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ミコヤンミグ21フィッシュベット

Mig-21 fishbed

名称 ミコヤンMig−21

NATO名 「フィッシュベット」

       「モンゴル」

形式 単座他用途戦闘機及び複座実用練習機
翼幅 7.15m
翼面積 34平方メートル
全長 17.56m
全高 4.10m
水平尾翼幅 3.70m
総重量 9.4トン
平均重量 7.3トン
自重量 5.2トン
空虚重量 5843kg
最大外部兵装搭載量 1500kg(3307ポンド)
エンジン ツマンスキー R−13

推力 6.6トン×1

最大離陸重量 9800kg
最大翼面荷重 426.0kg/平方メートル
最大推力荷重 151.4kg/kN
翼面推力 194kg/平方メートル
最大水平速度 (高度11000以上) マッハ2.05=1175kt(2175km/h)

(低高度)       マッハ1.6=701kt(1300km/h)

着陸速度 146kt(270km/h)
実用上昇限度 約15250m(50000ft)
離陸滑走距離 800m
着陸滑走距離 550m
最大上昇率 6400m/min
航続距離 (増槽装着時) 1850km

(内部燃料タンク満載時) 1100km

原型初飛行 1956年6月
主な配備国 <ヨーロッパ地域>

ロシア(280機)

ベラルーシ(12機)

ウクライナ(220機)

チェコ及びスロバキア(配備数不明)

ドイツ(230機)

ブルガリア(110機)

フィンランド(20機)

ハンガリー(100機)

ポーランド(250機)

ルーマニア(200機)

ユーゴスラビア(120機)

<アジア地域>

インド(500機)

北朝鮮(120機)

アフガニスタン(90機)

バングラディシュ(15機)

カンボジア(15機)

ラオス(28機)

ベトナム(120機)

モンゴル(少数)

<中東地域>

シリア(200機)

イラク(配備数不明)

イエメン(50機)

エジプト(110機)

リビア(45機)

<アフリカ地域>

アルジェリア(90機)

アンゴラ(40機)

ブルキナファソ(7機)

コンゴ(12機)

エチオピア(35機)

ギニア(少数)

マダカスカル(少数)

マリ(少数)

モザンビーク(40機)

ナイジェリア(20機)

ソマリア(少数)

スーダン(20機)

ザンビア(20機)

<カリブ地域>

キューバ(80機)

注:データはMig−21MF

 

<計画>

開発は、1953年秋に出された短距離迎撃機要求に会うように開始された。後退角主翼機やデルタ翼機の

試作機による飛行試験の結果、尾翼付きデルタ翼構成が、1956年末に量産期の仕様として選定された。

前量産型試作機Ye−6は、1957年末に初飛行した。Mig−21の生産は1958年に承認され、その年の終わり

から引き渡しが始められた。

爆弾搭載量はわずかだが、運動性はすばらしく中東、インド、アフリカ、東欧などの30ヵ国以上で使われた。

主翼はセミデルタ、尾翼はオールフライングタイプで、構造は簡単、きわめて安価である。

ベトナム戦争ではヘビー級のアメリカ製戦闘機F−4、F−105相手に苦戦している。

また機体が小さいため容積に余裕が無く、大出力のレーダーは搭載できない。

誕生以来40年以上もたち生産は終了しているが、中国では成都航空機社(CAC)と貴州航空機産業(GAIC)

により発展型がF−7としていまだに生産が続けられている。ロシアもまた近代化したMF型が作られ、この

MiG−21ファミリーの総製造数は1万5000機を突破しそうである。したがってもっとも大量に作られ、もっとも

永く使われたジェット戦闘機という名誉を、このMiG−21が獲得することは間違いない。最終的にこの戦闘機

は2020年頃まで現役にとどまるはずである。

 

<設計の特徴>

翼端を切り落とした小型のデルタ主翼を中間に配置し、水平安定版を持つ。胴体は、円形断面に張り出し式で

ドーチル・スパインが取り付けられている。空気取り入れ口は機首部胴体中央にある。尾翼は後退角が

付けられていて、大面積の垂直安定版とベントラル・フィンがある。主翼は、付け根で2度の下反角があり、

取り付け角0度、翼厚/翼弦比は、付け根で約5%、翼端で4.2%。前縁後退角は57度で、前縁キャンパーは

無い。

 

