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スホーイSu−25フロッグフット攻撃機

Sukhoi Su-25 Frogfoot Attack Aircraft

 

初飛行年 1975年
乗員 1名
全長 15.53m
全幅 14.36m
全高 4.8m
空虚重量 9500kg
通常離陸重量 14600kg
最大離陸重量 17600kg
エンジン ソユース/ツマンスキーR−195

ターボジェットエンジン(推力44.18kN)

×2基

燃料容量 3600リットル(機内)

1150リットル増槽×2

または 820リットル増槽×4

最大速度 850km/h
航続距離 最大兵装搭載時: 750km

通常時: 1080km

実用上昇限度 通常搭載時: 7000m

最大重量時: 5000m

離陸滑走距離 750m

(空母発艦時は175m)

着陸滑走距離 600m
武装 AO−17A 30mm2砲身機関砲×1

(搭載弾数250発)

爆弾など最大4400kg

使用国 アフガニスタン(15機)

アンゴラ(5機)

アゼルバイジャン(2機)

ベラルーシ(87機)

ブルガリア(32機)

チェコ(18機)

グルジア(9機)

イラク(8機)

北朝鮮(20機)

ロシア(空軍 179機、海軍 55機)

スロバキア(12機)

ウクライナ(35機)

ウズベキスタン(不明)

 

<特徴>

1、旧ソ連初の近接航空支援用攻撃機

Su−25は旧ソ連初の近接航空支援用攻撃機として1960年代終わりから

開発が始められた。それまで、旧ソ連ではSu−17フィッターやMiG−27フ

ロッガーなどの攻撃機を保有していたが、いずれも近接航空支援用には設計

されておらず、アメリカで同じような近接支援用攻撃機であるA−10の開発が

始められたこともあり、旧ソ連でもこの種の攻撃機の必要性を感じたものと

思われる。

 

2、強固なチタン合金装甲で操縦席を防護

近接航空支援任務とは味方地上部隊の攻撃要請を受けて敵の地上部隊を

攻撃することである。そのため、低高度を低速で飛行しなくてはならず、それ

だけ敵の対空砲や対空ミサイルに自機の姿を長期間さらすことになり、攻撃

を受けやすい。Su−25の操縦席には敵の対空砲火からパイロットを保護す

るため、厚さ24mmのチタン合金装甲が全周に張りめぐらされている。また、

機体も単純で頑丈な構造になっており、生存性を高めている。さらに、K−3

6射出座席が標準で装備される。

 

3、多数が輸出されている

Su−25は近接航空支援用攻撃機という特殊なジャンルながら大量の兵装

を搭載でき、安価であるという理由から多数が海外に輸出されている。また、

近接航空支援機ということで最新のハイテク技術などはあまり使用されておら

ず、西側への公開も同時期に開発されたSu−27やMiG−29などと比べると

早かった。

 

<開発&設計>

Su−25は近接航空支援に適した機体として1969年3月に開発指示が出され

た。この計画に対してスホーイ設計局とヤコブレフ設計局が競争試作を行った

が、結局スホーイ設計局の案が採用されることになった。最初、アメリカのA−10

と似たエンジンが後方に位置するタイプも研究されたが、最終的には一般的な

仕様のT−8と呼ばれる機体が開発され、様々な改良が施された後に実用段階

に達した。初飛行は1978年7月21日で、西側ではRam−Jのコードネームが

与えられた。

Su−25の任務は戦闘車両や地上固定目標の破壊、低速で飛行する航空機や

ヘリコプターの排除などである。そのため、高速である必要は無く、逆に低速域で

の高い運動性や多大な兵装搭載量などが求められた。主翼下にはAA−8エイフ

ィド空対空ミサイルやAS−7ケリー、AS−10カレン、AS−14ケッジなどの各種

空対地ミサイル、UB−32A 57mmS−5ロケット弾ポッド、B−8M1 80mm

S−8ロケット弾ポッド、S−24 240mmロケット弾、S−25 330mmロケット弾

などのロケット弾、350kgまたは670kgレーザー誘導爆弾、500kg焼夷弾、クラ

スター爆弾などの兵装を最大4400kg搭載できる。機首下面左舷にはAO−17A

30mm連装機関砲1門を有している。この機関砲は毎分3000発の発射速度を

誇り、最大250発の弾丸を搭載する。また、主翼下にはSPPU−22ガンポッドを

搭載することも出来る。SPPU−22は内部にGSh−23 連装23mm機関砲を

持ち、搭載弾数は260発である。Su−25は統合化されたASP−17BTs攻撃用

照準システムを持ち、機首部に照準用のAKS−750カメラやクリョンPSレーザー

指示測距器を装備し、効果的に地上目標を捕捉し攻撃することが出来る。電子

妨害システムは、SPO−15 SIRENA−3レーダー警戒受信機、GARDENIYA

レーダー妨害装置、ASO-2Vデコイ・ディスペンサーなどを持ち、生存性を高めて

いる。航法機器はRSBN戦術航空航法装置、MRP−56Pマーカービーコン受信

機、RV−1ラジオ高度計、その他色々な電子機器からなる。通信機材はSRO−2

敵味方識別装置、SO−69航空交通管制自動無線応答装置、VHF/UHF無線機

などが装備されている。

エンジンは推力44.18kNのソユース/ツマンスキーR−195ターボジェットエンジン

2基で、後部で冷却空気が取り入れられてエンジンの排気温度を下げて、航空機の

赤外線放出量を最小限に食い止めている。機体内部には合計3600リットルの燃料

を搭載可能で、最大戦闘行動半径は675nmである。また、必要に応じて主翼下に

計4コの増槽を搭載することも出来る。

Su−25は1978年から量産に入り、アフガニスタンで初めて実戦に投入された。この

際は、Su−7やMiG−27などの戦闘爆撃機が山の中に潜むゲリラ達に有効な打撃

を与えることが出来なかったのに対して、Su−25は多大な兵器搭載量と低速性を

生かして大活躍した。また、Mi−24攻撃ヘリコプターや地上部隊との共同作戦も行い

、効果的に攻撃を実施した。さらに、現在ではレーダーや新型照準器を搭載した全天候

型が開発されており、有力な輸出商品として期待されている。

 

<各種タイプ>

○T8: スホーイ設計局が最初に提出した設計案

○T8−1: T8に各種改良を施した、Su−25の原型とも言えるタイプ

○Su−25K フロッグフットA: target towing role

○Su−25BM: 標的曳航機

○Su−25UB フロッグフットB: Su−25Kの複座型で、兵器システムはSu−25Kに

                     準じているので、攻撃機として用いることも出来る

○Su−25UBK フロッグフットB: Su−25UBの輸出型

○Su−25UT/Su−28: 兵器搭載能力を持たない訓練専用機、量産されず

○Su−25UTG フロッグフットB: 空母の着艦練習機で、後部に着艦フックを装備し、着

                      陸装置も強化されている

○Su−25UBP フロッグフットB: Su−25UTGの陸上訓練型

○Su−25TK(T8M): より先進的な照準機、航法装置、妨害装置を装備した対戦車攻

                撃機で、夜間の作戦能力を持ち、エンジンもパワーアップされて

                いる

○Su−25TM(Su−39): Su−25TKの胴体下に多機能レーダーポッドを搭載した最新

                  モデル

 

Su-25-1.jpg (29470 バイト)

 

Su-25-2.jpg (22413 バイト)

↑Su−25TK

 

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