Mig29 fulcrum
| 名称 | ミコヤンMIG−29 NATOコード名: ファルクラム インド空軍名称: バーズ |
| 形式 | 攻撃能力を持つ全天候単座対航空機戦闘及び 複座戦闘訓練機 |
| 主翼幅 | 11.33m |
| 翼弦長 | (主翼中心線) 5.53m (主翼端) 1.27m |
| 主翼アスペクト比 | 3.5 |
| 全長(ピトー管を含む) | 17.32m |
| 全高 | 4.73m |
| 水平尾翼長 | 7.78m |
| 運用重量 | 109000kg |
| 総重量 | 18トン |
| 平均重量 | 14.5トン |
| エンジン | クリモフ/サルキソフ RD−33ターボファンエンジン 推力8.3トン×2 層推力 16.6トン |
| 最大兵装重量 | 3000kg |
| 最大燃料重量 | 4840kg |
| 通常離陸重量(迎撃) | 15240kg |
| 最大離陸重量 | 18500kg |
| 最大翼面荷重 | 486.8kg/平方メートル |
| 翼面推力 | 437kg/平方メートル |
| 最大推力荷重 | 113.6kg/kN |
| 推力重量比 | 1.14 |
| 最大水平速度 | (高高度) マッハ2.3 (海面高度) マッハ1.06 |
| 海面上昇率 | 19800m/min |
| 実用上昇限度 | 17000m |
| 航続距離 | (最大機内燃料) 810nm(1500km) (胴体下増槽搭載時) 1133nm(2100km) |
| 荷重制限 | (マッハ0.85以上) 7G (マッハ0.85未満) 9G |
| 離陸滑走距離 | 260m |
| 着陸滑走距離 | 600m |
| 原型初飛行 | 1977年10月 |
| 主な配備国 | ロシア(380機) ベラルーシ(48機) モルドバ(25機) トルクメニスタン(40機) ウクライナ(200機) ウズベキスタン(100機) ドイツ(20機) ブルガリア(20機) ポーランド(14機) ルーマニア(12機) ユーゴスラビア(15機) インド(80機) 朝鮮民主主義人民共和国(40機) シリア(20機) イラン(30機) イラク(保有しているようだが、配備数は不明) キューバ(12機) |
| RCS(レーダー反射面積) | 5平方メートル |
<計画>
技術指定書(提案要求書)は1972年に出され、MIG−21,MIG−23,Su−15,Su−17に代わる
戦術機とされ、1970年代に出現した西側の戦闘機F−14、F−15、F−16、F/A−18に対抗すべく登場し、
同時に初期発注も行われた。
詳細設計は1974年に開始され、試作機14機が製造されて、その初号機は1977年10月5日から飛行
試験を行った。
1977年11月にはアメリカの偵察衛星が、ラメンスコイェ飛行試験センターでの写真を撮影し、西側では
「Ram−L」という誓定的な呼称を付けた。
試作2号機は、1978年5月に初飛行。試作2号機と4号機はエンジン火災で失われた。主要な設計変更の
後、1982年に量産が開始され、1984年に前線航空部隊への引き渡しが始まり、1985年に実戦態勢に
入った。
西側での細かな研究は1985年7月の、フィンランドでのデモンストレーション・チームの飛来以降に行われ
るようになった。基本型MIG−29戦闘機の量産はモスクワ航空機生産グループ(MAPO)により、そして
MIG−29UB戦闘訓練型はニズニ−・ノボグラードで行われ、CIS空軍向けの生産は完了したが、輸出用の
製造が続けられている。
MIG−29の輸出は、本国での本機の地位よりも高く、15ヵ国にユーザーを持つまでとなっtろり、総生産数は
2000機以上といわれる。また、旧東側だけでなく、西側諸国でも本機を次期戦闘機として候補に加える国は
少なくない。
<設計の特徴>
後退角付き主翼を低翼に配置し、大きなオ−ジ−主翼付け根前縁延長(LERX)が延びて、胴体発生揚力を
得ている2枚の垂直安定板は、ウェッジ型取り入れ口を持ち離し配置されたエンジンの外園のブームに
取り付けられている。
空気取り入れ口には、前脚の伸び縮みに連動して開閉する扉が付いていて、離着陸時の異物吸入を避ける
ようになっている。両取り入れ口上部とLERX外板の間の隙間は、境界層制御のために設けられている。
機首には大型のパルスドップラー式のN−019レーダーが搭載されており、探知距離は約100kmといわれて
いる。ウインドシールド右前方には赤外線探知装置が取り付けられている。ウインドシールド部分は、今までの
ソビエト機のイメージである太いフレームから極端に細くなり、視界の向上に役立っている。ただ、同時代の
アメリカ戦闘機に比べると下方、後方視界は譲ることとなるだろう。
コックピットはHUDを搭載しているが、計器類などはアナログ式のものが目立つ。現在はRTR方式に改修され
つつあるようだが、輸出型などでは同様のシステムは搭載されていないようだ。
火器管制およびミッション・コンピューターは、レーザー測距および赤外線探索/追跡センサーやレーダーと
リンクし、ヘルメット装着型の目標指示器に結ばれている。
レーダーは、10目標を同時に追跡できる能力を持つ。目標に対して、探知されやすいレーダーや無線信号
を出さずに接近し捕捉することができる。維持旋回率はこれまでのソ連製戦闘機に比べて格段に向上した。
推力重量比は1を越え、迎え角の従来の戦闘機に比べ少なくとも70%大きくなっている。安定したフラット・