<飛行操縦装置>

マニュアル作動で、ピッチ及びロール操縦には自動安定化機構が盛り込まれている。補助翼は油圧ブーストで

し、油圧作動の後縁フラップには吹き出しが行われている。

主翼前縁部下に当たる胴体両脇には、前方ヒンジ型のエアブレーキが付いている。さらに、第3の前方ヒンジ型の

エアブレーキが、胴体下面ベントラル・フィンの前方にある。エアブレーキはいずれも油圧で動く。

方向舵と全遊動式の水平安定版は油圧ブースト作動で、様々な高度と速度の組み合わせに対応できるよう、

2つのギア比が用意されている。水平安定版トリム・スイッチは操縦棒にあり、スプリング・タグは無い。

 

<構造>

全金属製。主翼は2本の主桁と補助桁を持つ。セミモノコック構造の胴体には、操縦ブッシュ・ロードを走らせる

ためのスパインが胴体背部にあり、電子機器、一点給油口、燃料タンクなどを内部に収めている。

胴体上部と主翼下面にある張り出しフェアリングは、主脚格納用。

 

<降着装置>

油圧引き込み式の3脚で、各脚とも単車輪。引き込み時には胴体内の収納部に格納される。前脚は操向機能が

無く、前方引き込み式で、タイヤ寸法は500×180mm。内側に引き込まれる主脚は、垂直に胴体内に収納

される。

タイヤ寸法は600×200mm、圧は7.93バールで、芝生滑走路からでも通常の運用が行えるように

なっている。全脚に、圧縮空気ボトルから供給される空気で作動する、ニューマチック・ディスク・ブレーキが

付いている。操向は、主脚のブレーキ作動で行う。脚下げ時には、降着装置扉は開いたままである。

方向舵基部のコーン型フェアリングに、制動傘を収納している。

 

<発動機>

ツマンスキーR−13−300ターボジェットエンジン×1

ドライ推力 41.55kN

アフターバーナー推力 64.73kN

 

燃料タンクは胴体内と両主翼にあって、合計容量は2600リットルであり、このうち1800リットルが低速飛行時の

重心位置限界内で使用可能。容量490リットルまたは800リットルの整形された増槽胴体下パイロンに、

あるいは主翼下外側パイロンに490リットルの増槽を2本携行することも可能。

後部胴体の降着装置扉後方には、投棄可能な2基の固体燃料JATO(ジェット補助離陸)ロケットを装着

することもできる。

 

<仕様>

パイロット1名で、ゼロ/ゼロ射出座席に座り、座席頂部にはスプリング荷重アームが付いていて、フードが

閉じている間は座席が作動しない機構になっている。キャノピーは右横開きで、小さなバックミラーが付けられて

いる。風防は、防弾型平板風防。機内は空調されている。また、コックピットの前後には装甲板が取り付けられて

いる。

 

<電子機器>

探査/追跡レーダー NATO名 「ジェイ・バード」

探索距離 10.8nm

空気取り入れ口内中央に装備。

VOR(超短波全方向式無線標識) 航法装置

VOR局から車輪のスポークのように放射される指向性

のビームによって自機の位置を確認する

ARC自動無線コンパス  
IFF(敵味方識別装置)  
シレナ3レーダー警戒システム 機体の前後45度の範囲で指示が行われる。
ジャイロ式照準装置 荷重2.75Gまでは精度を保つ。
遠隔式中央ジャイロ・プラットフォーム姿勢及び

方位指示器

完全な盲目計器飛行が可能

 

<兵装>

K−13赤外線誘導空対空ミサイル 短距離格闘用、射程3km

NATO名 「AA−2D アトール」

迎撃任務時の4ヶ所の標準的なステ−ションのち、

内側のパイロンに2発を装備。

R−13セミアクティブ・レーダー誘導空対空ミサイル 短距離用、射程8km

NATO名 「AA−2C アトール」

別名「Advanced Atoll」

外側パイロンに2発を装備

UV−16−57ロケット弾ポット ポットには57mmロケット弾16発収容

対地攻撃時に×4を搭載可能

S−24空対地ロケット弾 240mmロケット弾4発を装備可能
500kg、250kg爆弾 各2発を装備可能
Gsh−23 23mm2砲身機関砲 携行弾数200発

発射速度 57発/秒

 

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