スコーリィ級駆逐艦Skory Class |
||||||||||||||||||||||||||||||||
|
||||||||||||||||||||||||||||||||
| <開発&設計> スコーリィ級は第2次世界大戦後に建造された旧ソ連最初の駆逐艦である。本級は戦 前計画のオグネヴォイ級(1番艦は1939年に起工されたが、1943年まで完成しなか った)をベースに開発されたが、戦後に入手したドイツ艦のいくつかの特性を導入し、オ グネヴォイ級よりも魚雷数と対空砲を増やしてその作戦能力を高めた。また、排水量は 約3100トンと、オグネヴォイ級よりもやや大型化されて航洋性が改善されている。 スコーリィ級は1940年代後半から1950年代前期に70隻が就役し、エジプトやインド ネシアなどに20隻近く引き渡された。本国でも近代化改装を施し、1980年代中期に はなお20隻余りが在籍(ほとんど予備役)し、一部が定期的に訓練に使用されていたが 現在は全て退役した。
<兵装> 原型の兵装は130mm50口径連装砲2基、85mm50口径連装対空砲1基、37mm 63口径機関砲単装7または連装4基、533mm5連装魚雷発射管2基で、もっぱら水上 戦闘を考慮した戦前思想の駆逐艦であった。また、主砲は両用目的に使用するにはエレ ベーターの給弾能力が不足している。
<電子兵装> 原型では艦橋上部にフォア・アイズ光学式射撃照準装置(改型では撤去)、後部には小 型のシリンダー・ヘッド照準装置がある。これらの旧式な照準装置は後に建造された駆 逐艦などには搭載されていない。改型8隻では、第2格子マストにスリム・ネット・レーダー を装備しており、艦型を区別するのは容易である。
<改装> 1958年に近代化改装計画が開始されたが、結局実際に改修されたのは8隻だけであ った。その原因は費用と、造船所の収容能力が新型艦建造の為に不足していたためだ と推測される。主な改装工事は、レーダーの近代化、前部魚雷発射管位置への甲板室 の設置、初期対空兵装に代えて57mm機関砲の装備であった。なお、近代化改装が施 されなかった艦の一部には1970年代初期に25mm機関砲が増設された。
↑スコーリィ級駆逐艦原型
|