スピンや通常のスピンには入り難く、入っても操縦装置を離すとすぐに回復する。
主翼は前縁後退角がLERX部で73度30分、外翼部で42度になっており、約2度の下反角を持つ。
垂直安定板は、6度外側に傾けられている。後退角は、垂直安定板が47度30分、水平安定板が約50度。
ほんらいMiG−29は、局地的な制空戦闘機ということもあり、優れた機動性と運動性を備えているが、機体内
の燃料搭載量はすくなく、戦闘行動半径も短くなっている。搭載エンジンはあらたに開発されたクリモフRD−33
ターボファン・エンジンを2基もつが、アフターバーナー使用時で約8000kgという推力は、西側のそれ以上のもの
となっている。
設計寿命は、2500飛行時間。
<構造>
重量ベースで、機体はフレームの約7%に複合材料が使われている。それ以外は、アルミ−リチウム合金を
含む金属素材。主翼構造のフラップ、補助翼垂直安定板は、カーボンファーバー外板でハニカム構造。
水平安定板は約65%がアルミ合金で、残りはカーボンファイバー製。胴体は全金属のセミモノコック構造で
コックピット側方部後ろがきついテーパーを付けて削り落とされていて、オージー型の電波透過材先端コーン
がある。
機首の両脇に付けられている小さなボルテックス・ジェネレーターは、25度以上の迎え角時にエルロン・
リバーサルに入る傾向をうち消すのに一役かっている。
尾翼は、エンジンナセルに沿って細く伸ばされたブームに付けられている。
<降着装置>
ハイドロマッシュ製引き込み脚で、主脚は単車輪、前脚は二重タイヤ。主脚は90度上がって脚柱を平らに
して、前方に持ち上げて主翼付け根に格納される。前脚は、脚柱にオレオがあり、後方に持ち上げて
エンジン空気取り入れ口の間に収められる。
脚の上げ下げは油圧で行われ、緊急時展張機構が付いている。前脚はタキシング、離陸、着陸時には左右
各8度、舗装された路面での遅い走行時には左右各30度の範囲で転向が可能(コックピットにセレクターが
ある)。
<各タイプ>
・MiG−29A: 単座の基本モデル
・MiG−29UB: 複座の練習機型
・MiG−29S: 搭載電子機器を強化したタイプ
・MiG−29M: 電子システムの強化とフライ・バイ・ワイヤ搭載モデル
・MiG−29K: 脚まわりの強化と主翼の折りたたみ機構を採用した空母搭載を想定して作られたモデル
<発動機>
ドライ推力 49.4kN
アフターバーナー推力 54.8kN〜81.4kN
クリモフ/サルキソフ RD−33ターボファン2基
エンジンダクトは約9度傾けて取り付けられており、ウェッジ型取り入れ口はLERX下にあって、先端が
約35度後方に切り取られている。多セグメントの取り入れ口システムになっていて、上方ヒンジの扉(非常
多数の小さな穴を持つ)が各取り入れ口にあり、離着陸時には閉じられて、異物や氷、雪などの吸い込みを
避けている。この場合、各エンジンへの空気は、LERX上面にあるルーバ−とダクトを閉じている扉の小穴
から供給されている。基本型の「ファルクラムA」では、両主翼内側内と主翼と胴体間に4個の燃料タンクが
あり、合計容量は4365リットルとなっている。
<仕様>
パイロット1名で、10度リクライニングしたK−36DMゼロ/ゼロ射出座席に座る。
高く配置されたコックピットは後方ヒンジのブリスタ−・キャノピーで覆われている。きつく傾けられた1枚の
風防は、曲面化されている。
後方を見るために、3個のバックミラーが付いている。
<電子機器>
| RF−29コヒーレント型パルス・トップラー ルックダウン/シュートダウン捕捉レーダー |
NATO名「スロット・バッグ」 探査距離54nm、追跡距離38nm 上方60度、下方35度、左右各67度の範囲で目標 の追跡が可能。 レーザー測距機能も有する。 |
| 赤外線探索/追跡センサ− | 風防前方に装備する。 戦闘機目標を8nmの距離で追跡できる。 使用しない場合は取り外し式のフェアエリングで カバーされる。 |
| R−862通信無線機 | |
| ARK−19方向探知装置 | |
| 慣性航法装置 | |
| SRO−2 IFFトランスポンダ− | NATO名「オッド・ロッズ」 |
| RXZ−15質問装置 | |
| シレナ−3 360度レーダー警戒システム | シレナ−3のセンサ−は、LERX、主翼端、 左垂直尾翼にある。 |
| SO−59 ECMシステム | アンテナは、両LERXの電波透過フェアリング部に 装備されている。 |
| ヘッドアップディスプレー(HUD) | |
| 照準機外照準及び空対空ミサイル用のヘルメット 装着型目標指示システム |
<兵装>
| R−60MK赤外線誘導空対空ミサイル | 格闘戦用、射程5km NATO名 AA−8「エイフィド」 搭載数6発、またはR−60MK4発とR−27R1を 2発を主翼下3ヶ所ずつのパイロンに搭載する。 |
| R−27R1セミアクティブレーダー誘導空対空ミサイル | 中距離用、射程50km NATO名 AA−10「アラモ」 搭載数は上記の通り。 |
| R−73E赤外線誘導空対空ミサイル | 中距離及び格闘戦用、射程20km NATO名 AA−11「アーチャー」 |
| FAB−250爆弾 | |
| KMGU−2小爆弾ディスペンサー | |
| 85mm、130mm、240mm各種ロケット弾 | |
| Gsh−301 30mm機関砲 | 左主翼付け根のLERXに1門を固定装備 携行弾数150発 毎秒発射速度30発 |


