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885型ヤーセン/セヴェロドヴィンスク級原子力攻撃潜水艦
 

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Specifications

形式 原子力攻撃潜水艦(SSN)
計画番号・名称 プロジェクト885 ヤーセン(Yasen)

1番艦名: セベロドビンスク(Severodvinsk)

全長 120m
全幅 15m
喫水 10m
水中排水量 11800トン
水上排水量 9500トン
予備浮力 37%
推進機関 OK−650B(KPM)加圧水型原子炉×1基

蒸気タービン×2基、 7翼1軸推進

出力 43500馬力
速力 水中:31ノット 水上:19ノット
最大潜航深度 600m
乗員 85名(うち士官35名)

 

Armament

□ スペック
□ 開発
□ 設計
□ 武装
□ 建造艦データ
   
     
  
   
   

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巡航ミサイル SS−NX−26発射筒×8基

搭載巡航ミサイル数24本

魚雷 533mm魚雷発射管×8門

搭載魚雷数30本

 

Development & History

開発

 885型ヤーセン級は、1993年以来1番艦セヴェロドヴィンスクの建造が始まっている、第4世代の新世代他用途攻撃原潜である。

 ソ連では1977年ごろから第4世代の攻撃原潜のコンセプトを研究し始めたが、この過程でSSN(攻撃原潜)、SSGN(巡航ミサイル原潜)の従来のソ連の2つの潜水艦の流れを統合した、SSN(攻撃原潜)とSSGN(巡航ミサイル原潜)の機能を兼ねる多目的潜水艦の開発・建造が決定され、1985年に建造計画が政府によって承認された。

 その後、ソ連崩壊の混乱を経て、1993年12月に1番艦セヴェロドヴィンスクが起工された。これまで少なくとも6〜7隻の建造が計画され、すでに3隻までが起工されている。

 しかし、1990年代のロシア経済の不振の影響で、予算事情が悪化、セヴォロドヴィンスクの造船所でも、財政危機で労働者への賃金の未払い問題が起きた。その影響で、1998年の就役を目指して1993年から建造が続いている1番艦は、現在も建造中である。一時は、就役自体が危ぶまれたが、最近のロシア経済の好調と軍事予算の拡大で工事が続けられ、1番艦は2006年に就役予定である。また、経済の好調さとプーチン政権下で海軍の重要性が見直されていることもあって、現在工事の進展率10〜15パーセントの2番艦・3番艦についても今後工事が進展するものと思われる。

 

設計

 複殻式の船体形状は魚雷型となるうえ前後に長いセイルが船体上前方寄りに位置するなど、イメージがこれまでのSSNから大きく変わるものになりそうだ。なお、セイル内には乗員全員を収容できるレスキュー・チャンバーが搭載される。排水量は水上9500トン、水中11800トンと世界最大級で乗員数は85名である。

 885型ヤーセン級の主機関は、195メガワットの第4世代の原子炉であるOK650−B(KPM)で、炉心と1次冷却系を含めたシステム全体がただ1ブロックで構成され、信頼性と安全性が向上し、いっそうの自動化が図られている。ヤーセン級はこの原子炉と2基のタービンからなり、出力43500馬力で1本の推進軸を駆動し、水中最高速力31ノットを得る。また、補助機関として補助推進モーター(560馬力)2基とその発電機(DG−300型ディーゼル発電機)1基を装備しており、発電機の搭載燃料は10日分である。

 ソーナー・システムは、1980年代中期から開発が始まり、1990年代後半に完成したルビン設計局の第4世代のソーナー・システム「MGK−700アヤクス」である。ヤーセン級のアヤクスは、艦首アクティブ/パッシブ両用大型球状ソーナーと、船体側面パッシブ・ソーナー・アレイ、曳航式パッシブ・ソーナー・アレイから成る。アヤクス・システムは多目標同時分析・追跡機能を備え、その探知距離は900kmに達すると言われる。さらに、アクラ級のシステムから発展したツカン航跡自動追尾システムを装備し、このシステムは3日前の航跡も探知できる。

 船体は全長120メートル、幅15メートル、喫水10メートルとかなり大型だが、水測システムと搭載兵装が最新のものになるのは間違いなく、性能面でもアクラU型からどの程度進歩したものになるかが注目されるところだ。一説にはアメリカのロサンゼルス改型よりもいっそう静粛性が増して、アメリカのシーウルフ級と同程度と言われる。また、静粛性の高いポンプジェット推進を採用するとの情報もあり、その場合はシーウルフ級を凌ぐ静粛性を達成することができるだろう。

 

武装

 魚雷発射管は533mm×8門で、艦首に大型のソナーを装備するため、船体中央部に装備されている。各種の誘導魚雷と対潜ロケット兵器はこれらの発射管室に搭載され、その総数は30発までとされている。

 本級で特徴的なことは、セイル後方の船体内に左右合計8本のミサイル発射筒が約20度の傾斜をつけて装備されることで、ここには1基の発射筒に対して3発の西側のハープーンに類似するSS−NX−26(ロシア名「P−100型オニクス」)対艦ミサイルが搭載されることになっている。SS−NX−26は全長8m、直径0.7m、発射重量3000kg、弾頭重量200ないし250kg、最大射程300km(低高度のみの飛行では120km)、最大速力マッハ2.6の超音速対艦ミサイルで、1983年に開発が始まり、1998年に制式化された。

 また、対潜ミサイルとして新世代のSS−N−27(ロシア名「91RE1」)対潜ミサイルを搭載する。この91RE1ミサイルは、533mm魚雷発射管から発射され、最大射程は深度50mからの発射で50kmである。ミサイルの弾頭は、直径355mm、全長3.2m、重量450kg、弾頭重量76kgのAPR−3ME型魚雷で、終末誘導範囲2km、最大速力58ノットの性能を持つ。この魚雷の特徴は、極めて隠密性が高いことで、目標の捜索中は無音で目標発見後に58ノットもの高速で突入するため、目標は回避する間が無い。

 

建造艦データ

No 艦名 造船所 起工 進水 就役
1 セヴェロドヴィンスク SY402 1993/12/28

1995

2006予定
2   SY402

1996/10

   
3   SY402 1998/01    

SY402=セヴェロドヴィンスク(第402造船所) 所在地:アルハンゲリスク北方

 

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AD2004/04/19 Update