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ロメオ級潜水艦

Romeo Class

 

Specifications

形式 哨戒潜水艦
名称 プロジェクト633

NATOコードネーム「ロメオ」

建造造船所 クラスノエ・ソルモヴォ造船所

(第112造船所・旧ゴーリキー市)

建造期間 1959年〜1964年
建造隻数 22隻
全長 77m
6.7m
喫水 4.9m
水上排水量 1330トン
水中排水量 1700トン
主機 ディーゼル・エレクトリック

37−Dディーゼル機関×2基

PG−101モーター×2基

低速用PG−103Kモーター×2基

2軸推進

出力 水上4000馬力・水中2700馬力
速力 水上: 15.5ノット

水中: 13ノット

兵装 <魚雷>

・533mm魚雷発射管×6門(艦首)

・533mm魚雷発射管×2門(艦尾)

 魚雷搭載数14本

レーダー スヌープ・プレート
ソナー ・MG−200アルクティカ-M

 アクティブソナー

・MG−10フェニックスM

 パッシブソナー

乗員 約55名
    

 

Development & History

<開発>

ロメオ級潜水艦はウイスキー級を拡大改良した後継艦である。当初、ロメオ級はケベック

級で採用された過酸化水素機関を採用する予定であったが、この過酸化水素機関は信

頼性が低く、すぐにとても実用に耐えうる物では無いことが判明したため、従来のディーゼ

ル機関を搭載することになった。

ロメオ級の1番艦は1957年11月22日に起工され、1958年5月30日に進水、1959

年11月26日に就役した。以後、1964年までに22隻が完成し、数多くの国に供与・輸出

された。ソ連本国では1987年に全て退役したが、供与された国の一部では現在も任務

に就いている。

 

<設計>

ロメオ級潜水艦の船体構造は複殻式で、内部は1:前部魚雷室、2:居住区、3:司令室、

4:機関室、5:電動機室、6:後部魚雷室の区画に分かれている。機関は37−Dディーゼ

ル機関(2000軸馬力)×2基、2軸推進で、基本的な配置はウイスキー級潜水艦の物を

踏襲している。また、実際に装備されたことは無いが、初期に建造された艦は、前部甲板

に砲を搭載するための強度を有しており、これは中国で建造されたライセンス生産バージ

ョンのプロジェクト033型でもそのまま維持された。

前部乾舷はウイスキー級よりも多少高くなり、上部にMG−10フェニックス−M型ソナー

およびMG−200アルクティカ−Mアクティブ捜索ソナーを装備している。火器管制装置

はレニングラードと呼ばれ、MG−200ソナーによって得られた目標情報を利用する。

レニングラード火器管制装置は第二次世界大戦中に米国が使用していたTDCシステム

を模造したものと言われるが、このシステムはロシアの潜水艦が装備した始めての火器

管制装置であった。その他、ロメオ級では艦橋にMG−23スヴィート−M逆探知ソナーを

セイルに装備している。これらの新型センサー類のおかげで、ロメオ級はウイスキー級と

比べて大幅に戦闘力が向上した。ただし、同世代の西側の潜水艦が搭載するセンサー類

よりは性能が劣った。また、音響面・静粛性においても、より大型のフォックストロット級よ

りは静かだが、同世代の西側潜水艦よりは騒音が大きい。

セイル形状は前縁上部が前方に張り出した独特の形状で、中央部にシュノーケル給機筒

支基が突き出ている。

 

<武装>

533mm魚雷発射管を前部に6基、後部に2基装備し、最大で14本の魚雷を搭載する

ことができる。また、魚雷の代わりに最大28発の機雷を搭載することも可能である。

 

<生産>

ロメオ級はズールー級に引き続いてゴルキー造船所で22隻建造された。当初500隻あ

まりを建造する計画がわずか22隻に縮小されたのは、当時実現の目処がついた原子力

推進艦の建造に重点が移されたためと言われる。また、1960年代後期からエジプト、

ブルガリアなどの友好国に逐次引き渡され、中国および北朝鮮では自国でライセンス生

産も行われ、中国では100隻以上建造された。なお、中国で現在も建造が続いている

明級潜水艦も実質的にはロメオ級の改良型であると言われている。ロメオ級が供与され

たのは以下の国々である。

□アルジェリア: 2隻(1982年〜1983年)

□ブルガリア: 2隻(1971年〜1972年)

□エジプト: 6隻(1966年〜1969年)

□シリア: 2隻(1985年)

なお、上記のソ連製に加えて中国製のロメオ級潜水艦がエジプトと北朝鮮に輸出されて

いる。

 

Variants

○プロジェクト633A: SS−N−2Aスティックス対艦ミサイルを4発、艦橋部に搭載した

               ミサイル潜水艦だが、量産されなかった。しかし、後に設計図が

               中国に渡り、プロジェクト033G武漢級として量産された。

○プロジェクト633B: SS−N−3シャドック長距離対艦ミサイルを搭載する計画だった

               ミサイル潜水艦。量産されず。

○プロジェクト033:  中国で生産された型。

○プロジェクト033G武漢: SS−N−2Aスティックス対艦ミサイルを4発装備するミサイ

                  ル潜水艦。本国旧ソ連で量産に移されなかったプロジェクト

                  633Aを中国で生産したもの。

 

Status

建造終了

<保有国>

□エジプト(4隻・中国製)  

□シリア(3隻・ソ連製)  

□ブルガリア(2隻・ソ連製)

□中国(37隻・中国製・武漢級ミサイル潜水艦を含む)  

□北朝鮮(22隻・北朝鮮製+中国製)

 

 

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