Neustrashimy Class Frigate
| 建造年 | 1991年〜 |
| 完成隻数 | 1隻 |
| 全長 | 130m |
| 幅 | 15m |
| 喫水 | 4.8m |
| 基準排水量 | 3450トン |
| 満載排水量 | 4250トン |
| 主機 | COGAG方式 メインガスタービン×2 +ブースト用ガスタービン×2 |
| 出力 | 110000馬力 |
| 航続距離 | 16ノットで4500海里 |
| 速力 | 30ノット |
| 兵装 | <対空兵器> ・9M330(SA−N−9ゴーントレット) 用6連装VLS×6、搭載弾数32発 ・CADS−N−1CIWS、毎分発射速度 1万発、9M331(SA−N−11)対空 ミサイルを装備 <対艦兵器> ・Kh−35ウラン(SS−N−25スウィッチ ブレード)対艦ミサイル用4連装発射筒 ×2 <対潜兵器> ・533ミリ魚雷発射筒×6 ・SS−N−15スタリオン対潜ミサイル (魚雷発射筒から発射) ・RBU−6000 12連装対潜ロケット ×1 <砲> ・AK−100 100mm単装砲×1 |
| 電子兵装 | <対空レーダー> ・トッププレート3D探索レーダー <航法用レーダー> ・パームフロント×2 <火器管制レーダー> ・クロスソード(SS−N−9SAM用) ・カイトスクリーチB(SSM&砲用) <IFF> ・ソルトポット×2 ・ボックスバー×4 <ソナー> ・ハルマウント式アクティブソナー及び 曳航式パッシブソナーを装備 <ECM/ESM> ・フットボール×2 ・ハーフハット×2 ・ハーフカップ×4 |
| 搭載機 | Ka−27ヘリックス対潜ヘリ 1機 |
| 就役艦データ | ・NeustraShimy ・Yaroslavlmudry(建造中) ・300 Let Rossiykomy(建造中) |
本型の外観でまず目に付くのは後部上構側部にある左右3つずつ開いたハッチ
である。これは、固定式の533ミリ魚雷発射管で魚雷の他に対潜ミサイルを発射
することが可能である。この対潜ミサイルはVodopad-NK(NATO名 SS−N−
16スタリオン)と呼ばれるもので、目標海域まで飛翔し搭載している魚雷を切り離
し、後は魚雷が目標を追尾し撃沈するようになっている。Vodopad-NKはロシアの
幅広い潜水艦に搭載されており、最大射程は120km、核搭載バージョンも存在
する。
ネウストラシヌイにはNATO名 CADS−N−1「カシュタン」CIWSが装備されてい
るのが特徴である。このシステムは高性能化が進む対艦ミサイルに対抗するため
に開発された切り札で、センサーと対空ミサイル、ガトリング砲が一体となっている。
搭載するミサイルは9M311(NATO名 SA−N−11グリソン)で発射重量42kg
、誘導方式は光学指令誘導、最大射程は8kmとなっている。カシュタンシステム
では、このミサイルを左右4発ずつ計8発装備している。このミサイルの下には左右
1門ずつ30mmガトリング砲があり、こちらは近接目標用で最大射程4km、発射
速度は2門合わせて毎分1万発と極めて高いものとなっている。
システムのリアクション・タイムは6〜8秒と言われており。1分間に6コの目標に対処
できる。ちなみに、システムのロシア名はコールチク(短剣)といわれ、カシュタン(栗
の木)は輸出用で機銃のみのシステムであると言われていたが最近はカシュタンに
もミサイルが装備されていてコールチクと同一の機能を有するようになった。
<設計&開発>
ネウストラシヌイはグリヴァク級フリゲートの後継として開発、建造されたもので、一番
艦は1993年に就役しているロシア海軍の最新鋭フリゲートである。さらに、2隻が
建造されているが予算難であまり進展していないようで、そのため輸出にも力を入れ
ている。船体外版には軽合金が多用されていて、軽量化が図られている。上部構造
物にはテーパーが付けられ、ある程度ステルス性を意識した設計になっている。
主機関はメインガスタービン2基とブースト用ガスタービン2基のCOGAG方式で、速
力30ノットを発揮し、航続距離は16ノットで4500海里である。
武装は対潜用にSS−N−15スタリオン対潜ミサイル×6基または魚雷×6基を後部
構造物側面の発射管に装備し、その他にRBU−6000 12連装ロケット発射機を対
空ミサイル用VLSの後ろに装備している。RBU−6000に搭載されているロケット弾
は時限信管突きの固体推進ロケットで、重量110kg、弾頭重量25kgで水深500m
までの潜水艦に対処できる。また、RBU−6000システムには予備弾96発が用意
されている。対艦用武装はKh−35ウラン(NATO名 SS−N−25スウィッチブレー
ド)を搭載する計画である。このミサイルは西側のハープーンに類似したシースキミン
グ亜音速対艦ミサイルで、巡航時は高度15mを飛行するが、目標近くでアクティブ・
レーダーが作動し高度を3m〜5m程度まで下げて探知されるのを防ぐようになって
いる。ただし、予算不足からか未だ搭載されていない。対空武装はクリノク・個艦防御
システムとCADS−N−1カシュタンCIWSで、前者はクロス・ソード誘導レーダーと
9M330(SA−N−9ゴーントレット)対空ミサイルから成り、9M330用VLSを前甲
板100mm砲の後ろに4基装備し、搭載ミサイル数は32発である。このミサイルは
最大射程12〜15kmで、高度10m〜6000mまでの4つの目標に対処できる。
西側で言えばシースパローと同じ役割を持つと言える。砲はAK−100 100ミリ単
装砲1基と、前述の近接防御用のCADS−N−1CIWSを2基装備する。このAK−
100は最大射程20kmで毎分発射速度は60発と高い数値になっている。このため、
砲身は水冷式に冷却されており、砲身の下に水冷用のチューブが通っている。
後部はヘリ甲板になっていて、カモフKa−27ヘリックス対潜ヘリ1機を搭載する。
このヘリコプターは深度500メートルまでの潜水艦を破壊でき、航続距離は200km
で波浪状態5までなら発着できるとされる。
ネウストラシヌイ級は新世代のフリゲートにふさわしい対空/対艦/対潜攻撃能力を
有しているが、予算不足のため1隻しか完成していない。2番艦及び3番艦も起工され
ており、2番艦は1992年、3番艦は1994年に完成の予定であったが、未だ完成の
見込みが立っていない。このままでは、1隻のみで建造が中止になる可能性もある。



↑Kh−35ウラン(SS−N−25スウィッチブレード)対艦ミサイル