ノットで2500海里

30ノットで900海里

武装 <対艦ミサイル>

・SS−N−9サイレン(T、V型)3連装発射筒×2基

 全長8.84m、発射重量2953kg、

 誘導方式:更新付きオートパイロット・アクティブ

 レーダーまたはIR、推進方式:ターボジェット

 射程:110km、弾頭:500kgHEまたは核

・SS−N−2cスティックス(U型)連装発射筒×2基

・SS−N−25スイッチブレード(W型)4連装発射筒×2基

 全長4.2m、発射重量600kg

 誘導方式:慣性・アクティブレーダー

 推進方式:ターボファン

 射程:130km、弾頭:145kgHE

<対空ミサイル>

・SA−N−4ゲッコー昇降式連装発射機×1基

 全長3.15m、発射重量130kg

 誘導方式:指令、推進方式:固体ロケット

 射程:15km、弾頭:19kgHE

<砲>

・AK−257 57mm80口径連装砲×1基(T、U型)

 射程:9km、発射速度:120発/分(1門あたり)

 初速:1000m/秒、砲弾重量:2.7kg

・AK−176 76.2mm60口径連装砲×1基(V、W型)

 射程:対水上11km・対空7km、発射速度:120発/分

 初速:900m/秒、砲弾重量6.8kg

AK−630 30mmCIWS×1基(V、W型)

 射程:2.5km、発射速度:3000発/分

 初速:1000m/秒、銃身数:6門

電子兵装 <レーダー>

・ バンド・スタンド(SS−N−9管制用 T、V型)×1基

  探知距離46〜64.5km、G/Hバンド

・ バス・チルト(AK−176、AK−630射撃管制用 V、

  W型)×1基

  探知距離18〜22km、Hバンド

・ スクエア・タイ(SS−N−2c管制用 U型)×1基

  探知距離46km(大型艦)、18.5km(小型艦)

・ マフ・コブ(AK−257射撃管制用 T、U型)×1基

・ ピール・ペア(対空探索用)×1基

・ ポッポ・グループ(SA−N−4管制用)×1基

  探知距離64.5〜74km、F/H/Iバンド

乗員 約60名
使用国 ・アルジェリア(U型 3隻)

・インド(U型 3隻)

・リビア(U型 3隻)

・ロシア(T型 6隻、V型 17隻、W型 1隻)

 

<開発&設計>

ナヌチュカ級はこの種の高速艇にしては異例の重武装を誇る沿岸ミサイル

艦である。ただし、外洋での性能は低いと言われている。従来の旧ソ連ミサ

イル艇より砲兵装が多く、前部には引き込み式のSA−N−4ゲッコー対空

ミサイルを装備しているので対空防御能力は高い。主機はM504ディーゼル

エンジン3基を搭載していて、最大3万馬力の出力を発揮する。しかし、初期

の艦はM503ディーゼルエンジン3基で、出力は最大で2万4000馬力とM

504より低い数値である。そのため、速力はM504搭載艦に比べて2ノット

低下している。ナヌチュカとはNATO名称で、ロシアの子供名から来ている。

ナヌチュカ型にはいくつかのバリエーションがあり、基本となるのはSS−N

−9サイレン3連装対艦ミサイル発射機2基を主兵装とするT型である。S

S−N−9サイレンは、SS−N−2スティックスシリーズの改良型で全体的

に細長くなっており、主翼が折り畳み式になっている。なお、ミサイルの管制

にはバンド・スタンドレーダーが用いられ、最大射程は110kmである。

T型に続くナヌチュカU型は、T型に類似した輸出型で、SS−N−9シス

テムの代わりにSS−N−2cを4基装備している。そのため、ミサイル管制

用のレーダーもバンド・スタンドからスクエア・タイにダウングレードされた。

U型は、多数が旧ソ連の友好国に供与されていて、主な供与国はインド(1

976年〜1978年 3隻)、アルジェリア(1980年〜1983年 4隻)、リビア

(1981年〜1985年 4隻)などが上げられる。

T、U型に対しV型は主砲を大型化(57mm→76.2mm)したほか、後部

にガトリング機関砲2基を装備し、これに伴い新型の射撃管制レーダー(バス

・チルト)を追加した。また、V型は、艦橋を高くして、上部構造物を拡大して

いる。ちなみに、V型は現在ロシア海軍のみで使用されていて、輸出はされ

ていない。

ナヌチュカ級の最新バージョンはW型で、新型のSS−N−25スイッチブレード

対艦ミサイルを装備する。SS−N−25(ロシア名 Kh−35ウラン)は、米国

のハープーンに類似した亜音速対艦ミサイルで、「ハープーンスキー」と形容さ

れている。また、このミサイルはロシア海軍の最新鋭フリゲート艦ネウストラシ

ムイ級や、近代化改装後のクリヴァグT型、インド海軍の駆逐艦デリー級でも

搭載している。W型は現在1隻のみがロシア海軍で就役しており、艦名は「NA

KAT」と伝えられる。

 

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↑ナヌチュカU型

Nanuchka-2.jpg (21296 バイト)

↑ナヌチュカT型

 

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