| Development & History 開発
2001年4月、ロシア海軍のクロエドフ司令官は、新型フリゲイト艦「プロジェクト2038.0ステレグスチイ」の建造開始を発表した。この新型フリゲイトは、元々2000年3月にプーチン大統領が承認した「2010年までのロシア連邦海軍行動基本方針」に基づいて計画されたもので、哨戒・対潜・護衛などを目的としたグリシャ級の後継となる沿海用の多目的警備艦を目指している。
本級の開発設計はフリゲイトや警備艦の経験が豊富なアルマズ設計局が担当し、1番艦は2001年12月にサンクトペテルブルクの北方造船所で起工され、2番艦は2004年5月に起工された。1番艦は2005年に就役予定で、2010年までに5隻程度がロシア海軍に配備されるだろう。
最終的には国境警備庁向けと合わせて20隻以上の建造が見込まれており、21世紀のロシア海軍を担う貴重な水上戦闘艦戦力となる見込みだ。
設計
ステレグスチイ級は以下のようなコンセプトに基づいて開発された。
・ 10000マイル以上の航続距離を持つこと
・ 60日以上の行動が可能なこと
・ 航空機や艦船を監視するための高度な電子機器を搭載すること
・ 臨検のための小型ボートを搭載可能なこと
・ 領海侵犯船に対する適切な火器の搭載
・ 領海侵犯船を20〜25ノットで追跡可能なこと
・ 不法操業による漁具等を回収し内部に収容するスペースがあること
このような多様の任務に対応するため、本級には主砲として100mm単装砲×1基、対空砲として最新式のハイブリッド型CIWS CADS−N−1×1基、AK−630の改良型AK−630MCIWS×2基、対艦用にSS−N−25スイッチブレード亜音速対艦ミサイル(これは超音速のSS−N−26に変更される可能性もある)、対潜用に324mm短魚雷発射管×2門と対艦・対空・対潜兵装をバランスよく搭載している。また、後部にヘリコプター1機を搭載することができる。
主砲の100mm砲は、A−190−5P−10と呼ばれる新型砲で、射程20km、最大射高12km(有効射高5km)、マウント重量15トンと軽量化されているのが特徴だ。もちろん、船体のステルス化と合わせて砲のシールドもステルス化されている。
排水量は2000トンで、全長100m、船体はステルス性をかなり意識して、そのデザイン今までのロシア艦とは一線を画している。また、レーダー吸収材をコーティングして、RCSを抑えている他、赤外線放射も最小に抑えるように工夫が凝らされているといわれる。
水線下の形状も大幅に見直され、水中抵抗は従来の25%減となり、従来より低出力で所要の速力を得る事が可能になった。おかげで、本級は余った機関のスペースを弾薬の搭載増などに当てる事ができた。
搭載する電子機器も戦闘情報指揮システムをはじめ最新のもので、自動化が推し進められている。
Variants
船体構造はモジュール化が進んでいて、その船体規模や武装はかなり柔軟に変更できるようになっている。ロシアは本級の輸出にも期待をかけて、様々なバリエーションの提案を行っている。それが功を奏したのか、本級のタイプの1つのXX−1型のベトナムへの輸出が決まった。
ベトナムへの輸出が決まったXXI−1型は、対艦ミサイルをSS−N−27の輸出モデルクラブNに変更し、対空ミサイルとしてより強力な射程12kmのクリノク艦対空ミサイル(SA−N−9対空ミサイルの改良型)を搭載したモデルである。
XXI−2型
XX−1型のクリノクSAMをより射程の長いエリアディフェンス用のリフMに変えた艦隊防空タイプ。
XXI−3型
XXI−1型と兵装は同じに、低出力ガスタービンエンジン×2基にして生産性と経済性を向上したエコノミーバージョン。
XXI−4型
対艦ミサイルを搭載しない国境警備庁向けのモデル。
建造艦データ
| No |
艦名 |
造船所 |
起工 |
進水 |
就役 |
| 1 |
ステレグスチイ |
SY190 |
2001/12/21 |
|
2005予定 |
| 2 |
ソーブラジテルヌイ |
SY190 |
2003/5/20 |
|
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SY190=北方造船所 所在地:サンクトペテルブルク

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