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T−90主力戦車(MBT)

T-90 Main Battle Tank

 

乗員 3名
重量 46.5トン
武装 2S46Mラピラ3 125mm戦車砲

7.62mm同軸機銃

12.7mm対空機銃

搭載弾数 125mm戦車砲弾×43発(自動装填

装置上の22発を含む)

7.62mm機銃弾×2000発

12.7mm機銃弾×300発

9M119対戦車ミサイル

全長 9.53m
全幅 3.46m
全高 2.23m
エンジン V−84−MS 

4ストロークディーゼルエンジン

840馬力

路上最高速度 60km/h
路上最高航続距離 650km(未舗装: 500km)
燃料タンク容量 1600リットル
接地圧 0.87kg/平方センチメートル
渡河可能水深 シュノーケル使用: 5m
超壕幅 2.8m
超堤高 0.85m
装甲 複合装甲
NBC装置
夜間暗視装置 有(熱線映像装置搭載)

 

 

<特徴>

1、高度に自動化された125mm砲を装備

 T−90には1A4GT統合射撃管制システム(IFCS)を装備しており、移動中の射撃でも

 高い命中率を誇っている。また、完全に自動化されており、自動装填システム、1A43

 砲手用昼間射撃管制システム、砲手用TO1−KO1熱線映像装置を装備する。

 TO1−KO1熱線映像装置は夜間でも1.2km〜1.5kmの視界を得ることが可能

 である。

 1A43射撃管制システムはAT−11ミサイル用1G46照準/距離測定システム、2E

 42−4スタビライザー、1V528弾道計算コンピューター、DVE−BS風向測定器など

 から構成されている。

 搭載する125mm砲は2A46Mラピラ3である。これは、T−72系列の砲であるが

 様々な改良を加えた最新型であるという。この砲は、3BM32A劣化ウラン弾や3BK

 29化学エネルギー弾などを発射することができる。前者の劣化ウラン弾を使用した

 場合、距離2000mで、60度に傾斜した250mmRHAを貫通する能力を持ち、化学

 エネルギー弾を使用した場合、600mmのRHAの貫通することが可能である。

 これによりレオパルド1やM60、74式戦車クラスの第2世代の戦車や、レオパルド2

 の初期型など第3世代の戦車も撃破が可能になる。

 

2、AT−11スナイパー対戦車ミサイルを発射可能

 AT−11スナイパー(9K119レフレックス)は、最大射程5000m、最高速度マッハ2

 のセミアクティブレーザー誘導対戦車ミサイルである。このミサイルは650〜750mm

 の装甲を貫通することができ、ERA(爆発反応装甲)を装着した戦車や、低空を飛行中

 のヘリコプターに対しても効果を発揮する。ミサイルの発射重量は17.2kgで砲弾より

 軽く、レーザーは妨害を防ぐようにコード化されているという。これにより5000mもの

 距離から一方的にアウトレンジして敵戦車を撃破することが可能である。しかし、非常

 に高価な装備で、このミサイル30発でもう1両のT−90を購入可能である。それでも、

 輸出商品としてのT−90の価値を高めることは間違いない。

 

3,最新の防御システムを搭載

 T−90では従来のロシア戦車にない新機軸として、シトーラー1赤外線妨害システム

 を搭載している。これは、赤外線ジャマー、レーザー警告システム、4つのレーザー

 検知装置などから成り、こちらに発射された敵の対戦車ミサイルの発射機に強力な

 赤外線照射を浴びせ、無力化してしまうシステムである。しかし、夜間に使用すると

 逆にこちらの存在を相手に知られてしまう恐れがある。

 

4、新開発のERA(爆発反応装甲)を搭載

 ロシアではERAが広く用いられていて、大半の新型戦車はこれを装備している。

 T−90に取り付けられているERAはロシアが開発した新型のもので、あまりよ

 くわかっていないが、HEAT弾などの化学エネルギー弾のほかに徹甲弾などの

 運動エネルギー弾にも効果を発揮するという。

 また、主装甲も積層コンポジットという、5層以上の装甲を組み合わせた複合装甲

 で生存性が高められている。

 

<開発>

T−90戦車はT−72の後継戦車として開発された車両である。また、湾岸戦争で失墜し

たT−72などのロシア系戦車の名誉挽回を図るため、様々な最新技術(シトーラーT

赤外線ミサイル妨害システム、ERA爆発反応装甲、AT−11対戦車ミサイルシステム)

を搭載し、輸出商品としての価値を高めようと努力している。

既にロシア陸軍への配備が始まっており、100両以上が軍に納入された。さらに、インド

が隣国パキスタンのT−80導入に対抗する形でT−90×250両を発注した。恐らく、

これからも今までT−72、T−62やT−55などの旧式戦車を運用していた第三世界の

国々に輸出が拡大されるだろう。しかし、東欧諸国や旧ソ連の共和国がT−72やT−80

をベースに西側技術を導入した独自の戦車を開発しているため、これらの戦車と激しい

輸出競争が繰り広げられることが予想される。

 

<各種タイプ>

○T−90: T−90の最初のモデル

○T−90S: T−90の量産型で1994年に確認された。T−90とほとんど同一である。

 

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