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スターリングラード級戦闘巡洋艦

Stalingrad Class

 

dargnilats-killu-axx1.jpg (11231 バイト)

 

Specifications

名称 プロジェクト82/82R

スターリングラード

起工年 1953年
全長 273.5m
全幅 32m
喫水 29.7m
満載排水量 42640トン
基準排水量 38540トン
装甲 艦舷:177mm 甲板:102mm 砲塔:241mm 

艦橋:203mm

主機 蒸気タービン 4軸
出力 27万5000馬力
速力 35〜37ノット
兵装 <主砲>

・モデル1948 62口径305mm3連装砲×3基

<副砲>

・45口径130mm連装砲×6基

<対空砲>

・46口径45mm4連装高射砲×6基

・25mm4連装機関砲×10基

・50口径重機関銃×8基

乗員 1400〜1600名

 

特別付録<スターリンの海軍拡張計画>

「指定艦艇建造計画(1946年〜1965年)」

クラス 1番艦完工年 計画総数 完成隻数
空母 新設計 1956年予定 4+ 0
戦闘巡洋艦 スターリングラード級 1955年予定 7 0
軽巡洋艦 チャパエフ級 1950年 5 5
軽巡洋艦 スヴェルドロフ級 1952年 24 14
巡洋艦 新設計 1958年予定 16 0
駆逐艦 スコーリィ級 1950年 80 72
駆逐艦 タリン級 1955年 12 1
駆逐艦 コトリン級 1955年 36 39(注)
駆逐艦 新設計 1958年予定 80+ 0
潜水艦 ウイスキー級 1952年 336 231
潜水艦 ズールー級 1955年 36 26
潜水艦 ケベック級 1955年 96+ 30
潜水艦 新設計 1958年 720+ 0

注:クルップニイ級とキルディン級を含む

 

Development & History

<開発>

 第二次世界大戦終結後、スターリンは大規模な艦艇建造計画に着手した。その中で満載排水量4万トン超の最大の戦闘艦として計画されたのがスターリングラード級戦闘巡洋艦で、戦後他の列強に先駆けて計画された主力艦でもあった。

 1番艦は、1952年にニコラエフ南造船所(第444造船所・黒海)の新装となった戦艦用船台で起工された。なお、ニコラエフ南造船所は戦前にソ連最大の戦艦ソヴィエツキィ・ソユーズ(満載排水量6万5000トン)を起工するなど有力な造船所として知られていたが、戦中にナチスによって甚大な損害を受け、このスターリングラード級の建造計画が戦後の最初の水上艦艇計画であった。

 モスクワと命名された2番艦はレニングラードのバルティック造船所(第189造船所)で起工され、3番艦クロンシュタットは同じくレニングラードの旧モロトフスク造船所(後のセヴェロドヴィンスク造船所・第444造船所)で起工された。

 1番艦の工事は急速に進み、1953年初期には船体は約60パーセント完成し、進水準備が出来上がっていたと言われているが、その年にスターリンが死去したためスターリングラード級戦闘巡洋艦の建造は取り止めになった(ただし、後述するように3番艦だけは建造が進められた)。計画では7隻の建造が予定されていたが、4隻は起工されずに終わった。

 建造中止後のスターリングラード級戦闘巡洋艦の行方は、1番艦スターリングラードは唯一進水し、船体はミサイル実験に消耗されたと言われる。2番艦モスクワ、3番艦クロンシュタットは造船所で解体された。

 

<設計>

 スターリングラード級戦闘巡洋艦の設計は、戦前に計画されたクロンシュタット級戦闘巡洋艦の設計に基づいていたようである。このクロンシュタット級は、2隻が起工され、基準排水量3万5240トン、満載排水量3万8360トン、全長248メートルになるはずであったが、大戦が勃発したことで未完成に終わった艦である。

 スターリングラード級戦闘巡洋艦は、クロンシュタット級戦闘巡洋艦より大型で満載排水量は4万2640トンに達する。主砲もクロンシュタット級がモデル1940 305mm56口径3連装砲×3基だったのに対して、新型のモデル1948 305mm62口径3連装砲×3基が装備されている。

 

<82R号計画艦>

 スターリングラード級戦闘巡洋艦の3番艦クロンシュタットは主砲台1ヶ所あるいは2ヶ所にケンネル艦対艦ミサイル(AS−1ケンネル空対艦ミサイルの初期型)発射機を装備するプロジェクト82Rとして建造が続けられた。

 AS−1ケンネルは、ソ連軍で「コメット」と呼ばれていたミサイルで、ソ連で初めて全面的に実戦配備された空対艦ミサイルである。ケンネルは、1946年ないしはそれ以前から開発が進められ、元々水上艦艇搭載用に開発が進められていたものである。

 ケンネルの発射重量は3000kg、ターボジェットエンジンで推進し、空中発射型で射程が100km〜150km程度、艦対艦型ではもっと短かったと思われる。

 しかし、ゴルシコフ提督の「このミサイルは元々水上艦艇搭載用に開発されたが、推進装置に限界があるため、航空機発射専用にせざるをえなかった」という言葉通り、このミサイルには限界があり、プロジェクト82Rも1955年にキャンセルとなった。

 3番艦クロンシュタットは船台上でスクラップにされた。

 

Ship List

No 艦名 造船所 起工 進水 就役
1 スターリングラード SY444 1952/12/05

1954

1953中止
2 モスクワ SY189

1952/11

1953建造中止
3 クロンシュタット SY402 1955/5 1955建造中止
4〜7 4〜7番艦は起工されることなく1953年計画中止

SY444=ニコラエフ南造船所(第444造船所) 所在地:黒海

SY189=バルティック造船所(第189造船所) 所在地:旧レニングラード

SY402=セヴェロドヴィンスク(第402造船所) 所在地:アルハンゲリスク北方

 

 

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AD2003/08/04 Update

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